【結論】伊藤亜紗さんは、障害のある人に聞き取りをして身体の感じ方を研究する美学者です。もともとは生物学者を目指していました。
生まれは1979年、東京都八王子市。
大学2年生までは理系志望で、3年次に文転して美学へ進みました。
『記憶する体』でサントリー学芸賞を受けています。
放送は2026年9月28日(月)20時00分〜20時30分、NHK Eテレ1・東京の「ハートネットTV」。
タイトルは「インタビュー美学者・伊藤亜紗 違いが教えてくれる事」です。
- 伊藤亜紗(いとう・あさ)さん。1979年5月18日生まれ
- 出身は東京都八王子市
- 専門は美学と現代アート。学位は博士(文学)
- 幼いころは虫や花が好きで、大学2年まで生物学者志望
- 東京学芸大学附属高校を経て東京大学へ。3年次に文転
- 2013年に東京工業大学へ着任。現在は東京科学大学の教授
- サントリー学芸賞ほか受賞多数。2026年にも新刊を出している
- 伊藤亜紗さんのプロフィールと学歴の流れ
- 番組が何を聞こうとしているかの考察
- 受賞歴と、研究のやり方
- 所属大学の表記が2つある理由
「美学者」という肩書きは、日常ではあまり目にしません。
しかも伊藤さんの研究対象は、絵画でも彫刻でもなく人の体です。
先に編集部の考察、そのあと経歴を整理します。
【考察】番組の軸は「分からなさを残したまま関わる」話になると予想する
ここからは編集部の考察です。
編集部は、この回は違いを乗り越える方法ではなく、違いを分かりきらないまま付き合う姿勢の話になると予想します。
そう考える理由を7つ挙げます。
理由1。番組タイトルが「違いが教えてくれる事」だからです。
違いをなくすでも埋めるでもなく、違いから教わるという語順になっています。
差を資源として扱う立て方です。
理由2。番組の説明が「独自の研究」と書いているからです。
番組公式は、障害のある人たちに聞き取りを行い身体感覚の違いを分析する独自の研究、と紹介しています。
統計でも治療でもなく聞き取りが手法の中心です。
理由3。シリーズ名が「福祉をひらく」だからです。
この回は「インタビューシリーズ・福祉をひらく」の一本で、福祉について今までにない考え方や視点の置き方を発見していく企画だと説明されています。
制度の解説回ではなく、ものの見方を扱う枠です。
理由4。伊藤さんの代表作が当事者の言葉でできているからです。
『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社新書、2015年)も『どもる体』(医学書院、2018年)も、当事者への聞き取りが土台です。
本人が語りを聞く人なので、インタビュー番組と相性がいい。
理由5。美学という学問の性格がそこにあるからです。
美学は、感情や感性のように言葉にしにくいものを深く考える学問だと番組側も説明しています。
割り切れないものを割り切らずに扱うのが、そもそもの守備範囲です。
理由6。近著のテーマがそのまま重なるからです。
2026年6月に出た『身体の美学入門 感性から捉えなおす人間の本質』(中央公論新社)は、人が他者の身体を美しい・醜いと感じる理由を扱っています。
放送は刊行の約3か月後。この本の話題が出る可能性は高いといえます。
理由7。「利他」を編著でまとめているからです。
2021年には編著代表として『「利他」とは何か』(集英社新書)を出しています。
他者に良かれと思って踏み込むことの難しさを扱ったテーマで、支援する側の姿勢を問う内容と接続します。
以上から、番組は「理解する」より「分からないまま隣にいる」ことに話を寄せると予想します。
ただし放送内容の詳細は公表されておらず、あくまで編集部の推測です。
伊藤亜紗さんのプロフィール
本人の公式プロフィールと公開情報から整理しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 伊藤亜紗(いとう・あさ) |
| 生年月日 | 1979年5月18日 |
| 出身 | 東京都八王子市 |
| 専門 | 美学、現代アート |
| 学位 | 博士(文学・東京大学) |
| 高校 | 東京学芸大学附属高等学校 |
| 大学 | 東京大学。3年次に理系から文系へ転向 |
| 現職 | 東京科学大学 教授 |
