【結論】長谷部佳宏氏は花王の社長。研究所を渡り歩いた工学博士で、2021年1月から社長を務めています。
テレビ東京「カンブリア宮殿」の番組表に、「業績を急回復させる花王・長谷部社長」という紹介が載っています。
放送は2026年10月1日(木)23時06分〜23時55分です。
花王の名前は知っていても、社長の顔と経歴まで知っている人は多くありません。
公式の役員略歴と報道から、どんな人なのかを整理します。
- 読み方ははせべ・よしひろ
- 1960年7月30日生まれ、宮城県出身
- 東京理科大学で博士課程を修了(工学博士)
- 1990年に花王へ入社
- 化学品・洗剤・ヘアケアの研究所を歴任
- 2021年1月から代表取締役社長執行役員
- 長谷部佳宏氏のプロフィール
- 研究者から社長になるまでの経歴
- 前社長・澤田道隆氏との関係
- 「界面技術」で事業を広げる戦略の考察
先に編集部の考察を置き、そのあとで公表されている経歴を並べます。
【考察】「界面技術を農業へ」という発想は、研究所を横断した経歴から来ていると予想する
ここからは編集部の考察です。
編集部は、花王が界面技術を日用品の外へ広げる戦略は、素材・洗剤・髪の研究所を順に渡った長谷部氏の経歴そのものの延長だと予想します。
そう考える理由を7つ挙げます。
理由1。社長自身が化学の博士だからです。
長谷部氏は東京理科大学の工業化学科を出て、1990年3月に同大学院の博士課程を修了しています(Wikipedia)。
界面の話を自分の言葉で説明できる社長です。
理由2。最初の配属が素材の研究だったからです。
東洋経済によると、入社後に配属されたのは和歌山研究所の素材などを研究する部署でした(東洋経済オンライン)。
製品の手前にある素材からキャリアが始まっています。
理由3。化学品→洗剤→髪と、分野をまたいで研究所を移っているからです。
公式略歴には、2003年に化学品研究所、2008年にハウスホールド研究所、2011年にヘアビューティ研究所長と並んでいます(花王公式)。
同じ界面の技術が別の製品にどう効くかを、現場で見てきた順番です。
理由4。研究開発部門の全体を束ねた経験があるからです。
2015年3月に研究開発部門統括になっています。
個別の研究所ではなく、技術の棚卸しができる立場を経験しています。
理由5。デジタル化の部署も率いたからです。
2018年4月からは先端技術戦略室統括。
東洋経済は、この部署が花王のデジタル化を進める部署であり、そこから社長を選んだ点に人事の狙いが見えると書いています。
理由6。前任も技術畑で、しかも元上司だからです。
前社長の澤田道隆氏は、長谷部氏が入社したときの上司でした。
会見で長谷部氏は澤田氏を「兄貴」と呼んでいます。技術出身者が技術出身者に託した人事です。
理由7。番組が「界面技術の再構築」を正面から取り上げるからです。
番組紹介は、メイク落としから洗濯洗剤、さらに農業分野まで、界面技術を再構築して事業を広げる戦略に迫るとしています。
研究所を横断した人でなければ、別分野への転用は発想しにくいと考えられます。
補足すると、東洋経済は長谷部氏と澤田氏を「同じ技術畑の出身」と書いています。技術畑の社長が2代続き、しかも2代目は研究開発部門の統括とデジタル化の統括を両方経験している。花王は技術を起点に事業を組み立てる会社だと読めます。
以上から、界面技術を広げる戦略は長谷部氏の経歴の延長線上にあると予想します。
本人がそう語ったわけではなく、あくまで編集部の推測です。
長谷部佳宏氏のプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 長谷部 佳宏(はせべ よしひろ) |
| 生年月日 | 1960年7月30日 |
| 出身 | 宮城県 |
| 高校 | 東北学院榴ケ岡高等学校 |
| 大学 | 東京理科大学 工学部 工業化学科 |
| 大学院 | 東京理科大学大学院 工学研究科 博士課程修了 |
| 役職 | 花王 代表取締役 社長執行役員 |
公式サイトによると、公益財団法人花王芸術・科学財団の理事長も兼ねています。
毎日使うシャンプーや洗剤も、じつは界面技術のかたまりです。
番組を見たあとに、花王の日用品をあらためて見直してみるのもおもしろいかもしれません。
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研究者から社長になるまで
| 年月 | できごと |
|---|---|
| 1985年3月 | 東京理科大学 工学部工業化学科を卒業 |
| 1990年3月 | 同大学院 博士課程を修了 |
| 1990年4月 | 花王に入社 |
| 2003年7月 | 化学品研究所 第4研究室長 |
| 2008年3月 | ハウスホールド研究所 第1研究室長 |
| 2011年3月 | ヘアビューティ研究所長 |
| 2014年3月 | 執行役員、研究開発部門副統括 |
| 2015年3月 | 研究開発部門統括 |
| 2016年3月 | 取締役 |
| 2018年4月 | 先端技術戦略室統括 |
| 2019年3月 | 代表取締役 |
| 2021年1月 | 社長執行役員 |
入社から社長まで約31年。
そのうち20年以上を研究開発の現場で過ごしています。
前社長・澤田道隆氏との関係
社長交代が発表されたのは2020年9月29日。
花王の社長交代は8年半ぶりでした。
前任の澤田氏は、長谷部氏が入社したときの上司です。
会見では「兄貴とも言える方が託すバトンを受けないわけにはいかない」と語っています。
よくある質問(Q&A)
Q1. 読み方は?
はせべ・よしひろです。
Q2. 年齢は?
1960年7月30日生まれなので、放送日の2026年10月1日時点で66歳です。
Q3. 出身大学は?
東京理科大学です。
工学部工業化学科を卒業し、大学院で博士課程を修了しています。
Q4. 出身地は?
宮城県です。
高校は仙台市の東北学院榴ケ岡高校と伝えられています。
Q5. いつから社長?
2021年1月からです。
放送時点で就任から5年9か月になります。
放送で注目したいこと
番組紹介は、2026年上期の営業利益が過去最高を記録したと伝えています。
その原動力として挙げられているのが、創業以来の「界面制御技術」です。
メイク落としや洗濯洗剤の技術が、農業分野でどう使われるのか。
MCの金原ひとみさん、ヒャダインさんとのやり取りにも注目です。
まとめ
長谷部佳宏氏は1960年生まれ、宮城県出身の花王社長です。
東京理科大学で工学博士を取り、1990年に入社。化学品、洗剤、ヘアケアの研究所を経て2021年1月に社長となりました。
放送は10月1日(木)23時06分からテレビ東京「カンブリア宮殿」です。