【結論】ヤンキース・メッツ・フィリーズの3球団はどれも関心が報じられていますが、獲得はまだ決まっていません。3球団のうちGM・編成本部長級の来日視察が報じられたのはメッツとフィリーズです。
- 阪神は10月19日に佐藤輝明のポスティング移籍を容認と発表
- フィリーズはGM本人が5人態勢で甲子園を視察し、「関心を持っている」と発言
- メッツはスターンズ編成本部長が来日して視察したと報道
- ヤンキースはスカウトの視察が中心で、球団幹部の発言は報じられていない
- 報道で名前を確認できた球団は3球団にとどまらない
「メジャー容認された佐藤輝明を本気で取りにくる球団3つ」として、ヤンキース・メッツ・フィリーズの名前が話題になっています。
どれも資金力のある人気球団だけに、どこが一番本気なのかは気になるところです。
ただ、同じ「関心」でも、報道の中身には濃淡があります。
編成のトップが自ら来日したのか、スカウトが見に来たのか、記者が名前を挙げただけなのか。
この記事では、3球団の報道を中身の濃さで並べた早見表にし、ほかに名前が出ている球団もまとめます。
- ヤンキース・メッツ・フィリーズの関心を裏付ける報道の中身
- 3球団の本気度を比べた早見表
- 3球団以外に名前が出ている球団
- 11月1日から始まるポスティングの流れ
【考察】佐藤輝明を本気で取りにくるのは3球団のどこ?
ここからは編集部の予想です。
私は、3球団の中で球団幹部の言葉という形で関心が一番はっきり裏付けられているのはフィリーズだと読みます。
ただし、先行しているのは「幹部の発言が報じられた」という一点です。
メッツとヤンキースも視察の厚みでは負けておらず、本気度そのものに大差があるとまでは言えません。
理由は3つです。
理由1:GMが「関心」を言葉にしたと報じられたから
スポニチによると、フィリーズは5月15日の広島戦(甲子園)を5人態勢で視察しました。
同紙の取材に応じたプレストン・マッティングリーGMは、「我々は彼に関心を持っているし、メジャーの全球団が注目することになるだろう」と話しています(スポニチアネックス)。
ナンバーWebによると、米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」も5月18日に、GMを中心とした球団関係者が来日し、佐藤選手を主な視察対象にしていたと報じました(ナンバーWeb)。
GMが自分の口で「関心」と言ったと報じられたのは、今回確認した範囲では3球団の中でフィリーズだけです。
視察は黙っていてもできますが、発言は球団の意思表示に一歩近い材料です。私はここを重く見ます。
理由2:5月とCS、少なくとも2回見に来ているから
フィリーズの視察は5月だけではありません。
スポニチは、10月17日のクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第4戦(甲子園)にも、フィリーズがロイヤルズ、レンジャーズ、ヤンキースなどと並んで視察に来ていたと伝えています(スポニチアネックス)。
シーズン序盤と短期決戦の少なくとも2回、同じ選手を見ていることになります。
ただ、複数回の視察はフィリーズだけではありません。ロイヤルズは8月とCS、ヤンキースもCSのほかにスカウトが代わる代わる来日していたと報じられています(ナンバーWeb)。
そのため、この点はフィリーズだけの強みではなく、上位の球団に共通する材料と見ます。
理由3:三塁が空く可能性があるから
MLB公式サイトは、フィリーズの三塁手アレク・ボームがフリーエージェントになると紹介しています(MLB公式サイト)。
対照的に、メッツの三塁にはボー・ビシェットがいて、同じ記事は三塁は空きそうにないと書いています。
メッツの地元放送局の記者も、ビシェットがオプトアウトしない限り、獲得なら一塁へのコンバートの可能性が非常に高いと見ています(Full-Count)。
ただし、反対の材料もあります。
ナンバーWebによると、ニューヨーク・ポスト紙(10月16日付)は、スカウトや球団幹部の大半が「三塁の可能性もあるが、一塁か両翼での起用がより現実的だ」と見ていると報じました(ナンバーWeb)。
三塁で使えるかどうかはどの球団でも不確定で、フィリーズの利点は「三塁が空くかもしれない」程度にとどまります。
さらに、メッツについては米球界関係者が「メッツは7人も来日して佐藤を視察しています」と話したという報道もあります(ナンバーWeb)。
ヤンキースも、東スポWEBが「以前から獲得に関心を示していると複数の米主要メディアが報じており」と伝えています。
