【結論】「INMU KING」のニコニコ動画版は、削除ではなくログインして設定をONにすれば見られる状態です。YouTube版は削除のままで、同じ曲のMVでも2つのサービスで扱いが分かれています。
※YouTube公式によるコミュニティガイドラインの解説動画です(今回の件とは別の動画)。
- ニコニコ版には「センシティブな内容が含まれる可能性のある動画です」と表示
- 見るにはログイン+「一部デバイスでのセンシティブなコンテンツの表示」をON
- 2026年10月27日朝も、ログインなしでは開けない状態(編集部確認)
- YouTube版は同じ朝も削除のまま。再審査の結果の報道は確認できていない
生成AIを使った楽曲「INMU KING」は、YouTubeでMVが削除されたのと同じ時期に、ニコニコ動画でも視聴制限がかかったと報告されました。
「ニコニコでも見られなくなったの?」と気になった方に向けて、この記事ではニコニコ版の制限の中身、見るための条件、そしてYouTubeと扱いが分かれた背景を、公式の説明と報道、編集部の確認結果で整理します。
- ニコニコ版にかかった「視聴制限」の正体
- ニコニコ版を見るための設定
- ほかの動画への制限の広がり(編集部の確認)
- YouTubeとニコニコで扱いが分かれた理由(編集部の予想)
【考察】同じ曲のMVなのに、なぜYouTubeは削除でニコニコは「条件付き」?
ここからは編集部の予想です。
結論から言うと、扱いが分かれたのは評価の差だけでなく、運営ごとの「中間の段階」の作りと使い方の違いも大きいと私は見ています。
片方では消え、片方では残る。
この差だけを見ると「ニコニコは問題なしと判断した」と受け取りがちですが、そうとは言い切れません。
理由は3つあります。
理由1:ニコニコには「可能性がある」段階の受け皿がある
ニコニコ動画には、「センシティブな内容を含む可能性があるコンテンツ」という区分があります。
この区分の動画は、検索結果やランキングで表示が制限され、2025年2月頃から順次、「一部デバイスでのセンシティブなコンテンツの表示」がONの場合のみ視聴可能にすると公式が予告していました(ニコニコインフォ)。
名前のとおり「可能性がある」段階で区分する仕組みです。
削除か公開かの二択ではなく、見たい人だけが見られる場所に移す選択肢が、以前から用意されています。
2022年にはPC版でも、検索結果やランキングでこの区分の動画が非表示になる設定が始まっています(ニコニコインフォ)。
運営が長く使ってきた「中間の置き場」に、今回のMVも入ったと読むのが自然です。
理由2:YouTubeにも受け皿はあるが、今回は削除と表示された
YouTubeにも中間の段階はあります。
ヘルプには、ヌードなどの性的なコンテンツについて「年齢制限を設けることがあります」とあり、年齢制限か削除かは個別の要素を考慮して決めると説明されています(YouTubeヘルプ)。
そのうえで、今回の削除ページには「ヌードまたは性的なコンテンツの禁止」への違反と表示されたと報じられています(カイユー)。
つまりYouTubeは、受け皿があるうえで削除を選んだ形です。
理由3:どこで線が分かれたのかは外から確かめられない
制作者は、YouTubeの判定について具体的な該当箇所が提示されていないと説明しています(coki)。
ニコニコ側も、編集部が調べた範囲ではこの動画を区分した理由や基準を公表していません。
判断の中身がどちらも示されていない以上、「ニコニコは問題なし」「YouTubeは厳しすぎる」のどちらも決めつけられません。
見えているのは、中間の段階を使ったニコニコと、使わなかったYouTubeという結果の違いだけだと考えます。
あくまで予想であり、断定ではありません。両サービスや制作者から新しい説明が出れば、見方は変わり得ます。
INMU KINGニコニコ版の視聴制限とは
制作者は10月22日の夕方、YouTube版の削除とあわせて、ニコニコ版が「デバイス規制」されたとXで報告しました(coki)。
投稿は「とのことらしいです」という書き方で、制限がかかった正確な時刻は分かっていません。
報道によると、ニコニコ版のMVには「センシティブな内容が含まれる可能性のある動画です」と表示され、ログインして一部の設定を変えない限り視聴できない状態になりました(カイユー)。
「デバイス規制」は通称で、公式の設定名は「一部デバイスでのセンシティブなコンテンツの表示」です。
| サービス | 2026年10月27日朝の状態 |
|---|---|
| YouTube | 削除のまま(性的なコンテンツのポリシー違反と表示) |
| ニコニコ動画 | ログインなしでは開けない。ログイン+設定ONで視聴可 |
この表の状態は、編集部が10月27日朝7時半ごろに確認したものです。
