【結論】自見直人さんは、ゴカイの分類を専門とする名古屋大学の講師です。
- 読み方はじみ なおと
- 所属は名古屋大学 菅島臨海実験所
- 肩書きは講師(2023年4月〜)
- 専門は多毛類(ゴカイ)の分類学
- 査読論文は120本超
- 放送は2026年8月9日(日)23時30分・Eテレ
- なぜゴカイの専門家がテレビに呼ばれるのか(考察)
- 自見直人さんの学歴と職歴
- 受賞歴と学会での役割
- 「分類学者」が普段やっている仕事
- サイエンスZEROでの放送予定
8月9日のサイエンスZEROに、
自見直人さんという研究者が登場します。
テーマはゴカイ。
釣りエサのイメージしかない人も多いはずで、
「この人は何者なのか」が先に気になる回だと思います。
【考察】記載できる人が足りない。だから呼ばれる
ここからは編集部の考察です。
結論から言うと、自見さんがテレビに呼ばれるのは、ゴカイが珍しいからではなく、ゴカイを名づけられる人が国内に極端に少ないからだと考えます。
理由1:査読論文120本超という記載のスピード。
名古屋大学の研究者総覧には、
査読付き論文が120本を超えると記されています(名古屋大学 研究者総覧)。
2019年に博士号を取ってからの年数を考えると、
これはかなり速いペースです。
分類学の論文は1本が1種類の新種記載になることも多く、
本数がそのまま
「世に出した名前の数」に近づきます。
理由2:多毛類は海底の主役なのに、担当者が少ない。
ゴカイの仲間である多毛類は、
砂や泥の底では個体数でも種類数でも上位に来るグループです。
それなのに、日本で分類を専門にする研究者は
片手で数えられる程度と言われます。
魚や貝と違って食用でも観賞用でもないため、
研究人口が増えにくかったと予想します。
結果として「聞ける相手が一人しかいない」状態が生まれます。
理由3:まだ基礎的な発見が残っている分野だから。
2026年2月には、
佐渡島の川の淡水域からカワスナゴカイという
新種が報告されました(名古屋大学 研究成果情報)。
海の生きものが淡水へ進出した例としては
世界で2例目・国内では初とされています。
教科書の余白がまだ埋まっていない分野には、
番組として取り上げる価値のある話が残っている。
そこが呼ばれる理由だと考えます。
なお、番組内で自見さんがどこまで話すかは
放送前の時点では分かりません。
ここに書いたのは公表資料からの考察であり、
放送内容の予告ではありません。
自見直人さんの学歴は3つの大学をまたいでいる
学部から博士まで、
すべて別の大学という経歴です。
海の生きものを扱う研究室を
渡り歩いた形になっています。
| 時期 | 所属 |
|---|---|
| 2010–2014 | 東京海洋大学 海洋科学部 |
| 2014–2016 | 広島大学大学院 生物圏科学研究科 |
| 2016–2019 | 北海道大学大学院 理学院 |
博士(理学)の取得は2019年3月・北海道大学。
専攻は自然史科学でした。
標本を扱い、記載し、名前をつける。
その訓練を受ける専攻です。
職歴は極地研から名古屋大へ
博士号取得後は国立極地研究所へ。
日本学術振興会の特別研究員として
2年あまり在籍しました。
- 2019年4月〜2021年6月:国立極地研究所(学振PD)
- 2021年7月〜2023年3月:名古屋大学 助教
- 2023年4月〜:名古屋大学 講師
- 2021年8月〜:マレーシア科学大学 Academic Fellow
南極を扱う極地研から、
三重県の島にある臨海実験所へ。
寒い海から温かい海まで守備範囲が広いのが
この人の特徴だと言えそうです。
受賞歴と学会での役割
日本動物分類学会から
2023年に奨励賞、
2025年に若手論文賞を受けています。
若手として評価が続いている状態です。
また、分類学の専門誌『Species Diversity』と
『Taxa』で編集にも関わっています。
自分で書くだけでなく、
他人の記載を審査する側にも立っている。
この分野では中核に近い位置にいると考えられます。
「分類学者」は普段なにをしているのか
やっていることは、
ものすごく大ざっぱに言えば
「これは誰なのか」を確定させる仕事です。
採ってきた生きものを顕微鏡で見て、
体の節の数や毛の形を数える。
過去に報告された全種の記載と突き合わせる。
どれとも一致しなければ新種となり、
論文で正式に名前をつけます。
地味ですが、
ここが決まらないとその後の研究が全部止まります。
医療応用でも環境調査でも、
まず「何という生きものか」が要ります。
名前がないものは論文にも書けません。
今回の番組タイトルにある
医療・防災・脳といったキーワードも、
土台には分類の仕事があると予想します。
よくある質問
Q1. 自見直人さんの読み方は?
じみ なおとさんです。
「じけん」ではありません。
珍しい姓のため、
検索時に読み方でつまずく人が多いようです。
Q2. 年齢や出身地は公表されていますか?
研究者総覧やラボの公式ページには
生年・出身地の記載がありません。
大学入学が2010年であることから
おおよその世代は推測できますが、
確定した情報ではないため断定は避けます。
Q3. 菅島臨海実験所はどこにありますか?
三重県鳥羽市の菅島にある、
名古屋大学の付属施設です。
伊勢湾の入り口に位置し、
本土から船で渡ります。
Q4. 新種はいくつ発見しているのですか?
公表資料には「多数の新種を記載」とあり、
正確な総数は示されていません。
査読論文が120本を超えることから、
相当数にのぼると考えられますが、
具体的な数字は確認できませんでした。
Q5. テレビ出演は初めてですか?
過去の出演歴は公表資料からは確認できませんでした。
ただし博物館の展示監修や図鑑の執筆など、
一般向けの発信には継続的に関わっています。
Q6. サイエンスZEROは何時からですか?
2026年8月9日(日)23時30分〜24時00分、
NHK Eテレでの放送です。
司会は井上咲楽さんと浅井理アナウンサー。
まとめ
自見直人さんは、
東京海洋大・広島大・北海道大と渡り、
極地研を経て名古屋大にたどり着いた
多毛類の分類学者でした。
査読論文は120本超、
学会の賞も2023年・2025年と続いています。
釣りエサとしか思われていない生きものに、
名前をつけ続けてきた人です。
放送は8月9日(日)23時30分・Eテレ。
肩書きを知ってから見ると、
話の重みが変わってくるはずです。