【結論】飯野公一さんは、山梨県南アルプス市で果樹24ヘクタールを経営する農業法人の社長です。
会社の名前は有限会社M.A.C.Orchard(エム・エー・シー・オーチャード)。
桃・ぶどう・柿を育てています。
放送時点で66歳。アメリカで大規模農業を学んだ人です。
果樹は機械化が難しく、大規模化しにくい作物とされてきました。
その常識に対して、飯野さんは国内でも類を見ない24ヘクタールという答えを出しています。
2026年8月30日(日)午前3時30分、TOKYO MX「日本のチカラ」で放送されます。
- 有限会社M.A.C.Orchardの代表取締役(放送時点で66歳)
- 所在地は山梨県南アルプス市飯野538番地
- アメリカで2年間の農業研修を経験
- 2001年に共同経営で起業。畑は2ヘクタールから
- 現在は桃・ぶどう・柿を24ヘクタール、樹木は約4000本
- 第54回日本農業賞個別経営の部で大賞(山梨県から初)
- 第64回農林水産祭で内閣総理大臣賞(園芸部門)も受賞
- 放送は8月30日(日)3:30・TOKYO MX
- 飯野公一さんの経歴と年齢
- M.A.C.Orchardの規模と沿革
- 受賞歴が示している評価の中身
- 24ヘクタールを実現できた理由の考察
番組表の1行には「くだもの生産法人の農業改革」としか書かれていません。
ですが調べていくと、この会社は国から表彰を2つ受けていることが分かります。
まずは編集部の考察から始めます。
【考察】24ヘクタールを実現できたのは「作らない工夫」を積み上げたからだと予想する
ここからは編集部の考察です。
果樹で24ヘクタールという数字が成立したのは、面積を増やしたからではなく、1本あたりの手間を削り続けたからだと予想します。
広げた結果ではなく、削った結果として広がったという読みです。
そう考える理由を10挙げます。
理由1。国の受賞理由が「省力化」から書き始められているからです。
山梨県が公表した第64回農林水産祭の受賞理由は、冒頭が「徹底した省力化と労力分散による大規模果樹経営の実現」。
評価の順番が省力化が先、規模が後になっています。
理由2。具体的な技術名まで挙がっているからです。
同じ受賞理由には低樹高仕立てと省力的な房作りが明記されています。
抽象的な「頑張った」ではなく、作業そのものを短くする技術が名指しされている点が重要です。
理由3。品目を3つに分けているからです。
桃・ぶどう・柿は収穫期がずれます。
県は「品目や品種の組み合わせによる労力分散」と説明しており、忙しさの山を平らにする設計が先にあったと読めます。
理由4。面積の増え方が急ではないからです。
2001年の起業時は2ヘクタール。24ヘクタールに届くまでに20年かかっています。
一気に借りたのではなく、回せる範囲を確かめながら広げた形です。
理由5。畑が1か所ではないからです。
借りている農地は300か所以上に分かれています。
分散した畑を回すには移動と段取りの無駄が命取りで、効率化なしには成立しません。
理由6。人を増やす前提の設計になっているからです。
県の受賞理由には「雇用労力の活用」とあります。
家族経営の延長ではなく、他人が働ける形に作業を標準化したと考えるのが自然です。
理由7。未経験者を受け入れているからです。
番組情報によれば従業員18人は社長以外すべて転職組。
幼稚園教諭やシステムエンジニア、消防士出身の人が回せるということは、作業が属人的でないことを意味します。
理由8。休みを増やしても回っているからです。
週休2日と育休を導入したうえで規模を維持しています。
人が抜けても止まらない状態は、省力化が実際に効いている何よりの証拠です。
理由9。環境対応が作業削減と同じ方向を向いているからです。
公式サイトによれば草生栽培を取り入れ、農薬散布回数も削減しています。
草を刈り込みすぎない管理は、手間そのものを減らす方向と一致します。
理由10。アメリカ研修が出発点にあるからです。
飯野さんは大規模農業の本場アメリカで2年間学んでいます。
面積を前提に作業を設計する発想は、最初から手元にあったと考えられます。
以上より、24ヘクタールは削る工夫の総和だと予想します。
ただしこれは公表資料からの考察であり、本人が同じ説明をしているわけではありません。
飯野公一さんのプロフィールと経歴
公表されている情報を整理します。
生年月日や出身校は公表されていないため、年齢と職歴が分かる範囲です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 飯野公一(いいの こういち) |
| 年齢 | 放送時点で66歳 |
| 役職 | 有限会社M.A.C.Orchard 代表取締役 |
| 所在地 | 山梨県南アルプス市飯野538番地 |
| 作目 | モモ・ブドウ・カキ(24ヘクタール) |
| 研修歴 | アメリカで2年間の農業研修 |
| 認定 | 山梨県の指導農業士/アグリマスター |
| 地域活動 | 学童野球の指導を30年以上 |
意外なのは学童野球の欄かもしれません。
