【結論】背筋さんの単著は2026年8月時点で4冊です。
デビューは2023年8月30日の『近畿地方のある場所について』。
そこから3年で、4冊が出ています。
最新刊は『目が』で、刊行は2026年6月25日。
版元はポプラ社、定価は715円です。
この『目が』、ちょっと変わった本です。
ページ数はわずか63ページ。
サイズは縦115mm×横85mmで、スマートフォンより小さい。
この記事では、単著4冊とアンソロジー寄稿までまとめて整理します。
- 単著は4冊(2026年8月時点)
- 最新刊は『目が』/2026年6月25日/ポプラ社
- 『目が』は63ページ・715円、テーマは「視線」
- 「スマホより小さいホラー小説」シリーズ第2弾
- 第1弾『口に関するアンケート』は電子含め累計45万部
- アンソロジーへの短編寄稿は20本以上
- 放送は8月30日(日)23:10/TBS「情熱大陸」
- 単著4冊の刊行順と版元
- 最新刊『目が』がどんな本か
- 短編を書き続ける理由の考察
- アンソロジー寄稿の一覧
2026年8月30日(日)23時10分から、
TBS「情熱大陸」が背筋さんに密着した回を放送します。
番組では「短編の執筆」の場面も流れる予定です。
【考察】なぜ背筋さんは短い作品を書き続けるのか
ここからは編集部の考察です。
大ヒットした作家なら、次は分厚い長編を出しそうなものです。
ところが背筋さんの最新刊は63ページ。
しかもアンソロジーへの短編寄稿を、3年で20本以上こなしています。
結論から言えば、
「短いほうが、この人の怖がらせ方に合っているから」だと考えています。
理由1:出発点が短編だから。
デビュー作も、もとは友達を楽しませるために書いた短編でした。
好評だったので続きを足していった結果が、あの一冊です。
最初から長編を構想して書く人ではない、という順番になっています。
理由2:断片の集合という形式そのものが短編向きだから。
モキュメンタリーは、記事・証言・投稿といった短い断片を並べる形式です。
一つひとつは短くていい。
むしろ短いから正体が分からず、怖いという仕組みになっています。
理由3:本のサイズ自体を仕掛けにしているから。
『口に関するアンケート』と『目が』は「スマホより小さいホラー小説」というシリーズです。
縦115mm×横85mmという判型は、持ち歩ける・すぐ読み切れるということ。
ページ数の少なさが欠点ではなく、商品としての売りになっています。
理由4:その形で実際に売れたから。
第1弾『口に関するアンケート』は、ポプラ社の発表によれば電子を含めて累計45万部(2026年6月時点)。
63ページの本が45万部です。
短さが売れない理由にならないことを、数字が証明しています。
理由5:短編なら媒体を選ばずに出せるから。
寄稿先を見ると、『小説新潮』『別冊文藝春秋』『メフィスト』『異形コレクション』といった文芸誌に加えて、
『MEN’S NON-NO』『SPUR』『ヤングガンガン』『週刊文春』まで並びます。
ファッション誌にも週刊誌にも入っていける。
長編ではこうはいきません。
理由6:児童書の領域にも届くから。
2026年6月12日には福音館書店の『こわい話の時間です 左肩のともだち』に「鬼さんがくる」を寄稿しています。
漫画原作『キルレート・カオス』の掲載誌は『コロちゃお』『週刊コロコロコミック』。
子ども向けの棚にも並ぶのは、短さと無関係ではないはずです。
理由7:単行本に再収録される流れができているから。
雑誌に載せた短編が、のちにアンソロジー単行本へ収録される例が並んでいます。
『小説新潮』の「箱の中身はなんだろな」は『その他の危険』(新潮文庫nex)へ。
『メフィスト』の「怪談にいたる病」は『●●にいたる病』(講談社)へ。
一度書いた短編が二度届く設計になっています。
理由8:小説以外の仕事が入っているから。
ゲームのシナリオ、展示の企画、漫画原作、書店フェアの特典小冊子。
これらに時間を割きながら、長編を並行させるのは現実的に難しいはずです。
短編を軸にすることで、媒体をまたいだ活動が成立していると見ています。
以上はあくまで編集部の考察・推測です。
背筋さんご本人が執筆方針として説明されたものではありません。
単著4冊を刊行順に
| 刊行日 | タイトル | 版元 | メモ |
|---|---|---|---|
| 2023年8月30日 | 近畿地方のある場所について | KADOKAWA | デビュー作。2025年7月25日に角川文庫(内容が異なる) |
| 2024年9月3日 | 穢れた聖地巡礼について | KADOKAWA | 2作目。映画化企画進行中 |
| 2024年9月4日 | 口に関するアンケート | ポプラ社 | 605円。2026年7月3日に実写映画公開 |
| 2026年6月25日 | 目が | ポプラ社 | 715円。最新刊 |
目を引くのが2024年9月3日と9月4日です。
別々の出版社から、2日連続で本が出ています。
KADOKAWAとポプラ社、それぞれの単著が並んだ形でした。
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※「背筋」は一般語でもあるため、健康関連の商品も混ざって表示されます。
最新刊『目が』はどんな本か
| 書名 | 目が |
| 著者 | 背筋 |
| 発売日 | 2026年6月25日(木) |
| 版元 | ポプラ社 |
| 定価 | 715円(10%税込) |
| ページ数 | 63ページ |
