【結論】「大根のつま」とはDJはあくまでも脇役という宣言のことです。
- 2026年8月12日(水)21:25〜、TOKYO MX「70号室の住人」に出演
- 言い出したのはSUさん(DJ FUMIYAさん談)
- 主張は「僕たちのことは観ないでもけっこうです」
- 目指すのは「ごはんと一緒に音楽を食う」という体験
- オリジナル曲も「前菜」「肉料理」として出す構想がある
- 「大根のつま」という言葉に込めた意味
- SUさんが語った具体的な構想
- まだ実現していない企画の中身
- これが謙遜ではないと考える理由
刺身に添えられている大根のつま。
主役ではないけれど、無いと皿が締まらない存在です。
その名前を自分たちの肩書きにしているDJユニットがいます。
銀座たけ内——RIP SLYMEのDJ FUMIYAさんとSUさんによる2人組です。
2026年8月12日のTOKYO MX「70号室の住人」に登場するので、
この不思議な看板の中身を放送前に整理しておきます。
【考察】「大根のつま」は謙遜ではなく戦略だと考える理由
ここからは編集部の考察です。
結論から言うと、
「脇役です」というのは謙遜ではなく、仕事を増やすための設計だと考えます。
謙遜なら看板に掲げる必要はないからです。
そう考える理由を7つ挙げます。
理由1:言い出したのが一番前に出る職能の人だった。
このコンセプトはSUさんの発案だとFUMIYAさんが明かしています(音楽ナタリー)。
SUさんはRIP SLYMEのMC、つまり本来もっとも前に立つ役割です。
前に出る技術を持っている人が引っ込むと決めた点に意味があります。
理由2:稼働できる場所が実際に広がっている。
クラブイベントだけでなくディナーやパーティ、さらには富士スピードウェイの24時間レース「スーパー耐久」まで呼ばれています。
主役を張るタイプのDJなら、こうした現場は依頼が来にくい。脇役だから枠が増えるという関係です。
理由3:鳴らす音がコンセプトと一致している。
2人はヒップホップのグループに属していますが、ここで回すのはテクノやテックハウスです。
言葉が前に出ないジャンルは会話を邪魔しません。思想と選曲がきちんと噛み合っている。
理由4:集客に依存しないモデルになっている。
SUさんの「僕たちのことは観ないでもけっこうです、ひっそりやらせていただきます」という言葉は、
裏を返せば自分たち目当ての客が来なくても成立するという宣言です。
動員を前提にしない仕事は、依頼側にとって発注しやすい。
理由5:構想が「BGM」より一段深い。
SUさんはお通しが出たときの曲、メインディッシュのときの曲というふうに、料理の流れに合わせて選曲したいと語っています。
これは店内に音を流すことではなく、コースの一部として音を設計するという話です。
理由6:作品まで同じ文法で作ろうとしている。
FUMIYAさんはオリジナル曲について、「これは前菜」「これは肉料理」というような感じで“料理”として出せたらいいと話しています。
コンセプトが活動形態だけでなく制作物にまで及んでいるのは、思いつきの域を超えています。
理由7:衣装が裏方の服である。
2人が着ているのは割烹着です。
ステージ衣装ではなく厨房で働く人の服を選んでいる時点で、立ち位置の宣言が視覚化されています。
SUさんは色についても「和食なんで、やっぱり白だろう」と説明していました。
ここから予測すると、
番組では「大根のつま」の説明に時間が割かれ、
その流れで飲食店との連動企画の話が出るのではないかと考えます。
ただしこれはあくまで考察・推測であり、実際の放送内容とは異なる可能性があります。
「大根のつま」の意味をSUさんの言葉で読む
この言葉の説明として、SUさんは次のように語っています。
- 「メインはお客さんであり、音楽はコミュニケーションの1つ」
- 「時間をつぶすツールの1つなので、DJはあくまでも脇役」
- 「僕たちのことは観ないでもけっこうです、ひっそりやらせていただきます」
普通のDJが目指すのはフロアを沸かせることです。
そこをあえて外し、客同士の会話を主役に置くと決めているのがこのユニットの特徴になります。
やりたいのは「ごはんと一緒に音楽を食う」こと
SUさんが挙げるもうひとつの動機が、
本当に料理を出す場でDJをやりたいというものです。
| 場面 | やりたいこと |
|---|---|
