【結論】モテフィット訴訟の控訴審で一審の判断が覆り、てんちむさんの支払い額は0円になりました。ただし販売元は最高裁への上告を視野に検討すると表明しており、判決はまだ確定したとは言えません。
- 控訴審判決は2026年10月14日・東京高裁
- 一審の約3億8000万円の支払い命令はすべて取り消し
- 販売元には約224万円の支払いが命じられた
- 販売元は10月15日に見解を公表し、上告を検討と表明
ユーチューバーのてんちむさんが、ナイトブラ「モテフィット」をめぐる裁判の控訴審の結果を報告しました。
一審では約3億8000万円の支払いを命じられていたため、「本当に0円になったの?」「なぜひっくり返ったの?」と驚いた方も多いはずです。
この記事では、本人の報告と販売元の公式見解、報道で確認できた事実をもとに、判決の中身と経緯を整理します。
- 控訴審で何が変わったのか(一審との比較)
- てんちむさんがXとYouTubeで語った内容
- 販売元が公表した見解と上告検討
- 2020年の騒動から控訴審までの約6年の経緯
【考察】てんちむの支払いが約3億8000万円から0円になったのはなぜ?
ここからは編集部の予想です。
結論から言うと、今回の控訴審は「責任があったかどうか」ではなく「損害をどう差し引くか」で結論が分かれた判決だと読みます。
判決文そのものは公開されておらず、てんちむさん側も理由を説明していません。
てんちむさん自身は「私の主張が認められました」と書いていますが、公表されている材料を並べると、この読み方がいちばん筋が通ります。
理由は3つです。
理由1:販売元自身が「責任の認定は変わっていない」と主張している
販売元は10月15日の見解で、豊胸手術の事実を知らせずにプロデュース・宣伝した行為について、一審・控訴審の双方が「信義則上の説明義務違反」と認定したと主張しています(販売元の公式サイト)。
これは会社側の説明であり、判決文で確かめられたものではありません。
ただ、仮にこの説明どおりなら、責任の有無は一審から動いていないことになります。
それでも金額が0円まで動いたのですから、変わったのは「お金の計算」の部分だと考えるのが自然です。
理由2:会社側は「損益相殺」が適用されたと説明している
販売元によると、反訴の請求が認められなかった理由は、過去の販売で得た利益と在庫などの損害を相殺する「損益相殺」が適用されたためです(スポニチ)。
会社側は、損害を約3億5185万円と認定されたとしています。
私は、騒動の前に商品が売れて会社に入った利益が大きく、損害と差し引いた結果、残る賠償がなくなったと読みます。
会社側がこの判断に「重大な問題がある」と強く反発しているのも、まさにここが勝敗を分けた部分だからでしょう。
見解では在庫損害の額と販売利益との相殺をそれぞれ別の項で説明しており、この点も、争点がどこにあったかを物語っています。
理由3:てんちむさん本人も判決と反省を切り分けている
てんちむさんは10月15日の動画で、「自分が過去にしたことをなかったことにするつもりはありません」と話しています(ジェイキャスト)。
勝った側が「自分に非はなかった」と言わず、判決と過去の行動を切り分けて語っている点は重要です。
同じ動画では、今回の裁判は自身の過去の行動への反省とは別の話だという趣旨も述べています。
本人も、判決を「自分に責任がなかった」という意味では語っていません。
Xでも「信頼を裏切ったことは事実」と書いており、理由1・2で見た会社側の説明と矛盾しない受け止め方です。
以上は、公表された見解と報道から組み立てたあくまで予想であり、判決の理由を断定するものではありません。
判決文の内容が報じられれば、読み方が変わる可能性もあります。
控訴審判決の概要|一審と何が変わった?
控訴審の判決は2026年10月14日に東京高裁で言い渡されました(販売元の公式サイト)。
一審から約1年10か月で、結論が大きく入れ替わった形です。
| 項目 | 一審(東京地裁) | 控訴審(東京高裁) |
|---|---|---|
| 判決日 | 2024年12月16日 | 2026年10月14日 |
| てんちむさんの支払い | 3億8457万4504円 | 0円 |
| 販売元の支払い | — | 2,244,078円(約224万円) |
| 確定したか | てんちむさんが控訴 | 販売元が上告を検討中 |
一審の金額は3億8457万4504円と報じられています(東京スポーツ)。
控訴審で販売元に命じられた額は、販売元の見解に2,244,078円と明記されています。
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てんちむさん本人の報告内容
Xでの「裁判結果のご報告」
てんちむさんは10月14日の午後、Xに「【裁判結果のご報告】」と題した文章を投稿しました(てんちむさん公式X)。
投稿では「私に命じられていた約3億8千万円の支払い命令はすべて取り消され、私の支払い額は0円となりました」と報告しています。
続けて「諦めずに闘い続けてきて、本当によかったです」とつづりました(東京スポーツ)。
別の投稿では、「当時の私がファンの皆さまの信頼を裏切ったことは事実です」とも書いています。
勝ったことを喜ぶだけでなく、過去の行動への反省を同じタイミングで示したのが特徴です。
最初の投稿には、10月18日朝の時点で5万件を超えるいいねが付いていました。
YouTubeでの報告動画
翌15日には、YouTubeに約3分の報告動画を公開しました。
動画では「私にとっては逆転勝訴という形になりました」と話し、「ほっとしてるというか、嬉しいというか」と笑顔を見せています(ジェイキャスト)。
一方で、厳しい言葉を受けることも「当然だな」と受け止めていると語りました。
販売元が公表した見解と上告検討
