【結論】育休を1か月取ったのは、役員である次男の飯野翼さんです。
舞台は山梨県南アルプス市の有限会社M.A.C.Orchard。
桃・ぶどう・柿を24ヘクタール手がける農業法人です。
ここには週休2日と長期休暇、そして育休制度があります。
農業ではこれまで、休まないことが美徳とされてきました。
その常識がどう覆されたのかが、2026年8月30日(日)午前3時30分、TOKYO MX「日本のチカラ」のテーマです。
回のサブタイトルは、そのまま「育休・大型連休あります」。
- 育休を初めて取ったのは役員の次男・飯野翼さん
- 取得期間は1か月
- 会社は週休2日制(繁忙期のみ週休1日)
- 長期休暇の制度もある
- 売り上げに応じたボーナスを支給
- 従業員は18人、平均年齢は39歳
- 社長の飯野公一さん以外は全員が転職組
- 放送は8月30日(日)3:30・TOKYO MX
- 導入されている制度の中身
- 育休を取った飯野翼さんについて
- 果樹で休みが取れる仕組みの考察
- 放送で描かれそうな場面
果物は生き物です。
待ってくれない相手を前に、どうやって1か月も抜けられるのか。
まずは編集部の考察から入ります。
【考察】育休が成立したのは、休みのために制度を作ったのではなく設計の副産物だからだと予想する
ここからは編集部の考察です。
この会社で1か月の育休が成立したのは、福利厚生を先に決めたからではなく、誰が抜けても回る作り方を先に完成させていたからだと予想します。
制度が先ではなく、現場の形が先という読みです。
そう考える理由を10挙げます。
理由1。品目が3つに分かれているからです。
桃・ぶどう・柿は収穫期がずれます。
山梨県も受賞理由で「品目や品種の組み合わせによる労力分散」を挙げており、年間の山が低く均されていることになります。
理由2。品種まで組み合わせているからです。
同じ品目でも早生と晩生では時期が違います。
県の講評が「品目や品種」と書いている点は、より細かい平準化が行われている証拠です。
理由3。省力化の技術が先にあるからです。
低樹高仕立てや省力的な房作りが導入されています。
1人あたりの作業時間が短ければ、1人抜けた穴も小さくなります。
理由4。人数が18人いるからです。
家族2〜3人の経営なら、1人の1か月離脱は致命傷です。
18人という規模があって初めて、代われる人が存在します。
理由5。全員が転職組だからです。
社長以外に「農家の跡取り」はいません。
つまりゼロから教えられる形に作業が言語化されているはずで、それは引き継ぎのしやすさに直結します。
理由6。平均年齢が39歳だからです。
子育て世代がまとまっている職場では、育休は1人だけの特例で終わりません。
制度として整えるほうが合理的になります。
理由7。研修生を継続的に受け入れているからです。
公式サイトによれば、これまでに20名を超える研修生を受け入れてきました。
教える前提の職場は、人の入れ替わりに強い作りになります。
理由8。ボーナスが売上連動だからです。
誰かが休んだ分を他の人が支えると、その成果は数字に返ってきます。
カバーする側に見返りがある設計は、休みを取りにくい空気を薄めます。
理由9。取得したのが役員だからです。
翼さんは社員ではなく役員。
いちばん抜けにくい立場の人が先に取ることで、下が取りやすくなるという順序になっています。
理由10。本人の言葉が制度批判ではないからです。
番組ディレクターは編集後記で、翼さんの「農業だからしょうがない、はうそ」という一言を挙げています。
環境のせいにしない側から出た言葉であり、やれば回るという実感が先にあったことをうかがわせます。
以上より、育休は制度以前の作業設計の成果だと予想します。
ただしこれは公表資料からの考察であり、会社が同じ説明をしているわけではありません。
導入されている制度を整理する
番組情報と公式サイトから読み取れる範囲をまとめます。
細かい規定は公表されていないため、公表されている項目だけです。
| 制度 | 内容 |
|---|---|
| 週休2日 | 通常は週2日。繁忙期は週休1日 |
| 長期休暇 | 大型連休の取得が可能 |
| 育休 | 次男・翼さんが1か月取得(社内初) |