「ニコニコで復活した」と受け取るのは早計で、ログインなしでは開けない状態は続いています。
なお、ニコニコ版の再生数は、10月27日朝の検索用データで458万回超でした。
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ニコニコ版を見るための設定
制作者は10月22日、ニコニコ版について「会員登録してセンシティブ表示設定をONにして見るようにしてください」と案内しました(同じ内容をcokiも報道)。
- ニコニコのアカウントにログインする(未登録なら会員登録)
- アカウント設定の[表示設定]を開く
- [一部デバイスでのセンシティブなコンテンツの表示]をONにする
この設定名と場所は、アプリ版の案内(ニコニコインフォ)とPC版の案内(ニコニコインフォ)で共通です。
2025年2月の変更前は、視聴ページに直接アクセスすれば設定に関係なく見られたと公式は説明しています(ニコニコインフォ)。
今はURLを知っていても、設定がオフなら見られません。
ほかの動画にも制限はかかっている?編集部の確認結果
編集部は10月27日朝7時半ごろ、ニコニコの検索用データで「INMU KING」をタイトルに含む動画を再生数順に20本選び、ログインなしで開けるかを確かめました。
| 確認した動画 | ログインなしで開けたか |
|---|---|
| 制作者が8月に投稿した本家MV | 開けない |
| 制作者が9月に投稿した別バージョン | 開けた |
| タイトルに「INMU KING」を含む、ほかの投稿者の動画18本 | 14本は開けた/4本は開けない |
開けなかった4本は、いずれも同じ1人の投稿者によるものでした。
確認した範囲では、同じタイトルを含む動画でも、制限がかかったものとかかっていないものに分かれていました。
ただし、これは上位20本だけの確認です。
どんな基準で分かれたのかは公表されておらず、「動画ごとに判断している」と断定はできません。
誤解しやすい点
一つ目は、「ニコニコでも削除された」という受け止めです。
ニコニコ版は削除ではなく、条件付きで視聴できる状態です。
二つ目は、YouTubeとニコニコの措置が連動しているという見方です。
報告は同じ日でしたが、両者の関係を示す情報は見当たりません。
三つ目は、制作者のアカウントごと制限されたという見方です。
編集部の確認では、制作者の別バージョンはログインなしでも開けました。
INMU KINGのニコニコ視聴制限に関するQ&A
Q1. ニコニコ版は削除されたのですか?
削除はされていません。「センシティブな内容が含まれる可能性のある動画」として、ログインと設定ONが必要な状態です。10月27日朝の時点でも、ログインなしでは開けませんでした。
Q2. どの設定を変えれば見られますか?
アカウント設定の[表示設定]にある[一部デバイスでのセンシティブなコンテンツの表示]をONにします。公式ブログの案内では、アプリ版・PC版とも同じ設定名です。
Q3. YouTube版は戻ってきましたか?
10月27日朝の時点で削除のままでした。制作者は10月22日に再審査を請求中と報告していますが、結果を伝える報道は確認できていません。
Q4. なぜニコニコで制限がかかったのですか?
ニコニコ側は、編集部が調べた範囲ではこの動画を区分した理由を公表していません。報告がきっかけか、運営の判断かも分かっていません。
Q5. ほかの人が投稿した関連動画も見られなくなりましたか?
編集部が確認した上位20本のうち、ほかの投稿者の動画は18本で、14本はログインなしでも開けました。開けなかったのは4本でした。
Q6. 記事の考察は確定情報ですか?
いいえ。冒頭の【考察】は、両サービスの公開情報と報道をもとにした編集部の予想です。断定ではありません。
今後の見通し
YouTube側の焦点は再審査の結果です。
ヘルプでは、結果は復旧/年齢制限つきで復旧/削除のままのいずれかで、再審査は違反警告ごとに1回だけと一般的な仕組みが説明されています(YouTubeヘルプ)。
ニコニコ側は、制限が外れるかどうかの告知は見当たりません。
今後の変化は、制作者や公式の発信で確かめるのが確実です。
まとめ
- ニコニコ版は削除ではなく、ログイン+設定ONで見られる状態
- 10月27日朝もログインなしでは開けず、YouTube版は削除のまま
- 上位20本の確認では、制限は一部の動画だけにかかっていた
- 両サービスとも判断の具体的な理由は示していない
同じ曲のMVでも、YouTubeでは消え、ニコニコでは見たい人だけが見られる場所に移りました。
どちらの判断が正しいかではなく、サービスごとに仕組みが違うと知っておくと、今後の続報も落ち着いて追えます。