【結論】阪神の祝勝会で用意されたビールは3500本で、市販価格に直すと約115万円です。メーカーが無償や格安で提供したという話は、報道では確認できていません。
https://www.tiktok.com/@shougun0315/video/7692754252330159368
- 2026年10月3日の祝勝会のビールは3500本、動画の4000本は2023年の本数に近い数字
- 市販の中瓶330円なら約115万円、動画の350円でも約122万円
- 鏡開きから中締めまでは30分、使い切ったと仮定すると1分に約117本
- 「無料または格安で提供」「訳あり品」は報道では確認できず、メーカー担当者から明確な回答は得られず
- 阪神のビールかけで用意されたビールの本数
- 市販価格で数えた金額と、動画の計算との違い
- 「メーカーが無料や格安で提供」と言われる話の確認結果
- 祝勝会の時刻と、ビールが減っていった速さ
阪神が球団初のリーグ連覇を決めた夜、
ビールかけに使われたビールはいくらなのでしょうか。
TikTokでは4000本で約140万円と計算され、メーカーが無料か格安で提供しているという話も添えられています。
本数、単価、提供の3点を、報道と市販価格で1つずつ確かめました。
【考察】阪神のビールかけは本当に「意外に安い」のか
ここからは編集部の予想です。
結論から言うと、
「約115万円」はビールかけの総額ではなく、ビール代の目安にすぎないと読みます。
動画は「意外に安い」と受け取っていますが、総額が分からないまま安いと決める段階にはないと考えます。
理由は3つです。
理由1:公表されている数字は本数どまり
報道で確認できたのは本数です。
2026年は3500本が用意されました(日刊スポーツ)。
2025年も3500本で(デイリースポーツ)、2023年は約4000本でした(まいどなニュース)。
一方、ビール代や総額を球団が示した資料や報道は、今回の調べでは見つかりませんでした。
他球団でも、2025年のソフトバンクは3千本(共同通信)、2023年のオリックスは3000本(まいどなニュース)と、数字が出ているのは本数だけです。
市販価格で換算した約115万円は、外から計算できる範囲の数字です。
理由2:ビールの調達の中身は外から見えない
2025年10月には、アサヒグループホールディングスのシステム障害で、ビール会社からの提供が大きく滞り、複数の球団でビールかけが難しくなったと報じられました(共同通信)。
ビールかけがビール会社の供給に左右される実態はうかがえます。
ただ、無償か有償か、いくらで取引したかは書かれていません。
まいどなニュースが複数のメーカー担当者に尋ねたときも、「お取り引きに関わる話になりますので…」などと、はっきりした回答は得られませんでした(まいどなニュース)。
実際の購入価格は、市販価格と同じとは限らないと見ています。
つまり、約115万円は上限でも下限でもなく、比べるための物差しです。
理由3:費用はビール代だけではない
祝勝会は広島市内のホテルで開かれました(日刊スポーツ)。
会場にはタオルが山積みにされ、テレビ各局が中継の準備を進めていました(スポニチ)。
選手は記念Tシャツに着替えて、優勝決定の瞬間を迎えています(日刊スポーツ)。
これらが費用になりうるものですが、誰がどう負担したかは、どこにも出ていません。
動画の投稿文は「いくらかかるん?」で、冒頭の字幕も「総額いくらかかるの」と問いかけていますが、計算しているのはビール代だけです。
総額と呼べる数字は、現時点では誰にも出せないと考えます。
だからこそ、この記事では約115万円を市販価格での換算と明記し、支払額とは区別して書いています。
動画の主張を報道と市販価格で照らし合わせた結果
動画の主な主張を、確認できた内容と並べました。
| 動画の主張 | 確認できたこと | 判定 |
|---|---|---|
| 巨人の試合を見ながら優勝が決まった | 21時30分、宿舎の宴会場に巨人戦を映して観戦し、DeNAの勝利で決定 | 事実 |
| ビールは4000本 | 2026年は3500本。4000本前後は2023年の本数 | 数字が違う |
| 中瓶約350円で約140万円 | 計算は合う。2026年の本数と市販例の330円なら約115万円 | 修正が必要 |
| メーカーが無料か格安で提供 | 報道に記載なし。メーカー担当者から明確な回答は得られず | 確認できず |
| ラベルずれの訳あり品を使用 | 同上 | 確認できず |
| 宣伝効果になる | 祝勝会の様子は特番で放送された。効果額は不明 | 放送は事実・効果は不明 |
阪神は3日昼の広島戦に4-6で敗れ、この時点では優勝が決まりませんでした。
夜に巨人がDeNAに2-5で敗れたことで、2年連続8度目のセ・リーグ優勝が決まっています(日本野球機構・中日スポーツ)。
選手は宿舎ホテルの宴会場で、巨人戦の映像を見ながら結果を待ちました。
9回に「あと1人」コールが起き、決定の瞬間は午後9時30分でした(日刊スポーツ)。
動画の「巨人の試合を見ながら」という説明は、報道と一致します。
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3500本を市販価格で数え直すと約115万円
動画の計算は350円×4000本=140万円で、掛け算としては合っています。
ただ、2026年の本数は3500本です。
単価は、酒類販売店のカクヤスでスーパードライ中瓶500mlが税込330円でした(容器代6円を含み、返却時に返金)。
本数と単価を入れ替えて並べます。
