【結論】輪島の海女のアワビ・サザエ漁は7月1日解禁・漁場は舳倉島と七ツ島の周辺。ただし近年の水揚げは1トン未満で、新人・加川杏奈さんが挑んだのは「採れにくい海」です。
番組の紹介文は「ベテラン海女でもとるのが難しい「海の宝石」アワビ」に挑んだと書いています。
結果は放送まで伏せられています。
本記事は漁の仕組みと資源の現状を整理し、採れたのかを考察します。
放送は2026年9月27日(日)午前8時25分〜8時50分、NHK総合「Dearにっぽん きのうより深い青へ 〜能登 新人海女の夏〜」です。
- 輪島の海女漁は400年以上の歴史。2018年に国の重要無形民俗文化財に指定
- サザエ・アワビ漁は7月1日解禁。漁場は舳倉島・七ツ島の周辺
- 2026年7月1日の解禁初日はモズク漁。1回2時間・20キロの制限つき
- 輪島沖のアワビ水揚げは1984年がピーク。近年は1トン未満。昨年度は資源保護のため自主規制
- 震災と豪雨で海に流れ込んだ泥が成育に影響。「戻ってないですね」(保存振興会・門木会長)
- 海女は6月にウニ駆除を実施。アワビやサザエの餌となる海藻を守るため
- 新人の加川杏奈さんは6月時点で水深8メートルまで潜れる。「早くアワビを採ってみたい」
- 輪島の海女のアワビ漁の時期・場所・やり方
- アワビ資源の現状(数字で)
- 新人海女・加川杏奈さんの状況
- 「採れたのか」についての編集部の考察
「大物をつかみとることはできるのか?」という紹介文の問いに、放送前に答えはありません。
ただ、材料はそろっています。
先に編集部の考察を書きます。
【考察】アワビは「採れた」で終わると予想する。ただし数は少なく、番組は「1個の重さ」を描く
ここからは編集部の考察です。
結論として、杏奈さんはこの夏、アワビを採れたと予想します。ただし数は少なく、番組はその1個の重さを描くという読みです。
採れなかった可能性も残るため、根拠と反対材料を並べます。
そう考える理由を10挙げます。
理由1。番組が放送に至っているからです。
密着型ドキュメンタリーは、何も採れなければ構成が成り立ちにくい。
「きのうより深い青へ」というタイトルで放送される以上、何らかの到達点があると見るのが自然です。
理由2。杏奈さんは6月の時点で水深8メートルまで潜れているからです。
北國新聞は、夫の助言で耳抜きを体得し「今は水深8メートルまで潜ることができるようになった」と伝えています(北國新聞)。
アワビ漁に入る前から、技術的な下地はありました。
理由3。漁は3人一組で、2人がベテランだからです。
サザエ・アワビ漁は夫の久寿さん、義母の美佐さんと3人一組。
採れる場所を教え合う互助が輪島の海女の特徴で、新人は場所を「持っている」人と組めます。
理由4。解禁初日のモズク漁で結果を出しているからです。
7月1日、杏奈さんは「結構とれてよかったです。こんぐらいを何回か」と話しました(石川テレビ/ライブドアニュース)。
初日から手応えをつかんでいます。
理由5。6月にウニ駆除をしているからです。
アワビやサザエの餌となる海藻を食べるウニを、海女たちは6月20日に駆除しました。
資源を守る手当てをしたうえで漁期を迎えています。
理由6。「数は少ない」と見る理由=水揚げが1トン未満だからです。
輪島沖のアワビ水揚げは1984年をピークに減り続け、近年は1トン未満。
ベテランでも難しい海で、新人が大量に採る展開は考えにくいのです。
理由7。昨年度は自主規制があったからです。
震災と豪雨で流入した泥がアワビの成育に影響し、昨年度は資源保護のため自主規制を実施したと報じられています。
今季も制限のある漁だった可能性があります。
理由8。解禁日のモズク漁自体に上限があったからです。
7月1日のモズク漁は1回2時間・20キロに制限されました。
アワビも採り放題ではない前提で見るべきです。
理由9。門木会長が「戻ってないですね」と言っているからです。
海底の泥について「山の工事とか一生懸命してくれてるけど、それが直らんと一生泥出るんで」と語っています。
採れた1個は復興の途中の1個として描かれるでしょう。
理由10。紹介文が「ベテラン海女でもとるのが難しい」と前置きしているからです。
難しさを先に置く書き方は、少ない成果を大きく見せるための布石と読めます。
