【結論】AI楽曲「INMU KING」の音源が位置情報共有アプリ「Bump(旧Zenly)」の広告で流れたとされる件で、制作者は権利の主張ではなく忠告・相談が目的だと説明しています。Bump側の公式な説明は、確認できた範囲では見当たりません。
※Bump公式チャンネルのアプリ紹介動画です(話題の広告とは別の動画)。
- 制作者は10月18日の夕方、Bumpの公式Xに連絡を求める投稿をした
- 目的は「著作権抜きに企業の圧倒的イメ損なので忠告・相談」と説明
- 音源を選んだのは広告代行業者ではないかと、制作者自身が推測している
- Bump側の返答は10月19日時点で確認されていないと報じられた
オリコンの週間YouTubeチャートで2位に入ったAI楽曲「INMU KING」が、今度は企業のYouTube広告で流れたとして話題になっています。
注目されたのは、制作者が著作権よりも企業のイメージを心配したという点です。
この記事では、何が起きたのかを時系列で整理し、広告が今後どう決着しそうかを予想します。
- INMU KINGの音源がどの企業の広告で流れたとされるのか
- 制作者が連絡を求めた投稿の原文と、その目的
- Bumpとはどんなアプリか(公式の紹介ページより)
- 広告が今後どうなりそうかの編集部の予想
【考察】INMU KINGの広告は今後どう決着する?
ここからは編集部の予想です。
結論から言います。
この件は法的な争いには進まず、広告の差し替えや配信終了といった静かな形で収まると編集部は読みます。
大きな声明が出るかどうかより、広告そのものが流れなくなるかどうかが決着の目印になるはずです。
そう考える理由は3つあります。
理由1:制作者が「著作権抜きに」と前置きしている
制作者は、権利侵害を問う動きだと受け取った人への返信で、「いや、著作権抜きに企業の圧倒的イメ損なので忠告・相談するのが目的ですね」と説明しました(ユーチュラ)。
連絡を求めた制作者自身が争う意図はないと最初に示している以上、企業側が身構えて反論する必要は薄くなります。
対立の構図がそもそも作られていない点が、静かな収束を予想する一番の根拠です。
しかも呼びかけの文面は「お話ししたい」「ご連絡をいただけますか」という丁寧な依頼の形でした。
企業にとっては、非公開のやり取りで済ませやすい入り口が用意されているとも言えます。
理由2:制作者自身が「たぶん広告代行業者が」と推測している
制作者は続けて「たぶん広告代行業者が音源を使ってると思われる」とも書いています(ユーチュラ)。
これはあくまで制作者の推測で、誰が音源を選んだのかは確認されていません。
それでも、こうした見立てが先に示されていると、企業は制作過程を確認して広告を差し替えるという形で対応しやすくなると考えられます。
経緯を詳しく公表しなくても、広告を止めることで話を収められる余地があると編集部は見ます。
広告の差し替えは、声明を出すより対応の負担が小さい選択肢になりやすいはずです。
理由3:生成AIと著作権は、まだ裁判例の蓄積がない分野
文化庁のページは、生成AIと著作権の考え方について、判例や裁判例の蓄積がない現状を踏まえて整理したと説明しています。
結果が読みにくい分野で、制作者も企業もわざわざ白黒をつけにいく動機は小さいはずです。
企業にとっては、争点を作らずに広告を入れ替えるほうが手間もリスクも少ない選択になります。
広告での楽曲の使い方そのものも、当事者間の確認で整理できる部分が大きいと考えられます。
以上から、Bump側が説明を出すとしても短いものにとどまり、実際の動きは広告の差し替えになると予想します。
ただし、これはあくまで編集部の予想であり、断定ではありません。企業側の発表があれば、そちらが正しい情報です。
INMU KINGが企業広告で流れたとされる件の経緯
ユーチュラによると、10月18日、YouTubeの広告枠でINMU KINGの音源が流れたとする投稿がX上で相次ぎました。
実際の画面を撮影した動画も複数上がり、広告主はBumpだったと報じられています。
これを受けて制作者は、10月18日17時43分にBumpの公式Xアカウントへ宛てて、次のように投稿しました(投稿の全文はユーチュラの記事内にも掲載)。
すみません、貴社のYouTube広告にINMU KINGの音源が使われている件についてお話ししたいのですが、可能であればご連絡をいただけますか?