人数や報道の量では、フィリーズが一歩抜けているわけではありません。
この考察は報道をもとにしたあくまで予想であり、断定ではありません。
3球団の本気度早見表|報道の中身を比べる
3球団それぞれについて、誰が見に来たかとどんな報道があるかを並べました。
濃淡は「編成トップ級の来日・発言」を最も濃く、「記者・メディアの見方だけ」を最も薄くしています。
| 球団 | 視察・接触の報道 | 球団側の言葉 | 濃さ |
|---|---|---|---|
| フィリーズ | 5月15日にGMら5人で甲子園、10月17日のCS第4戦も視察 | GMが「関心を持っている」 | 濃い |
| メッツ | 9月上旬にスターンズ編成本部長が神宮で視察 | 報じられていない(関係者は7人来日と証言) | 濃い |
| ヤンキース | スカウトが来日してクロスチェック、CS第4戦も視察 | 報じられていない | 中くらい |
表の出典は本文の各段落に添えています。
どの球団も公式に獲得の意思を発表したわけではない点は共通です。
メッツ:編成トップの来日と「一塁」の前提
東スポWEBによると、ニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマン記者が、デビッド・スターンズ編成本部長が神宮のヤクルト戦で佐藤選手を視察したと報じました(東スポWEB)。
ナンバーWebも同じ時期の神宮での視察を伝えています(ナンバーWeb)。
視察日は媒体によって9月2日と3日で食い違いがあるため、ここでは9月上旬としています。
ヘイマン記者はこの視察を「明確な獲得の意思表示」と表現しています(東スポWEB)。
ただし、これは記者の見方で、球団の発表ではありません。
メッツはスターンズ本部長が来日して視察したこともある村上宗隆選手の獲得を昨オフに見送り、代わりの一塁手が37試合で打率.148に終わったと報じられています(Full-Count)。
ヤンキース:スカウトの視察と打線の課題
ナンバーWebでは、アジア担当のスカウトが「ヤンキースは何人ものスカウトが代わる代わる来日して、クロスチェックをして視察していました」と話しています(ナンバーWeb)。
匿名の証言なので、球団の公式な動きとは分けて受け止める必要があります。
容認発表の後には、米メディアが現地21日、ヤンキースのオーナーがシーズン総括の会見で「攻撃陣には失望した」と打線を批判したと報じ、東スポWEBが伝えました(東スポWEB)。
同紙はこれを佐藤選手獲得への「号砲」とも受け取れると書いていますが、オーナーが佐藤選手の名前を出したわけではありません。
なお、「ヤンキースが3年総額7500万ドル」という数字は、米記者の予想として報じられたものです(スポニチアネックス)。球団の提示額ではありません。
また、「ヤンキースが昨年、村上選手の争奪戦に敗れた」という話は、今回確認した報道では裏付けが取れませんでした。
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3球団以外に名前が出ている球団
動画では3球団に絞られていましたが、報道を見ると名前が出ている球団はもっと多いのが実情です。
スポニチは、視察が判明しているだけでも9球団、少なく見積もっても10球団以上が関心を示すと伝えています(スポニチアネックス)。
| 球団 | 報じられた中身 |
|---|---|
| ロイヤルズ | 8月にピコロGMら4人態勢で視察、パワーを評価(スポニチ) |
| パドレス | 9月にプレラーGMが視察のため来日(ナンバーWeb) |
| ドジャース | 2人態勢で甲子園を視察(スポニチ) |
| ブルージェイズ | 4人態勢で甲子園を視察(スポニチ) |
| レンジャーズ | CS第4戦を視察(スポニチ) |
| レッズ | 「熱視線」と報道(スポニチ) |
| マリナーズ・ジャイアンツ | MLB公式サイトが候補として挙げた(スポニチ) |
| レッドソックス・タイガース | 容認後、米国の地元メディアなどが獲得を提案 |
ロイヤルズとパドレスについては、スポニチ(スポニチアネックス)とナンバーWeb(ナンバーWeb)が、GM級の来日を伝えています。
レッドソックスとタイガースは、球団が動いたという報道ではありません。
ボストンの地元メディアや米スポーツサイトが、獲得に動く可能性や必要性を論じたものです(東スポWEB、東スポWEB)。
動画の主張はどこまで合っている?
