【結論】バルト海160kmを泳いで渡ったのはポーランドのクブコフスキさん。約55時間、一睡もせず史上初の横断でした。
@shougun0315 56時間160キロを寝ないで泳いだ男の末路が凄すぎる#海外#ニュース
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- いつ・どこからどこまで泳いだのか
- 過去4回の挑戦がどこで止まったか
- 55時間の食事・睡眠・ルールはどうなっていたか
- 終盤に起きた幻覚について本人が語った内容
- 集まった募金の額と、その使い道
【考察】なぜ4回失敗して、5回目で泳ぎ切れたのか
今回の決め手は泳力が上がったことではない。
終盤に「やめない」という判断を、本人とチームで共有できていたことだった。
これが私の予想です。
根拠を3つ挙げます。
根拠1:過去4回はどれも「泳ぎ切れなかった」中止ではない
中止の理由を並べると性格がはっきりします。
2022年と2023年は悪天候、2024年は強い潮流と船酔い、2025年はチームによる安全上の判断でした(zero.pl)。
4回とも、本人の体力が尽きて止まったわけではありません。
止めたのは天候・海況・安全判断という「外側の要因」でした。
とくに3回目は72km地点と早い段階での中止で、原因は船酔い。
泳力とは別の壁にぶつかっています。
4回の内訳を見るかぎり、課題は一貫して「泳ぎ以外の部分」にありました。
根拠2:前回すでに159km泳いでいた
ここが一番はっきりした数字です。
2025年8月の4回目は、53時間超で159kmを泳いでいます(zero.pl)。
今回の距離は160km。
差はわずか1kmしかありません。
去年の時点で、体はもう届く場所まで来ていたということになります。
足りなかったのは距離ではなく、最後の11kmを渡り切る条件のほうでした。
根拠3:今回も終盤は同じくらい危なかった
今回が楽だったわけではありません。
本人はテレビ番組で、終盤に幻覚と一時的な記憶の喪失が起きたと明かしています(Dzień Dobry TVN)。
それでも「見張っていてくれ、もう幻覚が出ている。岸まで連れて行ってくれ」とチームに伝えて続行しました。
状態を隠さず伝えたうえで、続ける判断を共有した。
限界を申告することと、やめることは別だった、ということです。
ここが去年との違いだったと私は見ています。
まとめると、5年がかりで変わったのは泳ぎではなく、終盤の意思決定のしかた。
本人が自分の異常を申告し、チームが岸まで運ぶ側に回った。
この形ができたから、最後の数kmを越えられた。
去年はチームが止める側に立ったのに対し、今年は続けさせる側に立てた。
同じ「安全のための判断」でも、向きが逆になっているのが今回いちばん大きな違いだと思います。
ただしこれはあくまで予想であり、断定ではありません。
本人が「今回はここを変えた」と説明したわけではなく、公開されている記録から読み取った見方です。
160km・55時間の記録まとめ
泳いだのはポーランドのバルトウォミエイ・クブコフスキさんです。
基本情報を整理します。
| 出発 | 2026年7月31日(金)スウェーデン・コーセベリア |
| 到着 | 2026年8月2日(日)夕方 ポーランド・ジビヌフ |
| 距離 | 約160km |
| 所要時間 | 約55時間(55時間弱) |
| 平均速度 | 2.7〜3.3km/h |
| 睡眠 | なし |
| 記録 | スウェーデン〜ポーランド間を泳いで渡った史上初 |
スウェーデンからポーランドまでバルト海を泳いで渡ったのは、この人が初めてと報じられています(Notes From Poland/Euronews)。
平均速度を見ると時速3km前後。
人が歩くよりやや遅い速さで、丸2日以上泳ぎ続けた計算になります。
55時間のルールと、水温・食事
今回の挑戦には厳しい制約がありました。
眠らない・上陸しない・伴走船に触れないの3つです(Notes From Poland)。
伴走船は付いていましたが、船体に手をかけた時点で記録は成立しません。
では55時間、どうやって食べたのか。
答えは専用の長い棒です。
食事と飲み物は伴走船の甲板から棒の先に載せて差し出され、泳ぎながら口にしていました(zeglarski.info)。
船に触れないための工夫でした。
水温も楽ではありません。
伴走したスタッフによると、スウェーデン沿岸では16℃、ポーランドの浜に近づくと19〜20℃だったといいます(Sportowe Fakty)。
16℃の海に2日以上つかり続けたことになります。
5回の挑戦の記録
今回は5回目でした。
過去4回がどこで止まったのかを並べます。