| 賞与 | 売り上げに応じて支給 |
| 研修生受け入れ | これまで20名超。うち3名を社員として雇用 |
注目したいのは繁忙期は週休1日という但し書きです。
年間を通して一律ではありません。
ここを曖昧にせず明示している点に、現実的な運用が見えます。
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飯野翼さんについて分かっていること
公表されている情報は限られます。
年齢・生年月日・経歴は公表されていません。
分かっているのは、社長の飯野公一さんの次男であること。
そして会社の役員を務めていることです。
今年、社内で初めて1か月の育休を取得しました。
本人の言葉として紹介されているのは「農業だからしょうがない、はうそ」の1つ。
ディレクターはこの一言を編集後記で取り上げ、「どの職業でも言いがちな言い訳」への自戒として書いています。
なぜ果樹農家では休みが難しいとされてきたのか
果樹は機械化が難しい作物です。
剪定も摘蕾も収穫も、人の手が要ります。
しかも作業には適期があります。
1週間ずらすと品質が変わるため、休みを理由に後回しにできません。
これが「休まないことが美徳」という文化の土台でした。
M.A.C.Orchardが違うのは、その適期をばらけさせている点です。
品目と品種を組み合わせ、忙しさのピークを分散させる。
県の受賞理由が「労力分散」を最初に挙げているのは、この点を評価したものと読めます。
よくある質問(Q&A)
Q1. 育休を取ったのは誰ですか?
社長・飯野公一さんの次男で役員の翼さんです。番組情報によれば、今年初めて1か月の育休を取得しました。社内では初のケースとされています。
Q2. 週休2日は本当に守られているのですか?
番組情報では週休2日、ただし繁忙期は週休1日と説明されています。年間を通じて完全な週休2日というわけではなく、時期によって変わる運用です。
Q3. 従業員は何人ですか?
社員と研修生を合わせて18人、平均年齢は39歳です。なお公式サイトの「あゆみ」には役員3名・社員5名という記載がありますが、これは研修生やパートを含まない数と考えられます。
Q4. 未経験でも働けますか?
番組情報によれば、社長以外の従業員は全員が転職組です。幼稚園教諭、システムエンジニア、消防士といった前職の人が働いています。会社は山梨県のアグリマスター認定を受け、研修生の受け入れも行っています。
Q5. 独立の支援はありますか?
公式サイトによれば、これまでに20名を超える研修生を受け入れ、3名を社員として雇用、1名が農家へ就農、3名が新規就農者になっています。新規就農した3名のうち2名は県外出身でしたが、会社の紹介で農地を確保できたとのこと。機械の貸し出しや作付計画の助言も行っているとされています。
Q6. ボーナスはありますか?
番組情報には「売り上げに応じてボーナスの支給も」と記されています。具体的な金額や算定方法は公表されていません。
Q7. 放送はいつですか?
2026年8月30日(日)午前3時30分〜4時00分、TOKYO MXの「日本のチカラ」です。回タイトルは「育休・大型連休あります〜山梨発!くだもの生産法人の農業改革〜」、制作は山梨放送です。
今後の見通し
放送では制度そのものより現場の空気が中心になるとみています。
ディレクターが編集後記で「部活のような和気あいあいとした社風」と書いているためです。
また、社長が遅刻すると社員にいじられるという描写も出てくる可能性があります。
制度が機能する前提として、言いやすい関係があることを示す場面になりそうです。
なお制度の内容は今後変わり得ます。
本記事は放送前の公表資料に基づいており、放送内容を保証するものではありません。
まとめ
M.A.C.Orchardには週休2日・長期休暇・育休があります。
1か月の育休を初めて取ったのは、役員である次男の飯野翼さんでした。
成立の土台にあるのは、品目と品種を組み合わせた労力分散と省力化です。
18人という規模と、全員転職組という職場の作りも効いています。
制度が先ではなく現場の設計が先だった、というのが編集部の考察です。
放送は8月30日(日)午前3時30分・TOKYO MX。深夜帯なので録画をおすすめします。