| 前提 | 本数 | 1本の価格 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 動画の計算 | 4000本 | 350円 | 140万円 |
| 2026年の本数×動画の単価 | 3500本 | 350円 | 約122.5万円 |
| 2026年の本数×市販例の単価 | 3500本 | 330円 | 約115.5万円 |
瓶の大きさやビールの銘柄は、報道には書かれていません。
スポニチは、会場にノンアルコールビールを含めたビールが用意されたと伝えています(スポニチ)。
3500本の内訳は分からないため、約115万円はあくまで目安です。
もう1つ、減る速さも計算しました。
鏡開きは22時55分、中締めは23時25分で、その間は30分です(日刊スポーツ・日刊スポーツ)。
3500本をその間に使い切ったと仮定すると、
3500÷30=1分に約117本、1秒に約2本という計算です。
日刊スポーツは「3500本のビールはあっという間になくなり」と伝えています。
ビールかけの本数は3年で約500本減った
動画の4000本が、どの年の数字に近いかを確かめました。
| 年 | 優勝日 | ビールの本数 | 会場 |
|---|---|---|---|
| 2023年 | 9月14日 | 約4000本 | 大阪府内の会場 |
| 2025年 | 9月7日 | 3500本 | 甲子園球場の室内練習場 |
| 2026年 | 10月3日 | 3500本 | 広島市内のホテル |
2023年はまいどなニュース、2025年はデイリースポーツ、2026年は日刊スポーツの報道です。
動画の4000本は2023年の本数と同じ水準で、2025年と2026年は3500本です。
本数が変わった理由は報道に書かれておらず、確認できていません。
「無料または格安で提供」は確認できませんでした
動画は、ビール会社から無料か格安で提供されていると言われていると紹介し、ラベルがずれた訳あり品を使うと言われていると紹介しています。
この点を報道で探しましたが、確認できた記事は見つかりませんでした。
- 共同通信は、アサヒのシステム障害でビールの提供が滞り、ソフトバンクなどでビールかけが難しくなったと伝えました(共同通信)
- ある球団の担当者は「ビール会社からのビールの供給状況を踏まえた申し出により、使用しないことになりました」とコメントしています
- まいどなニュースは、不良品説をメーカー担当者に尋ねましたが、「聞いたことはないですね」などの回答でした(まいどなニュース)
ここから言えるのは、ビールかけのビールがビール会社の供給と関わっていることまでです。
無償か格安か、訳あり品かは、取引の内容にあたり、公表された資料はありません。
ちなみに、日本で最初のビールかけとされる1959年の南海ホークスの祝勝会も、キリンの瓶ビールで乾杯した場でした(キリン歴史ミュージアム)。
祝勝会の流れ(2026年10月3日)
当日の時刻を、報道から並べました。
| 時刻 | 出来事 |
|---|---|
| 21時30分 | 巨人戦の終了で阪神の優勝が決定(宿舎の宴会場で観戦) |
| 22時すぎ | サンテレビが優勝特番の放送を開始(祝勝会の様子も放送された。日刊スポーツ) |
| 22時55分 | 鏡開き。選手会長の村上頌樹投手の音頭でビールかけが始まった |
| 23時25分 | 中締め。坂本誠志郎捕手が「戦いはまだ続きます」とあいさつ |
優勝決定からビールかけの開始までは1時間25分です(21時30分から22時55分まで)。
オーナーのあいさつや藤川球児監督の言葉の後に、鏡開きとなりました(日刊スポーツ)。
村上投手の音頭や選手のやり取りは、デイリースポーツが伝えています。
よくある質問
Q1. 阪神のビールかけはどこで行われましたか
広島市内のホテルで行われました(日刊スポーツ)。
デーゲームの広島戦が終わった後の祝勝会です。
Q2. ビールは何本用意されましたか
3500本です(日刊スポーツ)。
2025年も3500本でした(デイリースポーツ)。
Q3. ビールかけの費用はいくらですか
球団が総額を公表した資料は見つかりませんでした。
市販の中瓶330円で3500本を数えると約115万円ですが、実際の購入価格や他の費用は分かりません。
Q4. メーカーが無料で提供しているのは本当ですか
確認できていません。
ビール会社の供給と関わっている実態は報道から読み取れますが、無償かどうかを示した資料はありません。
Q5. 3500本にはノンアルコールビールも含まれますか
会場にノンアルコールビールを含めたビールが用意されたとは報じられています(スポニチ)。
ただ、3500本の内訳は明記されていません。ビール代の換算も、目安にとどまります。
Q6. 考察は確定した情報ですか
いいえ、考察は編集部の予想です。
本数、時刻、価格は報道と販売店の表示に基づきますが、その読み方は編集部の見立てです。
今後の見通し
阪神は、ポストシーズンに向けて戦いが続きます。
坂本誠志郎捕手は中締めで「戦いはまだ続きます」と呼びかけました(日刊スポーツ)。
日本一を決めれば、再びビールかけが行われる可能性があります。
その際に本数や会場が報じられれば、今回の3500本と比べられます。
まとめ
阪神の連覇を決めた祝勝会のビールは3500本で、市販の中瓶330円なら約115万円です。
動画の「4000本・140万円」は、2023年の本数に近い数字でした。
無料や格安での提供、訳あり品の使用は、報道では確認できていません。
確認できた数字は本数と時刻までで、総額は公表されていません。