モテフィットの販売元であるYUIKU(ゆいく)株式会社は、10月15日に公式サイトで見解を公表しました(販売元の公式サイト)。
主な内容は次のとおりです。
- 判決は会社側の違法性や落ち度を認めたものではないと強調
- 約224万円は賠償ではなく、未精算の返金原資の返還だと説明
- 損益相殺の適用などに「重大な法令解釈の誤りがある」と主張
- 最高裁への上告・上告受理の申し立てを視野に検討
同社は、約224万円について、返金対応のためにてんちむさん側から受け取った資金のうち、訴訟で返金業務が中断したため手元に残っていた分だと説明しています(スポニチ)。
てんちむさん側は「支払いが命じられました」と報告しており、この金額の性質については両者の説明の力点が異なります。
モテフィット騒動から控訴審までの経緯
今回の判決は、2020年の騒動から続いてきた長い争いの一区切りです。
主な出来事を時系列でまとめます。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2020年9月 | 豊胸手術の事実を伏せてナイトブラを宣伝していたと認め謝罪、返金を表明 |
| 2021年 | 返金資金の使い道をめぐり、てんちむさんが販売元を提訴。販売元が反訴 |
| 2024年12月16日 | 東京地裁が約3億8457万円の支払いを命じる |
| その後 | てんちむさんが判決を不服として控訴 |
| 2026年10月14日 | 東京高裁が一審の支払い命令を取り消す |
| 2026年10月15日 | 販売元が見解を公表し、上告を検討と表明 |
2020年9月に謝罪と返金の方針を示した経緯は、複数の媒体が伝えています(メディアドッグス)。
てんちむさんは返金のため、販売元に総額2億2000万円を送金したと自身の動画で説明していたと報じられています(東京スポーツ)。
その資金の使い道をめぐって2021年に提訴し、販売元が説明義務違反を理由に反訴した、というのが裁判の出発点です(東京スポーツ)。
一審の判決の前には、結果しだいで自己破産の可能性にも触れていたと伝えられています(ジェイキャスト)。
誤解しやすいポイント
今回のニュースは見出しのインパクトが強いぶん、受け取り方に注意したい点があります。
1つ目は、判決はまだ確定していないことです。
販売元が上告を検討しているため、「勝訴が確定した」と言える段階ではありません。
2つ目は、判決の理由がまだ公開されていないことです。
損益相殺などの説明は、あくまで販売元の見解によるもので、裁判所の判決文そのものではありません。
3つ目は、約224万円の位置づけです。
一部では「賠償命令」と伝えられましたが(中日スポーツ)、販売元は賠償ではないと説明しています。
どちらの言い方が正確かは、判決文が明らかになるまで判断できません。
Q&A
Q1. てんちむさんの裁判の判決日はいつ?
控訴審の判決は2026年10月14日に東京高裁で言い渡されました。
販売元の見解に日付が明記されており、てんちむさんも同日にXで結果を報告しています。
一審の判決は2024年12月16日でした。
Q2. 約3億8000万円の支払いはなくなった?
控訴審では、一審の支払い命令がすべて取り消され、てんちむさんの支払い額は0円になったと本人が報告しています。
ただし販売元が上告を検討しているため、最終的に確定したわけではありません。
Q3. 販売元の約224万円は賠償金?
販売元は、賠償やペナルティーではなく、未精算の返金原資を返すものだと説明しています。
てんちむさん側は「支払いが命じられました」とだけ報告しています。
判決文が公開されていないため、本記事では「支払い命令」と表記しています。
Q4. 販売元は上告した?
10月15日の見解で、上告と上告受理の申し立てを「視野に」検討すると表明しています。
10月18日朝の時点で、実際に申し立てたという発表や報道は確認できていません。
今後の公表を待つ必要があります。
Q5. 夫の三崎優太さんは何と言っている?
三崎優太さんはXで「メーカーがタレント個人に責任を押しつけるのはおかしい」などとつづり、てんちむさんをねぎらったと報じられています(ピンズバ)。
これは三崎さん個人の意見です。
Q6. 記事の考察は事実?
考察は、販売元の見解と報道をもとにした編集部の予想です。
判決の理由は判決文が公開されておらず、断定できるものではありません。
今後の見通し
今後の焦点は、販売元が実際に上告・上告受理の申し立てに踏み切るかです。
民事訴訟法では、控訴の期間(判決書の送達から2週間)の規定が上告にも準用されます(民事訴訟法(イーガブ法令検索))。
送達日は公表されていないため、具体的な期限は分かりませんが、申し立てがあれば、会社側から改めて公表される可能性があります。
てんちむさんは動画の最後で、今後は自分の大切にしたいものを大切にしながら、マイペースに活動したいという趣旨を語っていました。
10月には第2子の誕生も報告しており、生活の面でも大きな節目を迎えています。
てんちむさんは、かぎ針編みの作品を紹介する著書も出しています。
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まとめ
てんちむさんのモテフィット訴訟は、2026年10月14日の控訴審で一審の判断が覆り、約3億8000万円の支払い命令が取り消されました。
販売元には約224万円の支払いが命じられています。
一方で販売元は、判決に重大な問題があるとして上告を検討すると表明しています。
判決の理由も公開されておらず、結論が確定するかどうかは会社側の対応しだいです。
てんちむさん自身は結果を喜びつつ、過去の行動への反省は変わらないと語っています。
新しい発表があれば、事実を確認したうえでお伝えします。