【結論】保山耕一さんの代表作は「奈良、時の雫」。YouTubeで無料公開されています。
- ライフワークは「奈良、時の雫」
- 公開先はYouTubeとFacebook、随時更新
- 春日大社への奉納上映作が3本ある
- 書籍『興福寺の365日』には付録DVD
- 作品集「祈り」は約60分
- テレビでは8月27日午前3時8分に映像詩
- 「奈良、時の雫」とは何か
- 作品を見られる場所の一覧
- 春日大社に奉納された3本の作品
- 本の付録になった映像詩
- 8月27日の放送との関係
2026年8月27日午前3時8分、
NHK総合で映像詩「やまとの季節七十二候」が放送されます。
撮影した保山耕一さんには、
テレビ以外にも作品を発表する場がいくつもあります。
その全体像をまとめました。
【考察】なぜ作品を無料で公開しているのか
ここからは編集部の考察です。
結論から言うと、
そもそも売るために撮り始めた映像ではないからだと考えています。
理由1:撮影の出発点がリハビリだったから。
保山さんは関西テレビの取材で、
毎朝撮り始めたのは職場復帰したいから、体力を付けるためのリハビリだったと語っています(関西テレビ)。
商品として企画されたものではないのです。
撮ることそのものが目的だった時期が、
いまの公開のしかたにも残っていると考えられます。
理由2:更新の頻度が放送に合わないから。
公式サイトには「奈良、時の雫」をYouTubeとFacebookで随時更新と案内されています(保山耕一 公式サイト)。
毎朝撮っている人の作品数は、
放送枠に収まりません。
放送を待っていたら、
撮った映像の大半は誰の目にも触れないままになります。
理由3:収益の入口が別にあるから。
月に一度の上映会、
会場と通販で扱う作品集。
映像そのものを課金対象にしなくても、
成り立つ形が用意されています。
映像を見せて人を集め、
会場でものを渡すという順番になっているわけです。
理由4:支援は任意にしてあるから。
公式サイトでは活動へのカンパを募っており、
お礼としてDVDやブルーレイを送ると案内されています。
作品は無料、支援は任意という切り分けです。
理由5:奉納という発表形式を持っているから。
なら国際映画祭の春日大社奉納上映で、
「私の命と春日の神様」(2018年)、
「春日の調べ」(2020年)、
「映像詩、春日のいのち」(2022年)が上映されました。
捧げる形の発表が、活動の中に組み込まれています。
売る前に捧げる、という順番です。
理由6:伝えたい対象が「奈良」だから。
作品の主語は保山さん自身ではなく、
奈良の風景です。
見る人が増えるほど目的に近づく構造なので、
入口を狭める理由がありません。
有料にした瞬間、
作品を目にする人の数は確実に減ります。
理由7:テレビの受け皿が必要だから。
NHKの「映像詩」枠は深夜が中心です。
見逃した人、
放送後に名前を知った人がすぐ辿り着ける場所として、
YouTubeが機能しています。
以上はあくまで編集部の考察・推測です。
本人が公開方針を説明しているわけではありません。
「奈良、時の雫」とは
公式サイトのタイトルそのものが
「保山耕一 映像作家 奈良、時の雫」です。
個別の1作品というより、
奈良を撮り続ける活動全体の名前として使われています。
YouTubeには「奈良、時の雫」の再生リストがあり、
公式サイトからリンクされています。
チャンネル名は「koichi hozan」。
Facebookでも同じ作品が公開されています。
▼ 奈良の四季を写した写真集はこちらから
※映像で見た景色を紙でも残したい方へ。
作品と見られる場所の一覧
| 作品・企画 | 形態 | 見られる場所 |
|---|---|---|
| 奈良、時の雫 | 継続シリーズ | YouTube/Facebook(無料) |
| やまとの季節 七十二候 | NHK奈良「ならナビ」内 | 2019年〜2022年3月に放送 |
| やまとの季節 二十四節気 | NHK BS4K | 2020年7月6日放送開始 |