ゼロなら「難しい」ではなく別の言い方になるはずです。
以上から、「少数でも採れた」と予想します。
ただし放送内容は公表されておらず、これは編集部の推測です。外れる可能性もあります。
輪島の海女のアワビ漁:時期・場所・やり方
| 歴史 | 能登の海で400年以上(番組紹介文) |
| 文化財 | 「輪島の海女漁の技術」=2018年 国指定重要無形民俗文化財 |
| 解禁 | サザエ・アワビ漁は7月1日 |
| 漁場 | 舳倉島・七ツ島の周辺 |
| 漁の形 | 船で沖へ出て素潜り。ペアや小組で互助 |
| 担い手 | 昨年度に素潜り漁をした海士町の住民は119人(男性8人を含む)。20年前の半分 |
| 準備 | 6月にウニ駆除(餌となる海藻を守る) |
杏奈さんが乗る「新寿丸」は8人乗り。
船長は義父の久春さん(63)。
サザエ・アワビ漁は、夫の久寿さん(34)と義母の美佐さん(63)との3人一組です。
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アワビ資源の現状を数字で
| 項目 | 数字・状況 |
|---|---|
| 水揚げのピーク | 1984(昭和59)年 |
| 近年の水揚げ | 1トン未満 |
| 昨年度 | 資源保護のため自主規制 |
| 原因 | 震災と豪雨で海に流入した泥がアワビの成育に影響 |
| 解禁初日のモズク漁 | 1回2時間・20キロに制限(2026年7月1日) |
| 現場の声 | 「戻ってないですね」「一生泥出るんで」(門木奈津希会長) |
一方で門木会長は、解禁日のモズクについて「去年おととしに比べたら少しあったかな」とも語っています。
回復の兆しと残る泥が同居しているのが、2026年夏の輪島の海です。
新人海女・加川杏奈さんの状況
杏奈さんは24歳。輪島市のニュータウン育ちで、もとは美容師です。
地震で勤務予定の店が閉店し、夫の提案で海女になりました。
2025年7月に初めて潜り、2026年7月1日に本格デビュー。地元紙は海士町で13年ぶりの新人と報じています(北陸中日新聞)。
最初の練習ではプールとの違いに戸惑い、潮に流されそうになったこともあります。
船酔いは薬で抑え、耳抜きを覚え、6月には水深8メートルに到達。
「早くアワビを採ってみたい」が、番組の夏に入る前の言葉でした。
よくある質問(Q&A)
Q1. 輪島の海女のアワビ漁はいつからいつまで?
サザエ・アワビ漁は7月1日に解禁されます。漁期の終わりは資源状況や規制で変わるため、JFいしかわ輪島支所など漁協の案内で確認してください。
Q2. 漁場はどこですか?
輪島沖の舳倉島・七ツ島の周辺です。船で沖へ出て、素潜りで採ります。
Q3. なぜアワビは「ベテランでも難しい」のですか?
資源そのものが減っているからです。水揚げは1984年をピークに減り続け近年は1トン未満、震災と豪雨の泥で昨年度は自主規制もありました。
Q4. 加川杏奈さんはアワビを採れましたか?
放送前の時点で結果は公表されていません。編集部は「少数でも採れた」と予想していますが、推測です。
Q5. 輪島の海女漁は文化財なのですか?
はい。「輪島の海女漁の技術」は2018年に国の重要無形民俗文化財に指定されています(輪島市)。
Q6. 海女は何人いますか?
昨年度に舳倉島や七ツ島周辺で素潜り漁を行った海士町の住民は119人(男性8人を含む)。20年前の半分で、20代は数人です。
Q7. 番組の放送日は?
2026年9月27日(日)午前8時25分〜8時50分、NHK総合「Dearにっぽん きのうより深い青へ 〜能登 新人海女の夏〜」です。
今後の見通し
アワビ資源の回復は、山側の復旧工事と海底の泥の除去にかかっています。
番組はその途中経過を、新人海女の1個を通して見せる形になると考えます。
本記事は放送前の報道と番組紹介文に基づくもので、放送内容を保証するものではありません。
まとめ
輪島の海女のアワビ漁は7月1日解禁・舳倉島と七ツ島の周辺。
水揚げは近年1トン未満で、新人・加川杏奈さんが挑んだのは採れにくい海です。
編集部の考察は「少数でも採れた」。
答え合わせは9月27日(日)午前8時25分・NHK総合で。