【結論】藤野賢治さんは、大学の法学部を出てからフランス料理に入ったオーナーシェフです。1984年に開いた「カストール」を、42年続けています。
- 1974年に福岡大学法学部法律学科を卒業してから、フランス料理の世界へ入っている
- 1984年に東京・渋谷区上原で「カストール」を開店。以後42年続いている
- 店は上原 → 京橋 → 南青山 → 日本橋本町と、4つの街を移っている
- 現在の店はレストランと料理教室が同居した「CASTOR & Laboratory」
- 妻は料理研究家の藤野嘉子さん、娘は菓子研究家の藤野貴子さん
- 放送は2026年8月24日(月)21:00〜 NHK Eテレ(再放送8月25日(火)11:30〜)
NHK「きょうの料理」の8月24日の回に、フランス料理の匠・藤野賢治さんという紹介が出ています。
作るのはラタトゥイユ。
「匠」と言われても、どこの誰なのかは番組表からは分かりません。
公開されている情報から、この人の経歴を整理します。
- 藤野賢治さんの学歴と、料理に入るまでの経緯
- 店「カストール」が移ってきた4つの街
- 本人が言葉にしている、店づくりの方針
- 家族3人がどう関わっているか
【考察】法学部から入った人が、なぜ42年も続いているのか
ここからは編集部の考察です。
藤野さんの経歴で最初に引っかかるのは、調理師学校でも製菓学校でもなく、法学部を出ているという点です。
それでいて、開いた店は42年続いています。
結論から言うと、
藤野さんが手放していないのは「作る人の目線」ではなく「食べる人の目線」だからだと考えます。
そう考える理由を6つ挙げます。
理由1:本人が「元々食べる側だった」と書いている
これは推測ではありません。
店の公式サイトに載っている藤野さん自身の言葉に、「元々食べる側としてフランス料理やレストランとの付き合いが始まった私ですので、今でも食べての視点を持ち続けたい」とあります(CASTOR & Laboratory 公式サイト)。
入口が客席だった、と本人が明かしているわけです。
理由2:料理を職業訓練としてではなく、選び直して入っている
藤野さんは1974年に福岡大学法学部法律学科を卒業し、そのあとでフランス料理の世界に入っています。
10代のうちに調理の道へ進んだのではなく、法律を4年学んだあとで進路を切り替えたということです。
ここは編集部の見立てですが、いったん別の世界を通ってから入った人は、「この世界では当たり前」という前提を、そのまま受け取らずに済むと考えます。
理由3:店の理想を「驚き」ではなく「落ち着き」に置いている
藤野さんが掲げているのは、「さまざまな美食の遍歴を通過してきた人が、古巣に戻れたような落ち着きを感じる事が出来る店」です。
そして目指す味は「安定した味」。
フランス料理の店が語りがちな「独創」や「衝撃」ではありません。
何度も来る人を前提にした言葉になっています。
理由4:自分の満足を明確に否定している
同じ文章の中で、藤野さんは「自己満足に溺れることなく、意見と支持を謙虚に受け入れたレストラン(料理)作りをするのが私のテーマです」と書いています。
作り手が自分の表現を押し出すのではなく、客の反応を設計に取り込むという宣言です。
42年という長さは、この方針の結果だと見ています。
理由5:店を4回、街ごと移している
カストールは渋谷区上原 → 中央区京橋 → 港区南青山 → 中央区日本橋本町と移動しています。
普通、飲食店にとって場所は資産です。常連も地図も、住所に紐づいています。
それでも4回動いているということは、藤野さんにとっての店の中身が、住所には乗っていないことを意味すると考えます。
理由6:レストランに料理教室を同居させた
現在の屋号は「CASTOR & Laboratory」です。
店であると同時に、料理教室を行うスタジオでもあります(みんなのきょうの料理)。
出す側だけでいるなら、教室は要りません。
家で作る人を増やす側に回っている点が、テレビの料理番組に呼ばれ続けている理由だと考えます。
ここから先は予測です。
8月24日の回は「マネしたくなる」というシリーズ名で、テーマはラタトゥイユとそのアレンジです。
上の方針からすると、店の再現ではなく家庭の鍋で成立する手順に寄せてくると見ています。
以上はあくまで編集部の考察です。
藤野さんが「食べる側の目線だから続いた」と述べた記述は確認できていません。
藤野賢治さんの基本プロフィール
公式サイトなどで確認できる情報を整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 藤野 賢治(ふじの けんじ) |
| 肩書き | フランス料理店オーナーシェフ |
| 生年月日 | 公表されていない |
| 出身大学 | 福岡大学 法学部 法律学科(1974年卒) |
| 店 | CASTOR & Laboratory(カストール) |
| 現在地 | 東京都中央区日本橋本町4-13-8 朱ビル1階 |
| 最寄り駅 | 東京メトロ 小伝馬町駅 4番出口から徒歩5分 |
| 家族 | 妻・藤野嘉子さん(料理研究家)/娘・藤野貴子さん(菓子研究家) |
注意したいのは生年が公表されていない点です。
ただし1974年に大学を卒業していることは公式に書かれているので、そこから在学年数をたどれば、おおよその世代は見当がつきます。
