【結論】坂上和子さんは、東京・新宿の認定NPO法人「病気の子ども支援ネット 遊びのボランティア」の理事長で、保育士・社会福祉士。1991年から病気の子どもと遊ぶ活動を続け、付き添う親に弁当を届ける「お母さん食堂」を開いています。
10月3日(土)23時から、
NHK Eテレ「ETV特集 選」で
「病児の家族を生きる〜お母さん食堂の1年〜」が
再放送されます(初回は2026年6月13日)。
番組の中心にいるのが坂上和子さんです。
「どんな人?」「なぜこの活動を?」と
気になった人のために、経歴をまとめました。
- 1954年、大分県別府市生まれ
- 幼くして親を亡くし、児童養護施設で育つ
- 新宿区の保育士として働く
- 1991年、小児病棟で遊びのボランティアを立ち上げ
- 46歳で大学に入学し、社会福祉を学び直す
- 坂上和子さんのプロフィール
- 活動の原点になった男の子との出会い
- 「遊びのボランティア」から「お母さん食堂」へ
- 番組の見どころ
【考察】「お母さん食堂」は、40年前に1人の子へ届けた弁当の続き
ここからは編集部の考察です。
番組は「お母さん食堂」の1年を追ったドキュメンタリーです。
坂上さんの歩みを公開されている寄稿やインタビューでたどると、付き添う親に弁当を届けるいまの活動は、1980年代に1人の男の子のために始めたことが形を変えて続いているものだと読めます。
理由を5つ挙げます。
理由1。最初の活動が「弁当を届けること」だったからです。
月刊誌『致知』への寄稿によると、坂上さんは1984年、30歳のときに友人の頼みで国立国際医療研究センター(新宿)に入院していた1歳の男の子「ゆっ君」を見舞いました(WEB chichi)。
それから男の子が亡くなるまでの3年間、週5日病室へお弁当を届け、絵本や玩具で一緒に遊んだといいます。
理由2。その病院と、いまの活動の場所が重なるからです。
寄稿では、その後に訪問保育士として就職した先で、偶然にも同じ国立国際医療研究センターを訪れることになったと振り返っています。
1991年に仲間と遊びのボランティアを立ち上げたのも、この病院の小児病棟でした。
番組表の紹介文も、舞台を「新宿」の居場所としています。
理由3。「親の負担」に早くから目を向けていたからです。
明治学院大学の卒業生インタビューで坂上さんは、障害のある子への支援は広がっていた一方、病気の子どもやその親へのサポートは「まったく行われていないに等しい」状況だったと語っています(明治学院大学)。
看病で疲れ切った母親の表情が、子どもの笑顔で和む様子も見てきました。
理由4。自分自身が「迎え入れてもらった」経験を持つからです。
坂上さんは幼くして親を亡くし、親戚の家を転々としたあと、児童養護施設で育ちました。
寄稿では、入所の日に修道女から「よく来たわね。お待ちしていましたよ」と抱き締められた記憶を、活動を続ける心の支えとして挙げています。
「本当にお母さんがお弁当を届けてくれるみたい」という番組紹介の言葉と重なります。
理由5。番組は退院後や死別後の親にも目を向けているからです。
NHKの番組ページでは、坂上さんが退院後の悩み相談に応じ、子どもを亡くした親に向けた料理教室も開いていると紹介しています(NHK)。
見送った子の家族と向き合ってきた坂上さん自身の経験が、活動の幅を広げていると考えます。
以上から、放送後は活動の中身に加えて、「坂上さんはなぜここまで続けられるのか」という人物への関心が高まると予測します。
番組の中でご本人が何を語るかは放送まで分かりません。あくまで考察です。
坂上和子さんのプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 坂上和子(さかうえ かずこ) |
| 生まれ | 1954年、大分県別府市 |
| 肩書き | 認定NPO法人 病気の子ども支援ネット 遊びのボランティア 理事長 |
| 資格 | 保育士・社会福祉士 |
| 学歴 | 1977年 上智社会福祉専門学校卒業/2005年 明治学院大学 社会学部社会福祉学科卒業 |
| 表彰 | 2010年度 社会貢献者表彰(社会貢献支援財団) |
※WEB chichi(2020年)、明治学院大学(2015年)、社会貢献支援財団の受賞者ページをもとにしています。
読み方は社会貢献支援財団の表記「さかうえ かずこ」に合わせました。
経歴:保育士から「遊びのボランティア」へ
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1954年 | 大分県別府市に生まれる |
| 1977年 | 上智社会福祉専門学校を卒業。その後、新宿区の公立保育園で保育士に |
| 1984年 | 入院中の「ゆっ君」と出会い、3年間弁当を届けて遊ぶ |
| 1991年 | 国立国際医療研究センター小児病棟で遊びのボランティアを仲間と立ち上げ |
| 2001年 | 46歳で明治学院大学社会学部に入学 |
| 2006年 | 資金難を乗り越え、認定NPO法人として再始動 |
| 2010年度 | 社会貢献者表彰を受賞 |
活動名は「ガラガラドン」
1991年に始めた遊び専門のボランティアは「ガラガラドン」と名付けられました。
子どもとメンバーが必ず1対1になるなど安全対策を徹底し、活動は順天堂医院など他の病院にも広がったそうです。
46歳で大学へ
2001年春、46歳で明治学院大学に入学。
「大学を“しゃぶり尽くす”そんな気持ちだった」と振り返っています。
自分の始めた活動に学問の裏付けを得て、社会や行政を動かす力をつけたかったといいます。
「お母さん食堂」とは
子どもが入院すると、付き添う親は食事も満足にとれず、多くが体調を崩すと番組は伝えています。
「お母さん食堂」は、そうした親に手作りの弁当を届ける取り組みです。
退院後の相談や、子どもを亡くした親のための料理教室も行っています。
利用方法や対象の病院は、団体の公式サイトで確認してください。
坂上さんの活動の原点には、病室で子どもと一緒に読んだ絵本がありました。
▼ 子どもと楽しめる絵本を探す
※在庫・価格は販売ページでご確認ください。
よくある質問(Q&A)
Q1. 坂上和子さんは何歳?
1954年生まれです。誕生日は公表されていないため、2026年10月時点で71〜72歳です。
Q2. 団体の名前は?
認定NPO法人 病気の子ども支援ネット 遊びのボランティアです。拠点は東京都新宿区です。
Q3. この番組は再放送?
はい。初回放送は2026年6月13日です。番組の「1年」はそれ以前の取材期間を指します。
Q4. 支援やボランティアはできる?
社会貢献支援財団の受賞者ページ(2026年6月更新)では、ボランティア・プロボノの募集が案内されています。詳しくは団体の公式サイトで確認してください。
Q5. 語りは誰?
番組表では、語りは松井玲奈さんです。
Q6. 番組はいつ?
NHK Eテレ10月3日(土)23時〜24時。さらに10月8日(木)0時〜1時(7日の深夜)にも放送予定です。
まとめ
坂上和子さんは、児童養護施設で育ち、保育士を経て1991年から病気の子どもと家族を支えてきた、病気の子ども支援ネットの理事長です。
「お母さん食堂」は、40年前に1人の男の子へ弁当を届けたところから続く活動と言えます。
「ETV特集 選」は10月3日(土)23時からNHK Eテレで放送予定です。