ユーチュラによると、この投稿は10月19日時点で250万回以上表示され、いいねは9000件を超えていました。
一方で、Bumpの公式Xからの返答は19日時点で確認できていないとされています。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 8月10日 | INMU KINGが公開される |
| 9月25日〜10月1日集計 | オリコン週間YouTubeチャートで2位 |
| 10月13日 | カラオケ配信サービスへの登録を報告し、同じ日に削除を報告 |
| 10月18日 | 広告で流れたとする投稿が相次ぎ、制作者がBumpに連絡を求める |
| 10月19日 | ユーチュラが報道。Bumpの返答は確認されず |
2026年10月22日朝の時点でも、報道や検索で確認できた範囲では、Bump側の公式な説明や広告の扱いについての発表は見当たりません。
ただし、Bumpの公式Xの投稿一覧をすべて直接確認できたわけではない点にご注意ください。
生成AIで作られた楽曲の権利や使い方に関心がある方は、入門書で基本を押さえておくと、今回のようなニュースも読み解きやすくなります。
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※音楽生成AIの入門書や解説書が見つかります。
広告主とされるBump(旧Zenly)とは
Bumpは、友達同士で現在地を共有できる位置情報共有アプリです。
アップル社のアプリストアの紹介ページでは、「元Zenlyチームが開発した位置情報共有アプリ」と説明されています(アプリストア紹介ページ)。
| アプリ名 | Bump(旧Zenly) |
| 紹介ページのサブタイトル | 位置情報共有、再生中、スクラッチマップ、場所 |
| カテゴリ | ソーシャルネットワーキング |
| 年齢制限 | 13歳以上 |
同じ紹介ページでは、Zenlyについて「世界中の何千万人もの人々に愛された」と書かれています。
そのZenlyはユーチュラによると2023年にサービスを終了しており、Bumpは同じ開発チームが手がけるアプリという位置づけです。
制作者も、ユーチュラによると「旧Zenlyチームが流石にそんなことをするはずがない」という趣旨の投稿をしており、Bump側が意図して選んだという見方には距離を置いています。
INMU KINGはどんな楽曲か
INMU KINGは、オリコンが「インターネット上のミームを題材とする楽曲」と紹介した作品で、生成AIを活用したMVが公開されています。
同じ記事によると、週間YouTubeチャートでは初登場20位→7位→2位と順位を上げました。
ユーチュラによると、再生回数は10月18日に2600万回に達しました。
制作者のYouTubeチャンネルで公開されているMVは、2026年10月22日朝の時点で約2850万回再生されています。
なお、制作者はMVの説明欄で、二次利用の利用規約は別の素材配布サービスの登録内容を参照するよう案内しています。
どのような条件が定められているかは、配布ページで直接確かめる必要があります。
誤解しやすい点
- 制作者は著作権侵害を訴えたわけではない(本人が「著作権抜きに」と説明)
- 許諾があったかどうかは公表されていない
- 「広告代行業者が使った」は制作者の推測で、確認された事実ではない
- 広告が今も流れているかどうかは公式に示されていない
見出しだけを読むと「作者が企業に抗議した」と受け取りがちですが、本人の説明はあくまで忠告と相談です。
どちらに非があるかを決められる材料は、2026年10月22日朝の時点では出ていません。
INMU KINGの企業広告に関するQ&A
Q1. どの企業の広告で流れたのですか?
ユーチュラは、位置情報共有アプリ「Bump(旧Zenly)」のYouTube広告だったと報じています。制作者もBumpの公式Xに宛てて連絡を求めました。広告の制作に誰が関わったかは公表されていません。
Q2. 制作者は著作権侵害を訴えているのですか?
本人は「著作権抜きに」と前置きし、目的は忠告・相談だと説明しています。賠償や削除を求める内容は、確認できた投稿にはありません。
Q3. Bumpは何か回答しましたか?
10月19日時点で返答は確認されていないと報じられました。2026年10月22日朝の時点でも、報道や検索で確認できた範囲では公式な説明は見当たりません。
Q4. 「イメ損」とはどういう意味ですか?
「イメージの損失」を縮めたネット上の言い方です。制作者は、権利の問題とは別に、企業のイメージに影響しかねないことを心配して連絡したと説明しています。
Q5. INMU KINGはカラオケで歌えますか?
制作者は10月13日にカラオケ配信サービスへの登録を報告しましたが、同じ日に削除されたと報告しています。詳しくは関連記事で整理しています。
Q6. 記事の考察は確定情報ですか?
いいえ。考察は報道と公開情報をもとにした編集部の予想です。Bumpや制作者から新しい発表があれば、そちらが優先されます。
今後の見通し
注目点は、Bumpの公式Xが制作者に返信するか、そして広告が差し替えられるかの2つです。
制作者が連絡を求めた投稿には多くの反応が集まっており、企業側も何らかの対応を検討する可能性があると考えられます。
一方で、許諾の有無や制作の経緯は当事者しか知らない情報です。
外から見えるのは、公式の発表と広告の有無だけです。
続報が出るまでは、推測で企業や制作者を責めない姿勢が大切です。
まとめ
- INMU KINGの音源がBump(旧Zenly)のYouTube広告で流れたと報じられた
- 制作者は10月18日にBumpの公式Xへ連絡を求めた
- 目的は「著作権抜きに」企業イメージを案じた忠告・相談と説明
- Bump側の公式な説明は確認できた範囲では見当たらない
- 編集部は、広告の差し替えなど静かな形で収まると予想
大ヒットした楽曲が企業の広告に使われたとき、作者が権利ではなく相手の評判を心配して声をかけるという珍しい展開になりました。
Bumpがどう応じるのか、公式の発表と広告の動きを落ち着いて見守りたいところです。