百島には既にヘリポートがある!それでも次田展之が自分で飛ぶ理由を考察

【結論】百島にはすでにヘリポートがあります。ドクターヘリも降りられる島に、それでも医師が自分で飛んで通う理由があります。

  • 島の人口は2026年現在で約200人
  • 周囲約12キロ、面積約3平方キロの小さな島
  • コンビニもスーパーもない
  • 島内にヘリポートがあり、ドクターヘリも対応可能
  • 救急搬送は尾道市消防局の救急艇
  • 診療所の外来は週4日・1日2時間
この記事で分かること
  • 百島がどんな島なのか
  • 救急の仕組みはすでに整っていること
  • それでも足りなかったものは何か
  • 診療所が今も抱えている課題
  • 人口の数え方で数字が変わる点

2026年8月9日(日)よる11時15分放送のTBS系「情熱大陸」。
主役は瀬戸内海をヘリで飛ぶ医師、次田展之(つぎた のぶゆき)さんです。

その出発点になったのが、広島県尾道市の百島(ももしま)
2011年、医師が不在だったこの島に診療所を開いたところから、すべてが始まっています。
調べてみると、この島にはすでにヘリポートがありました

目次

【考察】ヘリポートがある島に、なぜ医師が自分で飛ぶのか

ここからは編集部の考察です。

結論を書きます。
島が失っていたのは救急ではなく「日常の外来」だったからだと考えます
この2つはまったく別の問題です。

理由1:救急の仕組みは、医師がいなくても機能する

百島の定住促進サイトには、緊急時の流れがはっきり書かれています(百島定住促進サイト)。

  • まず百島診療所で対応する
  • 搬送が必要なら尾道や福山の総合病院へ
  • 搬送手段は尾道市消防局の救急艇
  • 島内にヘリポートがあり、ドクターヘリも降りられる
  • 広島県の防災ヘリ「メイプル」の離発着訓練も行われている

つまり「倒れたときに運ぶ仕組み」は、島に医師がいなくても成立していたのです。
救急艇があり、ヘリが降りられる場所があり、訓練もしている。
ここに医師を1人置いても、救急の性能はそれほど変わりません。

理由2:足りなかったのは「倒れる前」の医療だった

番組公式サイトによれば、次田さんが回る3つの島はいずれも高齢者が多く、
糖尿病、高血圧、腰痛といった慢性的な病気を抱える患者が少なくないとされています(情熱大陸公式サイト)。

慢性疾患は救急艇では解決しません。
血圧を測り、薬を出し、数値を追いかける。
それを毎週、同じ場所で、続けることが必要です。

島にコンビニもスーパーもなく、本土までフェリーで約45分。
この条件で「月1回、薬をもらいに本土の病院へ」を続けるのは、高齢者には重すぎます。
島に必要だったのはヘリポートではなく、開いている診察室でした

理由3:診療時間の短さが、それを裏づけている

百島診療所の基本の診療時間は月・火・木・金の14時から16時まで社会医療法人心海会)。
週4日、1日2時間です。

一見すると短い。
ですが人口200人ほどの島で、慢性疾患の管理をするなら、この規模で足ります。
大きな病院を建てる話ではなく、定期的に開く窓口を作る話だったのです。

そして週4日・2時間なら、他の島とかけ持ちできます。
実際に佐木島、岩城島と増えていきました。
ヘリで通うという選択は、この「小さく開き続ける」やり方とセットだったと考えます。

ここまでは編集部の考察・推測です。次田さんが百島を選んだ理由は公表資料で確認できていません。放送で語られる内容が優先されます。

百島はどんな島か

場所広島県尾道市百島町(瀬戸内海の離島)
大きさ周囲約12キロ/面積約3平方キロ
人口2026年現在で約200人
本土との橋なし
アクセス尾道駅前桟橋から約45分(高速船で約25分)
学校百島幼稚園・百島小学校・百島中学校

島の名前の由来には諸説あり、昔は桃の木が多かったので「モモシマ」と呼ばれたという説が定説とされています。
古くは磯島と五十島という2つの島だったものが、地形の変化でつながったという説もあるそうです。

買い物の環境

ここが島の暮らしを一番よく表しています。

  • コンビニ・スーパーはなし
  • 福田港のJAが月・水・金の10時〜15時のみ営業(生鮮品なし)
  • 個人商店が3店舗あり、生鮮品も扱う
  • 生協は週1回配送
  • バスは日曜祝日を除き、船の発着に合わせて運行