| 映像詩各作 | NHKの番組枠 | 不定期に放送・再放送 |
| 祈り | 作品集(約60分) | DVD/Blu-ray、送料込4,500円 |
| 映像詩、天平の祈り | 書籍の付録DVD | 『興福寺の365日』に同梱 |
注意したいのはNHK奈良の「やまとの季節 七十二候」と、
今回放送される映像詩「やまとの季節七十二候」が別のものだという点です。
前者は「ならナビ」内のコーナー、
後者は初回2020年7月4日の単独番組です。
春日大社に奉納された3本
なら国際映画祭の春日大社奉納上映で上映された作品は次のとおりです。
- 「私の命と春日の神様」(2018年)
- 「春日の調べ」(2020年)
- 「映像詩、春日のいのち」(2022年)
3本とも春日大社が題材です。
保山さんが特別に思い入れを語ってきたのが、
春日大社の南門の横にある枝垂れ桜。
南門の朱色と石灯籠の苔の緑に囲まれたその桜を、
「日本の桜の中で一番美しいと思う」と話しています。
なお「春日の調べ」(2020年)は、
NHKの「映像詩」枠でも2021年5月23日に放送されています。
奉納上映と放送の両方に出た作品です。
本の付録になった映像詩
興福寺の執事・辻明俊さんの著書『興福寺の365日』には、
保山さんの「映像詩、天平の祈り」DVDが付録として付いていると公式サイトに記されています。
映像作品が書籍の付録という形で流通するのは珍しいことです。
寺の側から声がかかる関係が、
すでにできあがっていることの表れでもあります。
よくある質問
Q1. 「奈良、時の雫」はどこで見られますか?
YouTubeとFacebookです。
公式サイトに再生リストへのリンクがあり、
随時更新と案内されています。
チャンネル名は「koichi hozan」です。
Q2. 無料で見られるのですか?
YouTubeとFacebookでの公開分は無料です。
一方で上映会(大人3,000円・学生500円)や
作品集「祈り」(送料込4,500円)は有料になります。
Q3. 作品集はどう買うのですか?
公式サイト記載のメールアドレス宛てに連絡し、
支払いは銀行振込のみと案内されています。
一般の通販サイトでの取り扱いではありません。
上映会の会場でも販売されます。
Q4. 春日大社の奉納上映はまた行われますか?
公式サイトに挙げられているのは2018年・2020年・2022年の3回です。
今後の予定については記載がありません。
次回があるかどうかは分からない状態です。
Q5. NHK奈良の番組と8月27日の番組は同じですか?
別のものです。
NHK奈良の「やまとの季節 七十二候」は「ならナビ」内のコーナーで、
2019年から2022年3月まで放送されました。
8月27日に放送される映像詩「やまとの季節七十二候」は、
初回2020年7月4日の単独番組です。
Q6. 最新の情報はどこで分かりますか?
公式サイトの最新情報欄です。
2026年9月13日の上映会の告知や、
noteを始めたこともそこに載っています。
放送の前後にできること
8月27日の放送は午前3時8分。
起きて見るのは簡単ではありません。
その前後にできることを整理すると、次のようになります。
- 放送前にYouTubeで雰囲気を確かめる
- 放送は27日で録画予約する(26日ではない)
- 気に入ったら9月13日の上映会へ
- 手元に残したいなら作品集「祈り」
テレビ、動画サイト、ホール、ディスク。
4つの入口が用意されているのが、
この映像作家の発表のしかたです。
まとめ
保山耕一さんのライフワークは「奈良、時の雫」。
YouTubeとFacebookで無料公開され、随時更新されています。
春日大社には3本の奉納上映作があり、
書籍『興福寺の365日』には付録DVDが付いています。
作品集「祈り」は約60分です。
テレビでの次の機会は2026年8月27日(木)午前3時8分、NHK総合。
映像詩「やまとの季節七十二候」(初回2020年7月4日)の再放送です。