【結論】麻生要一郎さんが今も年末に作る豚の昆布巻きは養子に入った姉妹の得意料理でした。なぜ豚なのかは分かっていません。
- 昆布巻きの定番はニシンや鮭だが、姉妹の家はなぜか豚肉だった
- 理由は麻生さんにも分からないまま
- 作る量は「寸胴鍋いっぱい」
- 買い出しの指示は「何本か買ってきて」というグラム抜きの単位だった
- 姉妹が集めた染め付けの器も、あとから譲り受けている
2026年8月21日(金)のNHK Eテレ「ネコメンタリー」で、料理家・麻生要一郎さんの半生が描かれます。
麻生さんには、レシピ本にも載っていない年末だけ作る料理があります。
豚の昆布巻きです。
これは麻生さんが考えた料理ではありません。
東京・千駄ヶ谷で出会った、ある姉妹の家の味でした。
- 豚の昆布巻きがどんな料理だったか
- 作っていた分量と、買い出しの頼まれ方
- 料理のあとに引き継がれたもの
- 姉妹の年齢が資料によって違って見える理由
【考察】なぜ「理由の分からない一品」が受け継がれたのか
ここからは編集部の考察です。
不思議なのは、麻生さんがなぜ豚なのかを知らないままこの料理を作り続けている点です。
プロの料理家であれば、由来を調べることも、自分流に作り替えることもできたはずです。
それをせず、そのまま年末に作っている。
この受け継がれ方には、理由があると見ています。
結論から言うと、
渡されたのがレシピではなく「一緒に作った時間」だったからだと考えます。
レシピなら書き換えられますが、時間の記憶は書き換えられません。
そう考える理由を7つ挙げます。
理由1:そもそも定番から外れた作り方だった
昆布巻きといえば、ニシンや鮭を巻くのが一般的です。
ところが姉妹の家は豚肉でした(クックパッドニュース)。
広く流通しているレシピではなく、その家だけの型だったことになります。
本を開けば手に入る料理ではない、という前提がまずあります。
理由2:由来が語られないまま渡された
麻生さんは、なぜ豚なのかについて「理由はわからない」と語っています。
つまり姉妹からも説明されていません。
説明がないのに作り方だけが伝わったということは、言葉ではなく手元を見て覚えたということです。
家庭料理が伝わるときの、もっとも古い形だと言えます。
理由3:分量が二人分ではなかった
ここが独特な点だと見ています。
姉妹が作る量は寸胴鍋いっぱいでした。
高齢の二人暮らしが食べ切る量ではありません。
麻生さん自身も「誰が食べるのか、そんなに」と思いながら材料を買い足しています。
最初から人に配ることを前提にした量だったと考えられます。
理由4:買い出しの単位が「本」だった
細かい点ですが、性格がよく出ています。
姉妹は買い物を頼むときグラムで言わず「何本か買ってきて」と伝えました。
これは計量に頼らない台所の言葉です。
レシピ化されていない料理だったことが、頼み方からも分かります。
理由5:料理家のほうが教わる側だった
関係の向きも見ておきたいところです。
麻生さんが買ってくると、姉妹は「え、なんかこれしか買ってこなかったの?」と言い、追加を求めました。
台所の主導権は、はっきりと姉妹の側にあります。
すでに民宿を営んだ経験のある人が、指示される側に回っていたことになります。
この上下が逆でなかったことが、料理がそのまま渡った一因だと見ています。
理由6:おいしさが再訪の理由になっていた
麻生さんは、食べると美味しくて1週間も経つとまた食べたくなったと語っています。
これは重要です。
義理や親切ではなく、味そのものが通う理由になっていたということです。
やがて姉妹が買い物に行けなくなると、麻生さんが材料を買いに出るようになりました。
食べたい側が支える側に変わる流れが、自然にできています。
理由7:料理だけでなく器も渡された
決定的なのはここだと考えます。
麻生さんは、姉妹が長年集めて使ってきた染め付けの器を譲り受けています。
受け継いだのは作り方だけではありません。
盛り付ける道具まで一式が渡っています。
料理と器が揃って初めて、その家の食卓は再現できます。
だからこそ、由来を知らないまま作り続けることに意味が生まれたのだと見ています。
ここから先は予測です。
8月21日の放送は、麻生さんの半生と日常を追う内容と紹介されています。
千駄ヶ谷の部屋が映るのであれば、この染め付けの器が画面に入る可能性はあると見ています。
ただし番組の紹介文に器や昆布巻きへの言及はなく、編集部の推測にとどまります。
以上はあくまで編集部の考察です。
麻生さん自身が「なぜ作り続けるのか」を分析した発言は確認できていません。
本人が語っているのは、器について「それをみんなと共有していくのはすごくいいなと思って」という一言です。
豚の昆布巻きとはどんな料理か