動画の内容を、確認できた報道と照らし合わせました。
多くは報道と一致しますが、投稿者の見立てが混ざっている部分もあります。
| 動画の主張 | 確認結果 |
|---|---|
| ヤンキースのスカウトが視察 | 報道あり(CS第4戦・ナンバーWebの証言) |
| ヤンキースは村上選手の争奪戦に敗れた | 裏付けなし |
| メッツはフロントのトップが来日 | 報道あり(スターンズ編成本部長) |
| メッツはビシェットがいるためコンバート説 | 報道あり(一塁起用の見方) |
| フィリーズは5月から幹部が来日 | 報道あり(5月15日、GMら5人) |
| フィリーズは出場機会の面で厳しい | 投稿者の見立て。三塁手はフリーエージェントに |
Q&A
Q1. 佐藤輝明の移籍先はもう決まりましたか?
決まっていません。
阪神が10月19日に容認を発表した段階で、ポスティングの申請は11月1日からです。
球団との交渉は、申請後にメジャー30球団へ公示されてから始まります。
Q2. フィリーズGMの「関心」発言はいつのものですか?
スポニチの取材に答えたもので、容認発表(10月19日)より前の発言です。
獲得を表明したものではありません。
Q3. メッツに入ったら三塁は守れないのですか?
メッツの三塁にはビシェットがいるため、米記者の間では一塁での起用が有力と見られています。
ただし入団が決まったわけではなく、起用法はあくまで記者の分析です。
Q4. ヤンキースの「3年7500万ドル」は本当ですか?
米記者の契約予想として報じられた数字で、ヤンキースが提示した額ではありません。
契約の話題は、交渉期間に入ってからの報道で確かめるのが確実です。
Q5. 記事の「フィリーズが先行」は確かな情報ですか?
確かな情報ではありません。
先行しているのは幹部の発言が報じられた点だけで、メッツやヤンキースとの差は大きくないと見ています。
あくまで報道をもとにした編集部の予想です。
各球団の補強方針やボームの去就で、状況は大きく変わります。
今後の見通し
最初の節目は11月1日の申請開始です。
申請後、30球団に公示された翌日から45日間が交渉期間になります(スポニチアネックス)。
もう一つの節目は、12月1日(日本時間2日)の労使協定の失効です。
合意できずロックアウトになると、契約や移籍の交渉が凍結されると報じられています(スポニチアネックス)。
米球界関係者は、本気になっている球団は11月中に契約をまとめる努力をするかもしれないと話しています(ナンバーWeb)。
11月の動きが、今回の濃淡の答え合わせになりそうです。
まとめ
- 佐藤輝明の移籍先は決まっていない
- フィリーズはGMの「関心」発言が報じられた点で先行
- メッツは編成本部長が来日、ただし一塁起用の見方
- ヤンキースはスカウト視察と記者予想が中心
- 3球団を含め全体で10球団以上が関心とスポニチが報道
「本気の3球団」という言葉は分かりやすい一方で、報道の中身にははっきりした濃淡があります。
続報を追うときは、誰が来たか・誰が言ったかを見ると、本気度を見分けやすくなります。
正式な動きは、本人と球団の発表で確かめてください。