バスが船の時刻に合わせて動くというのが象徴的です。
島の生活は、まず船のダイヤに合わせて組み立てられています。

百島診療所の基本情報

所在地広島県尾道市百島町972
電話0848-73-5399
診療時間14:00〜16:00(月・火・木・金)
休診水・土・日・祝
アクセス福田港から徒歩20分/車5分
開設2011年

港からの船は、備後商船のフェリー「百風」と高速船「ニューびんご」。
次田さんはここへ、ヘリで通っています。

15年たった今も、人手を募集している

見落とされがちですが、大事な事実があります。
百島の定住促進サイトの「求められる職種」の欄には、「急募:看護師・医療事務員」と書かれています。
百島診療所が現在も募集中とのことです。

診療所ができて15年たっても、人を集め続けなければ回らないということです。
医師が1人来て終わり、という話ではありません。

2026年に岩城島診療所を開いたときも、公式ブログではまずスタッフ募集が告知されていました。
離島の医療は、開設よりも続けることのほうが難しいのだと分かります。

数字を見るときの注意点

人口は「数え方」で大きく変わる

百島の人口については、資料によって数字が違います。

資料数字数え方
百島定住促進サイト2026年現在 約200人実際に島で生活している人数
百科事典などの記載2017年8月末 298世帯489人住民登録ベースとみられる

定住促進サイトは「住基ではなく、実際に百島で生活されている人数」と明記しています。数え方の基準が違うため、この2つを直接引き算して減少幅を語ることはできません。この記事では両方を並べています。

診療時間は変わることがある

表に載せたのは「基本の診療日程」です。
法人の公式サイトには別に診療カレンダーがあり、実際の開院日はそちらで確認する必要があります。

よくある質問

Q1. 百島の人口はどれくらいですか?

百島定住促進サイトによると2026年現在で約200人です。ただしこれは住民登録ではなく、実際に島で生活している人数とされています。

Q2. 島までどうやって行くのですか?

橋がないので船です。尾道駅前桟橋から約45分、高速船なら約25分。備後商船のフェリー「百風」と高速船「ニューびんご」が運航しています。

Q3. 島に病院はありますか?

病院はなく、百島診療所が1つあります。2011年に次田さんが開設しました。それ以前は医師が不在の状態でした。

Q4. 急病のときはどうするのですか?

まず百島診療所で対応し、搬送が必要なら尾道や福山の総合病院へ運ばれます。搬送には尾道市消防局の救急艇が使われ、島内のヘリポートからドクターヘリで運ぶことも可能です。

Q5. 島に買い物できる場所はありますか?

コンビニやスーパーはありません。福田港のJAが月・水・金の10時〜15時に営業(生鮮品なし)、ほかに個人商店が3店舗あり生鮮品を含む雑貨を扱っています。

Q6. 診療所は何時から開いていますか?

基本の診療時間は月・火・木・金の14時〜16時です。水曜と土日祝は休診。実際の開院日は公式サイトの診療カレンダーで確認してください。

Q7. 島に学校はありますか?

あります。百島幼稚園・百島小学校・百島中学校が島内にあります。人口200人ほどの島に幼稚園から中学校までそろっているのは特徴的です。

今後の見通し

百島は2011年に診療所ができ、2026年で15年になります。
その間に佐木島、岩城島と診療所が増え、心海会は3島を抱える法人になりました。

放送後に注目されるとすれば、「同じ形を続けられる人がほかに現れるのか」だと予想します。
医師が1人で3島を回る形は、その1人がいなくなった時点で止まります。
看護師や医療事務の募集が今も続いているのは、その裏返しでもあります。

番組では現場の様子が描かれるはずなので、そのあたりのヒントが見えるかもしれません。
ここは編集部の予想なので、外れる可能性もあります。

まとめ

百島は周囲約12キロ、人口約200人の島です。
コンビニもスーパーもなく、本土まで船で約45分。
それでもヘリポートがあり、救急艇があり、ドクターヘリも降りられます

2011年、次田展之さんはこの島に診療所を開きました。
診療は週4日、1日2時間。
大きな病院ではなく、定期的に開く窓口という形です。

この記事では、島が必要としていたものを「救急ではなく日常の外来だった」と考察しました。
2026年8月9日の放送で、その現場が見られそうです。

参照リンク

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