語られている内容を整理します。
いずれも麻生さん本人が語った内容です。
| 項目 | 語られている内容 |
|---|---|
| 巻くもの | 豚肉(一般的な昆布巻きはニシンや鮭) |
| 理由 | 不明。麻生さんも「わからない」と語っている |
| 作っていた人 | 千駄ヶ谷のマンションに住んでいた高齢の姉妹 |
| 分量 | 寸胴鍋いっぱい |
| 材料の頼み方 | グラムではなく「何本か買ってきて」 |
| 現在 | 麻生さんが年末になると作っている |
レシピそのものは公表されていません。
ただ、麻生さんの家庭料理に対する考え方は著書のなかで繰り返し書かれています。
放送を見て料理のほうが気になった方は、そちらが入口になります。
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昆布巻きを教えた姉妹との距離が縮まるまで
この料理にたどり着くまでには、いくつかの段階があります。
麻生さんが千駄ヶ谷のマンションに引っ越して一週間ほど経ったころ、上の階に住む姉妹が「ネコちゃん見せてね」と部屋を訪ねてきました。
愛猫のチョビを見るなり、姉のほうがこう言ったそうです。
「あなたもう一人なんでしょ。このネコちゃんだけ家族なんでしょ」
そこから交流が始まります。
やがてチョビが上の階に「誘拐」され、麻生さんは定期的に通うようになりました。
そのうちに姉妹が得意料理を振る舞ってくれるようになった、という順番です。
猫が先で、料理はあとでした。
器も一緒に引き継がれた
受け継がれたのは、料理だけではありませんでした。
麻生さんのキッチンの棚には染め付けの器が並んでいます。
姉妹が長年集めて使ってきたものを譲り受けたものです。
本人はその理由をこう語っています。
「せっかく養子にしてもらって、自分たちが長年集めて使ってきたものだから、それをみんなと共有していくのはすごくいいなと思って」
集めた本人たちが使い、次に麻生さんが使い、その食卓を囲んだ人へ伝わっていく。
料理と器が同じ方向に動いているのが、この家の特徴です。
誤解しやすい点
| 誤解されやすい書かれ方 | 確認できること |
|---|---|
| 麻生さんの創作料理 | 姉妹の家の料理を受け継いだもの |
| 豚を使う理由が伝わっている | 麻生さん本人が「理由はわからない」と語っている |
| 姉妹は二人とも80代 | 出典によって書き方が異なる。ポッドキャストの記事では姉80歳・妹70代、別媒体をもとにした紹介では80代の姉妹と書かれている |
| 血のつながりがある | 血縁はない。養子縁組による家族関係 |
| レシピが公開されている | 作り方の詳細は公表されていない |
よくある質問
Q1. なぜ豚肉を巻くのですか?
理由は分かっていません。
麻生さんも「理由はわからない」と語っており、姉妹から説明を受けた形跡もありません。
地域の風習との関係についても、確認できる記述はありません。
Q2. 今も作っているのですか?
はい。
年末になると作ると語られています。
姉妹と過ごした時間が、年中行事として残っている形です。
Q3. 姉妹とはどんな人たちだったのですか?
千駄ヶ谷のマンションに住んでいた東京育ちの姉妹です。
二人ともタバコを吸い、自分たちで「モテモテだった」と言ってはばからない人たちだったと語られています。
麻生さんは初対面の印象を「どこかジブリの世界に出てきそうな」と表現しています。
Q4. レシピは公開されていますか?
公開されていません。
語られているのは、材料を「何本か」という単位で買い、寸胴鍋いっぱいに巻いていたという作り方の様子だけです。
Q5. この話はどこで語られたのですか?
クックパッドのポッドキャスト番組『ぼくらはみんな食べている』です。
麻生さんは第65回・第66回にゲスト出演しており、その内容を再編集した記事がクックパッドニュースに掲載されています。
Q6. 放送はいつですか?
2026年8月21日(金)22時30分から23時00分、NHK Eテレの「ネコメンタリー 猫も、杓子(しゃくし)も。」です。
回のタイトルは「麻生要一郎とチョビ」、エッセイの朗読は松下洸平さんが担当します。
番組表では8月23日(日)0時00分にも同じ回の放送が予定されています。
まとめ
麻生要一郎さんが年末に作る豚の昆布巻きは、千駄ヶ谷で出会った姉妹の家の味でした。
定番のニシンや鮭ではなく豚肉で、その理由は今も分かっていません。
渡されたのはレシピではなく、一緒に台所に立った時間でした。
そこに染め付けの器まで加わり、その家の食卓ごと受け継がれています。
2026年8月21日(金)22時30分からのNHK Eテレ「ネコメンタリー」で、その暮らしと半生が描かれます。