番組を制作したディレクターの編集後記には、30年以上の指導経験が社員を引っ張る統率力につながっていたと書かれています。
同時に「大切なのは聴く力」とも記されています。
▼ 番組で登場する果物を探すなら
※産地や品種で味わいが変わります。詳細はリンク先をご覧ください。
M.A.C.Orchardの沿革
今の社名になったのは2021年です。
それ以前は別の会社名で、20年の蓄積があります。
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 2001年4月2日 | 有限会社I&Iフルーツグロワーズとして設立。耕作面積10ha・販売金額1億円を目標に |
| 2012年 | 耕作面積が10ha以上に |
| 2012年11月 | 山日YBS農業賞を受賞 |
| 2017年11月 | やまなしGAP認証を取得 |
| 2018年2月 | 全国果樹技術経営コンクール優秀賞 |
| 2021年4月1日 | 共同経営者と独立し社名をM.A.C.Orchardに。面積24ha・販売金額2億円を目標に |
| 2021年10月 | やまなし4パーミルイニシアティブ農産物等認証を取得 |
| 2025年 | 第54回日本農業賞個別経営の部 大賞 |
| 2025年11月 | 第64回農林水産祭 内閣総理大臣賞(園芸部門) |
公式サイトの沿革では、起業当初の目標が10ヘクタール・1億円と書かれています。
現在はその倍以上の面積です。
目標を先に数字で置いて、あとから届かせるやり方が続いていることが分かります。
なぜ「日本のチカラ」に取り上げられたのか
番組が扱うのは労働環境です。
サブタイトルは「育休・大型連休あります」。
果物の作り方ではなく、働き方が主題になっています。
かつて農業では「休まないことが美徳」とされてきました。
M.A.C.Orchardは週休2日(繁忙期は週休1日)と長期休暇、そして育休制度を導入。
役員である次男の翼さんが、1か月の育休を初めて取得しています。
売り上げに応じたボーナスもあります。
労働環境の整備が社員のモチベーション向上につながっている、というのが番組側の見立てです。
よくある質問(Q&A)
Q1. 飯野公一さんは何歳ですか?
番組情報および公益財団法人民間放送教育協会の番組ページでは66歳と紹介されています。生年月日は公表されていません。
Q2. M.A.C.Orchardはどこにありますか?
公式サイトによれば山梨県南アルプス市飯野538番地です。管理する農地は南アルプス市の飯野地区のほか、韮崎市大草地区にも広がっています。
Q3. 何を作っているのですか?
モモ・ブドウ・カキの3品目です。合計24ヘクタールで、植えられている樹木は約4000本とされています。今期の桃は前年から10トン増の130トンを目標に設定しています。
Q4. 「M.A.C.」は何の略ですか?
社名の由来は公表されていません。公式サイトの沿革には社名変更の経緯(2021年4月1日にI&Iフルーツグロワーズから改名)は書かれていますが、略称の意味についての記載はありません。
Q5. 受賞歴を教えてください。
主なものは第54回日本農業賞 個別経営の部 大賞と、第64回農林水産祭 内閣総理大臣賞(園芸部門)です。日本農業賞の大賞は山梨県からは初、農林水産祭の内閣総理大臣賞は山梨県の果樹経営体として初とされています。
Q6. 家族について分かっていることは?
公表されているのは、妻のみゆきさんと、役員を務める次男の翼さんです。みゆきさんは看護の現場でマネジメントの指導をしていた経験があり、その助言を経営に取り入れているとされています。長男など他のご家族については公表されていません。
Q7. 放送日と放送局は?
2026年8月30日(日)午前3時30分〜4時00分、TOKYO MXの「日本のチカラ」です。回のタイトルは「育休・大型連休あります〜山梨発!くだもの生産法人の農業改革〜」。制作は山梨放送です。
今後の見通し
放送では桃の収穫が山場になる可能性が高いとみています。
番組情報が「今期は130トンの目標。クリアできるのか」という形で締めくくられているためです。
また、次男・翼さんの「農業だからしょうがない、はうそ」という言葉が紹介される場面もありそうです。
ディレクターが編集後記でこの一言を挙げているためです。
なお会社の規模は今後も変わり得ます。
本記事の数字は放送前の公表資料に基づくもので、放送内容を保証するものではありません。
まとめ
飯野公一さんは、山梨県南アルプス市の有限会社M.A.C.Orchard代表取締役。
放送時点で66歳です。
アメリカで2年間学び、2001年に2ヘクタールから始めました。
現在は桃・ぶどう・柿を24ヘクタール。
日本農業賞の大賞と農林水産祭の内閣総理大臣賞という2つの表彰を受けています。
どちらも評価の中心は「省力化」でした。
面積は削る工夫の結果だ、というのが編集部の考察です。
放送は8月30日(日)午前3時30分・TOKYO MX。深夜帯なので録画をおすすめします。