研究のかたわらアート作品の制作にも関わってきました。
大学在学中には美術批評誌『Review House』を創刊し、編集長を務めています。
放送にあわせて著書を読んでみたい方へ。
2026年6月に出たばかりの新書が、番組のテーマに最も近い一冊です。
▼ 『身体の美学入門』はこちらから
※中公新書2916。在庫・価格は変動します。リンク先でご確認ください。
生物学者志望から美学へ
幼いころは虫や花が好きで、大学2年生まで生物学者を目指していました。
進路が変わったのは3年次。理系から文系へ移る「文転」をして、美学を専攻します。
2010年、東京大学大学院人文社会系研究科の基礎文化研究美学芸術学専門分野を単位取得のうえ退学。
同じ年に、詩人ポール・ヴァレリーの身体観を扱った論文で博士(文学)を取得しました。
日本学術振興会の特別研究員を経て、2013年に東京工業大学へ。
リベラルアーツセンターの准教授として着任し、2016年4月から教授になりました。
2020年には「未来の人類研究センター」の初代センター長も務めています。
主な受賞歴
| 年 | 賞 |
|---|---|
| 2017年 | WIRED Audi INNOVATION AWARD 2017 |
| 2019年 | 紀伊國屋じんぶん大賞2020 第8位(『記憶する体』) |
| 2020年 | 第13回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞 |
| 2020年度 | サントリー学芸賞(『記憶する体』) |
2017年からは読売新聞の読書委員も務めてきました。
研究者としてだけでなく、本の書き手・読み手としても知られる存在です。
よくある質問(Q&A)
Q1. 伊藤亜紗さんは何歳ですか?
1979年5月18日生まれです。
放送日の2026年9月28日時点では47歳になります。
誕生日を過ぎているため、年内は47歳です。
Q2. 美学者とは何をする人ですか?
美学は、感情や感性のような言葉にしにくいものを深く考える学問です。
伊藤さんの場合は、障害のある人への聞き取りを通して身体感覚の違いを分析しています。
美術作品だけを扱う学問ではありません。
Q3. どこの大学の先生ですか?
東京科学大学の教授です。
2013年に東京工業大学へ着任し、その東京工業大学が2024年10月に東京医科歯科大学と統合して東京科学大学になりました。
「東京工業大学教授」という表記も、統合前の名称として残っています。
Q4. 結婚していますか?
結婚や家族については公表されていません。
公式プロフィールにも記載がなく、確認できる情報がありません。
断定している情報には注意してください。
Q5. どんな本を書いていますか?
代表作は『目の見えない人は世界をどう見ているのか』『どもる体』『記憶する体』『手の倫理』など。
2026年には『体の居場所をつくる』(朝日出版社・2月)と『身体の美学入門』(中公新書・6月)の2冊が出ています。
いずれも体をめぐるテーマです。
Q6. 番組はいつ放送されますか?
2026年9月28日(月)20時00分〜20時30分、NHK Eテレ1・東京です。
「ハートネットTV」のインタビューシリーズ・福祉をひらくの一本。
聞き手はアナウンサーの廣瀬雄大さんです。
放送で注目したいこと
ひとつは、聞き取りという手法そのものがどう語られるかです。
数字で測るのではなく、一人ひとりの言葉から身体の感じ方を拾い上げる。そのやり方の理由が語られる可能性があります。
もうひとつは新刊との関係。
2026年6月の『身体の美学入門』は、他者の身体を美しい・醜いと感じる理由を扱った本です。
番組のテーマである「違い」と重なります。
まとめ
伊藤亜紗さんは1979年5月18日生まれ・東京都八王子市出身の美学者です。
大学2年まで生物学者を志し、3年次に文転して美学の道へ進みました。
2013年に東京工業大学へ着任し、現在は東京科学大学の教授。
障害のある人への聞き取りから身体感覚の違いを研究し、『記憶する体』でサントリー学芸賞を受けています。
放送は9月28日(月)20時00分からNHK Eテレ1・東京。
「ハートネットTV インタビュー美学者・伊藤亜紗 違いが教えてくれる事」です。