年齢そのものは公表情報ではないため、この記事では断定しません。
番組で作られるラタトゥイユを家で試したい方向けに、材料と道具を探せるリンクを置いておきます。
▼ ラタトゥイユ向けの鍋・フランス料理の本はこちらから
※在庫や価格は変動します。リンク先でご確認ください。
法学部を出てから、フランス料理へ
藤野さんの出発点は、料理の学校ではありません。
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 1974年 | 福岡大学 法学部 法律学科を卒業。その後フランス料理の世界へ入る |
| 1984年 | 東京都渋谷区上原にカストールを開店 |
| 2005年7月31日 | 上原の店を閉店 |
| 2005年9月1日 | 中央区京橋2丁目へ移転し、新装開店 |
| 2015年1月15日 | 京橋の店舗を閉店 |
| 2015年3月27日 | 港区南青山6丁目で開店 |
| 2022年7月31日 | 南青山の店を閉店 |
| 2022年8月 | 中央区日本橋本町4丁目で新装開店。現在に至る |
ここで注目したいのが、卒業から開店までの10年です。
1974年に大学を出て、店を持ったのは1984年。
この10年について公式サイトは「フランス料理の世界へ足を踏み入れる」としか書いておらず、どこで働いたかは公表されていません。
カストールが移ってきた4つの街
店名のカストールは、上原時代からずっと変わっていません。
変わったのは街です。
| 期間 | 場所 | 年数の目安 |
|---|---|---|
| 1984年〜2005年 | 渋谷区上原 | 約21年 |
| 2005年〜2015年 | 中央区京橋2丁目 | 約9年5か月 |
| 2015年〜2022年 | 港区南青山6丁目 | 約7年4か月 |
| 2022年〜現在 | 中央区日本橋本町4丁目 | 4年目 |
並べると、最初の上原がいちばん長いことが分かります。
そのあとは、およそ7〜9年ごとに場所を変えています。
現在の店は東京メトロ小伝馬町駅から徒歩5分という、いわゆるレストラン街ではない立地です。
もうひとつ注意したい点があります。
公式サイトの中には「2015年に南青山で新装開店、現在に至る」で止まっている古いページも残っています。
住所を調べるときは、ACCESSページに載っている日本橋本町の住所を見るのが確実です。
家族3人が、同じ屋号の中にいる
カストールは、藤野さん1人の店ではありません。
| 名前 | 続柄 | 肩書き |
|---|---|---|
| 藤野 賢治 | 本人 | フランス料理店オーナーシェフ |
| 藤野 嘉子 | 妻 | 料理研究家(1957年生まれ・東京都出身) |
| 藤野 貴子 | 娘 | 菓子研究家(1988年 東京生まれ) |
公式サイトの記事カテゴリーも「藤野賢治」「藤野嘉子」「藤野貴子」の3つに分かれており、それぞれが自分の教室を持っています。
賢治さんがフランス料理の会、嘉子さんがおうちご飯を楽しむ会、貴子さんがお菓子教室という並びです。
誤解しやすい点
| 誤解されやすい書かれ方 | 確認できること |
|---|---|
| 調理師学校の出身 | 福岡大学 法学部 法律学科の卒業(1974年) |
| 南青山の店 | 南青山は2022年7月に閉店。現在は中央区日本橋本町 |
| レストランだけの店 | 料理教室を行うスタジオを兼ねている |
| 「藤野」といえば料理研究家 | 料理研究家は妻の藤野嘉子さん。賢治さんはシェフ |
| 年齢が分かる | 生年月日は公表されていません |
よくある質問
Q1. 藤野賢治さんの読み方は?
ふじの けんじです。
NHKの講師ページでは「フジノ ケンジ」と表記されています。
Q2. 何歳ですか?
公表されていません。
確認できるのは1974年に福岡大学を卒業している点だけです。
ここから逆算した年齢を書いている情報は推測なので、この記事では扱いません。
Q3. お店はどこにありますか?
東京都中央区日本橋本町4-13-8 朱ビル1階です。
東京メトロ小伝馬町駅の4番出口から徒歩5分と案内されています。
Q4. 「CASTOR & Laboratory」の Laboratory とは?
料理教室を行うスタジオを指しています。
レストランと教室が同じ屋号に入っている形です。
Q5. 家族もテレビに出ていますか?
妻の藤野嘉子さんは、NHK「きょうの料理」への出演をはじめ、雑誌や講習会で料理を教えてきた料理研究家です。
娘の藤野貴子さんは菓子研究家で、著書も複数あります。
Q6. 放送はいつですか?
2026年8月24日(月)21時00分から21時25分、NHK Eテレです。
タイトルはきょうの料理「マネしたくなる」ラタトゥイユ。
再放送は8月25日(火)11時30分からです。
まとめ
藤野賢治さんは1974年に福岡大学法学部法律学科を卒業してからフランス料理に入り、1984年にカストールを開いたオーナーシェフです。
店は上原・京橋・南青山・日本橋本町と4つの街を移りながら、42年続いています。
本人が掲げているのは「安定した味」と「食べての視点」です。
現在の店はレストランと料理教室が同居したCASTOR & Laboratoryで、妻の嘉子さん、娘の貴子さんもそれぞれ教室を持っています。
2026年8月24日(月)21時からのNHK Eテレ「きょうの料理」で、その手つきが見られます。