| 回 | 年 | 到達距離 | 中止の理由 |
|---|---|---|---|
| 1回目 | 2022年 | 110km | 悪天候 |
| 2回目 | 2023年 | 117km | 悪天候 |
| 3回目 | 2024年 | 72km | 強い潮流と船酔い |
| 4回目 | 2025年8月 | 159km(53時間超) | 残り11kmでチームが安全上の判断 |
| 5回目 | 2026年 | 160km・約55時間 | 成功 |
終盤に起きた幻覚について
今回いちばん話題になったのが幻覚です。
本人はテレビ番組で、こう説明しています(Dzień Dobry TVN)。
これは様々な、恐ろしい映像です。制御できない視覚的な幻覚です。声です。
さらに「見張っていてくれ、もう幻覚が出ている。岸まで連れて行ってくれ」とチームに頼んだことも明かしました。
一時的な記憶の喪失もあったが、いまは全部覚えているとも話しています。
2日目には体調が戻り、検査もすべて正常だったとのことでした。
いつから幻覚が始まったのかは、証言によって食い違っています。
伴走船にいたスタッフは「50時間を過ぎたころから」と語り、51時間が過ぎたあたりで本人が「今、何をすればいいのか」と聞いてきたと説明しました(Sportowe Fakty)。
一方で本人は、ゴールまで残り11kmの地点を「最も暗い瞬間」と表現しています。
発生時刻について確定した数字はない、というのが現時点の状況です。
集まった募金と、その行き先
この挑戦はチャリティーとして行われました。
寄付先はがん患者を支援するCancer Fighters財団です。
2026年8月2日の時点で71万5000ズウォティ超(約16万6000ユーロ)が集まったと報じられています(Notes From Poland)。
日本円にすると、どれくらいか。
2026年8月7日の欧州中央銀行の参照レート(1ズウォティ=約42.5円)で計算すると、およそ3,000万円になります。
ただし集計時点で額は動きます。
同じ8月2日付でも「50万ズウォティ超」と伝えた媒体があり、寄付の受付は続いているためです。
到着地のジビヌフでは、記念のプレートが設置されたと報じられました(TVN24)。
浜には大勢の人が集まっていたといいます。
同時期に、もう1人が挑んでいた
あまり知られていませんが、ほぼ同じ時期にもう1人がバルト海に挑んでいました。
元五輪代表のカロリナ・シュチェパニャクさんです。
別ルートで泳ぎ、58時間泳いだところで終了。ポーランドの海岸まで約40〜45kmを残していたと伝えられています(Notes From Poland)。
58時間泳いでも届かない。
この海がどれだけ厳しいかが、この対比でよく分かります。
バルト海横断のQ&A
Q1. 何時間で泳ぎ切ったのですか?
A. 約55時間です。
ポーランドの報道では「55時間弱」と表現されています。
距離は約160kmでした。
Q2. 途中で休んだり眠ったりしたのですか?
A. 眠っていません。
上陸もせず、伴走船に触れることも禁止されていました。
食事と飲み物は長い棒の先に載せて差し出されたものを、泳ぎながら口にしていました。
Q3. 幻覚は何時間目から出たのですか?
A. 確定した数字はありません。
伴走スタッフは「50時間を過ぎたころ」、本人は「残り11kmの地点が最も暗かった」と語っており、証言が食い違っています。
Q4. 募金はいくら集まりましたか?
A. 2026年8月2日時点で71万5000ズウォティ超と報じられています。
約16万6000ユーロ、日本円でおよそ3,000万円にあたります(8月7日のレート換算)。
寄付先はCancer Fighters財団で、受付は続いています。
Q5. この記事の考察は確定情報ですか?
A. 考察セクションは編集部の予想です。
距離・時間・過去の挑戦・本人の発言は報道にもとづく事実ですが、「5回目の違いは終盤の判断だった」という読みは予想にあたります。
まとめ
- 2026年7月31日〜8月2日、スウェーデンからポーランドまで約160kmを約55時間
- 睡眠なし・上陸なし・伴走船に触れないという条件下での史上初の横断
- 5回目の挑戦。前回は残り11kmで中止されていた
- 終盤に幻覚と一時的な記憶の喪失。ただし2日目には検査も正常
- がん患者支援の募金は71万5000ズウォティ超(8月2日時点)
4回止められて、5回目でようやく届いた160kmでした。
しかも自分のためではなく、募金のための挑戦です。
幻覚が出ても「岸まで連れて行ってくれ」と言えた人と、それを引き受けたチーム。
この2つがそろって初めて成立した記録だったのだと思います。