| お通し | お通しが出たときの曲 |
| メイン | メインディッシュのときの曲 |
| 全体 | 「ごはんと一緒に音楽を食う」体験 |
ただしこの構想には、すぐに突っ込みが入っています。
FUMIYAさんの「それ、1組のお客さんに対してしかできないじゃん」という指摘です。
SUさんは「だからお客さん全員の料理を同時に出すお店で」と返していました。
具体的な話も進んではいるものの、
まだ実現できていないとのことです。
オリジナル曲も「料理」として出す構想
コンセプトは楽曲制作にも及んでいます。
FUMIYAさんはこう語っています。
銀座たけ内としてのオリジナル曲を
「これは前菜」「これは肉料理」というような感じで“料理”として出せたらいい、と。
ただし取材時点では「今はまだ制作のほうまで手が回ってない」状態でした。
プロフィールには「オリジナル曲を含めて」DJプレイをすると書かれているので、
すでに手持ちの曲はある一方で、本格的な制作はこれからという段階だと読み取れます。
なぜ今このコンセプトが動きやすいのか
タイミングの話も押さえておきます。
2人が所属するRIP SLYMEは、25周年の期間限定再活動を経て
2026年3月のライブ「RIP SLYME 25th Anniversary GREATEST LIVE – Final Three Nights -」をもって活動休止しました。
取材は2026年4月上旬に行われ、2人は
「1年間、あっという間だった」(SUさん)、
「制作よりもライブ中心の怒濤の1年間だった」(FUMIYAさん)と振り返っています。
本業側のスケジュールが空いたということは、
銀座たけ内に回せる時間が増えるということでもあります。
誤解しやすい点
1つ目は、「手を抜く」という意味ではないことです。
脇役に徹するというのは存在感を消すという設計であって、
いい加減にやるという話ではありません。曲の選び方はむしろ場に合わせて細かくなります。
2つ目は、飲食店の営業ではないことです。
「料理を出す場でDJをやりたい」という構想はありますが、
銀座たけ内という店を経営しているわけではありません。あくまでDJユニットです。
3つ目は、ヒップホップは流れないことです。
RIP SLYMEの印象で身構えると肩透かしになります。
銀座たけ内で鳴るのはテクノ・テックハウスが中心です。
よくある質問(Q&A)
Q1. 「大根のつま」は誰が考えたのですか?
SUさんです。
インタビューでこの話題になった際、FUMIYAさんが「それはSUさんから出てきた話で」と説明しています。
その後SUさん本人が、脇役に徹するという意図を語りました。
Q2. 「割烹音楽料理人集団」との違いは?
どちらもこのユニットの肩書きですが、指している側面が違います。
「割烹音楽料理人集団」は見た目と世界観、
「大根のつまDJ集団」は立ち位置と姿勢を表す言葉だと整理できます。
Q3. 飲食店でのDJはもう実現しているの?
SUさんは「具体的な話もちゃんと進んではいるんですけど、なかなか実現できていなくて」と話しています。
お通しやメインに合わせて曲を出すという形は、2026年4月の取材時点では未実現でした。
Q4. クラブ以外だとどこで演奏しているの?
ディナーやパーティのほか、富士スピードウェイの「スーパー耐久」にも出演しています。
割烹着でグリーンフラッグを振り、四つ打ちのDJをしたと語られており、場所を選ばないのがこのユニットの持ち味です。
Q5. 2人はどういう関係ですか?
番組側は「地元の先輩後輩」と紹介しています。
2人の地元は神奈川県藤沢市の辻堂で、どちらもRIP SLYMEのメンバーです。
結成は2022年9月でした。
Q6. 番組でこの話は出ますか?
番組公式の紹介文では「ユニット結成に至るまでや、ユニット名の由来に迫る」とあり、
楽曲制作やプライベートの話も予告されています。
コンセプトの話が出る可能性は高いと思われます。
まとめ
銀座たけ内が掲げる「大根のつまDJ集団」は、
「DJはあくまでも脇役」というSUさんの考え方から生まれた看板でした。
目指しているのは「ごはんと一緒に音楽を食う」という体験で、
オリジナル曲も「前菜」「肉料理」として出したいという構想があります。
どちらもまだ実現していません。
放送は2026年8月12日(水)21時25分から、TOKYO MX「70号室の住人」です。