【結論】Carbon Xtract(カーボンエクストラクト)は、空気からCO2を集める装置を作る2023年創業のスタートアップ。双日・九州大学・ナノメンブレンが出資する、上場していない会社です。
10月7日(水)午後11時6分から放送の
テレビ東京「アンパラレルド〜ニッポン発、世界へ〜」。
「世界でも類を見ないガス分離膜」で
CO2回収に挑む会社として特集されるのが
Carbon Xtract(カーボンエクストラクト)です。
「どこの会社?」「誰が出資している?」「株は買える?」を
公式発表をもとに整理します。
- 2023年5月26日設立
- 出資しているのは双日・九州大学・ナノメンブレン
- 九州大学が大学として初めて出資した会社
- 空気を膜でろ過してCO2を集めるm-DAC®が主力技術
- 非上場(株式市場では買えない)
- Carbon Xtractの会社概要
- 設立の経緯と出資者
- 組んでいる企業・団体
- 番組で注目したいポイント
【考察】番組が伝えたいのは「装置メーカー」より「CO2の流通を作る会社」
ここからは編集部の考察です。
番組はCarbon Xtractを、
CO2を集める機械のメーカーではなく、集めたCO2を売り先まで届ける「流通」を作る会社として描くと考えます。
理由を6つ挙げます。
理由1。親会社が総合商社だからです。
Carbon Xtractは、双日が2023年5月に中心となって設立した会社です(創業手帳)。
商社の強みは、作ったものを必要な相手に届けることです。
理由2。膜の量産は別の会社と組んでいるからです。
2024年6月、半導体材料の東京応化工業と共同開発契約を結び、将来の量産を見すえた膜の開発・製造は東京応化工業、装置の開発・製造はCarbon Xtractと役割を分けました(東京応化工業)。
全部を自前で作らない形です。
理由3。農業の「出口」をすでに押さえているからです。
2024年3月、JA全農・九州大学・双日・三菱UFJ銀行と、施設園芸での活用に向けた連携協定を結んでいます(JA全農)。
全国の農家とつながる組織と組んだのは、売り先の確保そのものです。
理由4。都市でも「使う場所」を作っているからです。
清水建設・双日とは、東京都の事業として、江東区の「温故創新の森NOVARE」で2024〜2028年度にわたる実証を計画しました(清水建設)。
会議室の空気から集めたCO2を植物栽培に回す試みです。
理由5。番組紹介が「ビジネスの創出」を強調しているからです。
番組表は、CO2を資源に変えて新たな価値とビジネスを創出させたい森山哲雄CEOの挑戦に迫ると書いています(番組表.Gガイド)。
技術の話と同じくらい、お金の流れの話が出ると予測します。
理由6。合成燃料まで視野に入れているからです。
番組表では、合成燃料(e-fuel)などへの応用による循環型社会の構築も期待されていると紹介されています。
CO2を「捨てるもの」から「原料」に変える会社として位置づけられそうです。
燃料、野菜、炭酸と、出口が多いほど装置の売り先も広がります。
6つを合わせると、番組のCarbon Xtractは「空気から集めたCO2に値段をつけ、畑や街に届ける仕組みの会社」として映ると予測します。
実際の内容は放送まで分かりません。あくまで考察です。
Carbon Xtractの会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 社名 | Carbon Xtract株式会社(カーボンエクストラクト) |
| 設立 | 2023年5月26日 |
| 代表 | 代表取締役社長 森山哲雄(CEO) |
| 技術トップ | 取締役 藤川茂紀(CTO・九州大学主幹教授) |
| 出資 | 双日、九州大学、ナノメンブレン |
| 拠点 | 九州大学伊都キャンパス(福岡市西区)の研究棟内 |
| 事業 | 分離ナノ膜で大気からCO2を回収する装置・製品の開発と販売 |
| 上場 | 非上場 |
※創業手帳、東京応化工業・清水建設の発表、Morning Pitchの企業紹介をもとにしています。
設立の経緯|双日と九州大学の二人三脚
九州大学のカーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I²CNER)は、
空気を膜でろ過するだけでCO2を集めるm-DAC®の研究を続けてきました。
2022年2月、双日と九州大学がこの技術の社会実装についての覚書を結びます。
そして2023年5月26日、双日が中心となり、
理化学研究所発のベンチャー・ナノメンブレンと共同で新会社を設立しました。
双日で事業化を検討していたチームは、
設立に合わせて全員が新会社へ移籍しています(マイナビニュース)。
その後、九州大学も大学として初めて、この会社への出資を決めました(九州大学)。
組んでいる企業・団体
| 相手 | 内容 |
|---|---|
| 東京応化工業 | 膜の量産に向けた共同開発(2024年6月) |
| JA全農・三菱UFJ銀行ほか | 施設園芸での活用に向けた連携協定(2024年3月) |
| 清水建設・双日 | 都市の建物でCO2を回収・活用する実証(東京都の事業) |
番組表によると、大阪・関西万博では都市ガスの代わりに使う展示も行ったそうです。
脱炭素の流れを本で押さえておくと、番組の話がぐっと分かりやすくなります。
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よくある質問(Q&A)
Q1. Carbon Xtractの読み方は?
カーボンエクストラクトです。「カーボンX」と呼ばれることもあります。
Q2. 株は買える?
上場していないため、証券会社を通じて株を買うことはできません。
Q3. 双日の子会社?
双日が中心となって設立した会社で、ほかに九州大学とナノメンブレンも出資しています。
Q4. 本社はどこ?
活動の拠点は九州大学伊都キャンパス(福岡市西区)の研究棟内です。
Q5. 装置は買える?
一般向けの販売は発表されていません。現在は企業や団体との実証が中心です。
Q6. 番組はいつ?
テレビ東京で10月7日(水)午後11時6分〜11時55分です。
まとめ
Carbon Xtractは、九州大学が育てたCO2回収の膜を、双日の事業づくりで世の中に広げるために作られた会社です。
番組では、集めたCO2の「使い道」とビジネスの話に注目です。
「アンパラレルド」は10月7日(水)午後11時6分からテレビ東京で放送です。