【結論】サンマルクが農業に参入するのは、輸入頼みだった小麦を自社でまかなうため。熊本県宇城市に子会社「サンマルクファーム」を立ち上げ、将来はチョコクロにも国産小麦を使う計画です。
- 何をする?:熊本県宇城市で小麦などを栽培
- 会社:子会社「株式会社サンマルクファーム」
- なぜ?:小麦の輸入頼みから脱却するため
- ゴール:将来チョコクロに国産小麦を使う
- 課題:初年度の農地確保が目標に届かず
- サンマルクが農業に参入する理由
- 子会社サンマルクファームの場所と狙い
- チョコクロに国産小麦を使う計画
- ガイアの夜明けの放送日
2026年7月3日放送の「ガイアの夜明け」(テレビ東京)で特集される、サンマルクの農業参入。
「チョコクロやベーカリーで有名なサンマルクが、なぜ畑で小麦を作るの?」と気になった人も多いはずです。
結論からいうと、これは輸入に頼ってきた小麦を、自分たちの手で作るための大きな挑戦です。
なぜ外食チェーンが農業に参入する?(編集部の考察)
ここからは編集部の考察です。
パン屋やカフェが自前で小麦を栽培するのは、かなり珍しい取り組みです。
私たちは、サンマルクがここまで踏み込む背景には3つの狙いがあると考えています。
1つ目は、「小麦の値段に振り回されたくない」という危機感です。日本の小麦の自給率はおよそ15%で、多くを輸入に頼っています。ウクライナ侵攻をきっかけに小麦の国際価格は大きく上がりました(農林水産省)。原料の大半を輸入小麦に頼る外食チェーンにとって、これは経営を直撃する問題です。自社で作れれば、価格の乱高下に左右されにくくなると考えられます。
2つ目は、「作って売るまで自社で完結できる」強みです。サンマルクは国内外に850店を超える店舗を持つとされ、作った小麦や米をグループ内で消費できます(サンマルクHD公式)。農業でいちばん難しい「売り先の確保」を、自前の店舗網で解決できる――これは外食チェーンならではの勝ち筋です。
3つ目は、「国産」というブランド価値です。将来チョコクロなどに国産小麦を使えれば、「国産・地域貢献」という付加価値が生まれます。食の安全志向が高まるなか、物語のある商品はお客さんの支持を集めやすくなります。番組のタイトルにある「国産小麦でチョコクロを」は、まさにこの狙いを象徴しています。
もちろん、農業は天候や人手に左右される難しいビジネスです。
この挑戦がうまくいくかは、これからの数年が勝負になりそうです。これはあくまで編集部の考察(予測を含む整理)です。
サンマルクの農業参入とは?(熊本サンマルクファーム)
あらためて事実を整理します。
サンマルクホールディングスは、熊本県宇城市に農業法人「株式会社サンマルクファーム」を立ち上げ、農業に参入しました(日本経済新聞)。
| 会社名 | 株式会社サンマルクファーム |
| 親会社 | サンマルクホールディングス |
| 場所 | 熊本県宇城市 |
| 主な作物 | 小麦(米の裏作)など |
| 狙い | 原料の国産化・グループ内で消費 |
栽培するのは、米の裏作としての小麦が中心です。
宇城市と協定を結び、生産から製粉・ブランド化までを一貫して手がける計画とされています。
将来的には、人気商品のチョコクロにも国産小麦を使うことを目指しています。
藤川社長が語った参入のきっかけ
サンマルクHDの藤川幸樹社長は、ウクライナ侵攻で小麦価格が高騰したことを受け、2023年から協力してくれる自治体を探し始めたとされています(日本経済新聞)。
日本の小麦自給率の低さという社会課題に向き合いながら、持続可能な農業を目指す――それがこの参入の出発点でした。
サンマルクってどんな会社?
サンマルクホールディングスは、岡山発祥の外食グループです。
チョコクロでおなじみのサンマルクカフェをはじめ、焼きたてパン食べ放題のベーカリーレストランサンマルク、鎌倉パスタなど、複数のブランドを展開しています(サンマルクHD公式)。
近年は本社機能を京都へ移すなど、「京都から世界へ」を掲げて成長戦略を進めています。
こうした「パンと小麦」が主役の事業だからこそ、原料である小麦を自分たちで確保することの意味は大きいといえます。
農業参入は単なる多角化ではなく、本業の足場を固める一手と見ることができます。
立ちはだかる課題―農地の確保
挑戦には課題もあります。
初年度は10ヘクタールの農地確保を目標にしていましたが、実際には6.5ヘクタールにとどまったと伝えられています。
運営メンバーも少人数からのスタートで、規模を広げていけるかが今後のカギになりそうです。
それでも、外食チェーンが本気で農業に乗り出す例はまだ多くありません。
「食べる人」だった会社が「作る人」になる――この取り組みが、番組でどう描かれるのか注目です。
サンマルクファームでは、米の裏作として小麦を栽培し、収穫した小麦を製粉してブランド化するところまでを見すえています。
まずは小規模から始め、ノウハウをためながら徐々に作付けを広げていく方針とされています。
「いきなり大量生産」ではなく一歩ずつ積み上げる進め方は、農業という未知の分野に向き合う現実的な選択だといえそうです。
ガイアの夜明けはいつ放送?(7月3日)
サンマルクの農業参入は、2026年7月3日(金)夜22時からのテレビ東京「ガイアの夜明け」で特集されます。
タイトルは「国産小麦でチョコクロを!サンマルク農業に挑む」。
番組では、現場の苦労や農地確保の舞台裏が描かれる見込みです。放送内容は、確認できしだいこの記事にも反映していきます。
よくある質問(Q&A)
Q1. サンマルクはどこで農業を始めたの?
熊本県宇城市です。子会社「サンマルクファーム」を立ち上げ、小麦などの栽培に取り組んでいます。
Q2. なぜ農業に参入したの?
輸入に頼ってきた小麦を自社でまかなうためです。ウクライナ侵攻による価格高騰がきっかけになったとされています。
Q3. チョコクロが国産小麦になるの?
将来的にチョコクロへ国産小麦を使う計画とされています。すぐに全店で切り替わるわけではなく、今後の目標という位置づけです。
Q4. 作った小麦はどこで使うの?
サンマルクグループの店舗で消費する想定です。国内外に850店を超える店舗網があり、売り先を自社で確保できる強みがあります。
Q5. 社長は誰?
サンマルクホールディングスの藤川幸樹社長です。2023年から協力自治体を探し、農業参入を主導したとされています。
Q6. うまくいきそう?
初年度の農地確保は目標に届きませんでした。農業は天候や人手の影響を受けやすく、規模を広げられるかが今後の課題です(編集部の見通し)。
まとめ
サンマルクの農業参入は、輸入頼みの小麦を自社でまかなうための挑戦です。
熊本県宇城市に子会社「サンマルクファーム」を立ち上げ、将来はチョコクロにも国産小麦を使うことを目指しています。
農地確保という課題もありますが、外食チェーンが「作る側」に回る注目の取り組みです。
7月3日の「ガイアの夜明け」で、その舞台裏が描かれます。