| 判型 | 縦115mm × 横85mm |
| テーマ | 視線 |
| シリーズ | 「スマホより小さいホラー小説」第2弾 |
タイトルが『目が』で終わっているのがポイントです。
前作が『口に関するアンケート』で、今回が『目が』。
体の部位が続いていることになります。
背筋さん自身は、この作品について前作と同じく「小さな小説」になると語っていました。
ページ数だけでなく、判型そのものが小さいという意味でもあります。
手のひらに収まるサイズです。
『口に関するアンケート』の部数はこう伸びた
| 時点 | 発表された部数 | 出典 |
|---|---|---|
| 2025年6月 | 累計22万部突破 | PR TIMES(このホラーがすごい!2025年版の告知) |
| 2026年6月 | 電子含め累計45万部突破 | ポプラ社 プレスリリース |
1年でおよそ2倍になっています。
この間に起きたのが、2026年7月3日の実写映画公開と、
押見修造さんによる少年ジャンプ+でのコミカライズでした。
なお同作は、宝島社「このホラーがすごい!」2025年版の国内編4位にランクインしています。
デビュー作が2024年版で1位でしたから、2年続けて上位という結果です。
アンソロジー・雑誌への寄稿が異様に多い
単著は4冊ですが、短編の寄稿は数がまるで違います。
公開されている作品リストから、主なものを挙げます。
| 時期 | 掲載媒体 | 作品名 |
|---|---|---|
| 2024年5月 | 小説新潮 | 箱の中身はなんだろな |
| 2024年6月 | 異形コレクションLVII | ふっかつのじゅもん |
| 2024年7月 | MEN’S NON-NO | 定価転売 |
| 2024年8月 | 怪と幽 vol.017 | 都合の悪い場所 |
| 2024年10月 | 別冊文藝春秋 | オシャレ大好き |
| 2024年12月 | 慄く(角川ホラー文庫) | 窓から出すヮ |
| 2025年4月 | メフィスト VOL.15 | 怪談にいたる病 |
| 2025年7月 | SPUR 2025年9月号 | 理想の私 |
| 2025年9月 | ヤングガンガン | 美しい女 |
| 2026年3月 | 週刊文春 | 清潔だった公園 |
| 2026年6月 | こわい話の時間です(福音館書店) | 鬼さんがくる |
| 2026年8月 | この恋が叶ったら、きっと死んでしまう(PHP文芸文庫) | 花明かり |
ここに載せたのは一部です。
文芸誌、ファッション誌、青年漫画誌、週刊誌、児童書。
棚がまったく違う場所に、同じ書き手が入り込んでいます。
書店フェアの特典小冊子への書き下ろしもあります。
KADOKAWAの「こわい本ありますフェア」、未来屋書店のホラー文学フェアなど。
映画『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』のパンフレットと入場者特典にも、書き下ろし短編が収録されました。
よくある質問
背筋さんの本は何冊出ていますか?
単著は4冊です(2026年8月時点)。
これに加えて、アンソロジーや雑誌への短編寄稿が多数、共著が1冊あります。
最初に読むならどれ?
代表作から入るなら『近畿地方のある場所について』。
短時間で読み切りたいなら『口に関するアンケート』か『目が』です。
後者は63ページなので、通勤の片道でも読み終わります。
『目が』は『口に関するアンケート』の続き?
物語の直接の続編ではなく、同じシリーズの第2弾という位置づけです。
「スマホより小さいホラー小説」という判型と体裁のシリーズで、
今回のテーマは「視線」とされています。
共著もあるんですか?
あります。『1999展 存在しないあの日の記憶』(2026年4月28日/KADOKAWA)です。
ホラーユニット「バミューダ3」とラストワンダーの共著で、同名展覧会の書籍化にあたります。
次の新刊の予定は?
公表されていません。
ただしアンソロジーへの寄稿は継続しており、2026年8月12日刊行の『この恋が叶ったら、きっと死んでしまう』(PHP文芸文庫)に「花明かり」が収録されています。
電子書籍でも読めますか?
読めます。ポプラ社の発表でも「電子含め累計45万部」という表現が使われています。
取り扱いストアは書籍ごとに異なるため、各ストアでご確認ください。
まとめ
- 単著は4冊(2026年8月時点)
- 最新刊『目が』=2026年6月25日/ポプラ社/715円・63ページ
- 判型は縦115mm×横85mm、テーマは「視線」
- 『口に関するアンケート』は2025年6月に22万部→2026年6月に45万部
- 短編寄稿は文芸誌から児童書まで20本以上
- 放送は8月30日(日)23:10/TBS
参照リンク
- ポプラ社 プレスリリース(PR TIMES)2026年6月30日(『目が』刊行日・定価・累計45万部・映画キャスト)
- PR TIMES 2025年6月13日(『口に関するアンケート』累計22万部・このホラーがすごい!2025年版4位)
- FREENANCE MAG 2026年(『目が』の判型・63ページ・テーマ「視線」)
- KAI-YOU(『目が』は『口に関するアンケート』と同じシリーズという本人の言及)
- ウィキペディア「背筋 (小説家)」作品リスト(寄稿一覧・共著・漫画原作)
- 番組表.Gガイド「情熱大陸」2026年8月30日(TBS 23:10〜23:40)