LOUD PARK Memorial ~2013年編~

[Category:Feature / PickUp・Artist: LOUD PARK ・Writer:DENMETA(伝説のメタラー)(漫画家・ライター・編集長)]




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2016年度のLOUD PARK ラウドパーク開催前に、過去10回のLOUD PARKを振り返る特集記事。
開催8回目である2013年度のLOUD PARKはこのようになってました。
2006年編
2007年編
2008年編
2009年編
2010年編
2011年編
2012年編


LOUD PARK 13 
2013年10月19日(土)/20日(日)
埼玉・さいたまスーパーアリーナ

Day-1(19th Sat) Line Up ※カッコ内は出演回数。表記のないものは初出演。
-ULTIMATE STAGE-
STONE TEMPLE PILOTS with Chester Bennington/ANGRA(3)/BEHEMOTH/LORDI/DEVIN TOWNSEND PROJECT/CROSSFAITH(2)
-BIG ROCK STAGE-
EUROPE/CARCASS(2)/LYNCH MOB(2)/THERION(2)/BRING ME THE HORIZON/LOST SOCIETY

Day-2(20th Sun) Line Up
-ULTIMATE STAGE-
YNGWIE MALMSTEEN/STRATOVARIUS/TRIVIUM(3)/AMORPHIS(2)/ENFORCER/METAL CLONE X
-BIG ROCK STAGE-
LAST IN LINE/SPIRITUAL BEGGARS(2)/BABYMETAL/MOKOMA/BREAKING ARROWS

Cancelled:KING DIAMOND

◎EXTRA SHOW
STONE TEMPLE PILOTS with Chester Bennington:10/21(月)大阪 なんばHATCH


2010年度以来、2日間開催に戻った。

歴代で最もEXTRA SHOWの数が少ない。STONE TEMPLE PILOTS with Chester Benningtonの大阪公演一つのみ。

2013年度のLOUD PARKを語るとやはり真っ先に話題が出るのがDay-2のヘッドライナーを務める予定であったKING DIAMONDが自身の機材・セットが輸送トラブルによりライブ本番までに届かなくなり、開催日前日に出演をキャンセルしたことであろう。LOUD PARK出演ドタキャンなら2009年度のACE FREHLEYという前例があるが、開催前日でそれもヘッドライナーがキャンセルというのは歴史的大事件だった。KING DIAMONDは大ヴェテランながら一度も日本で公演を行ったことがなく、そのようやく訪れた来日の機会が幻となってしまった。
この衝撃的な出来事により、マニアの間では出演をドタキャンするアーティストのことを「キング」と呼ぶようになる。(使用例:「2014年度はMANOWARがキングした」「今年のキング枠は誰かな~」)


Day-1序盤はフィンランドの若手スラッシャーLOST SOCIETY、2009年時はサブ・ステージのトップバッターだったCrossfaith、同年発売した衝撃作「SEMPITERNAL」を引っ提げての来日だったBRING ME THE HORIZON、14年ぶりの来日公演であったDEVIN TOWNSEND PROJECTがショウを展開。

中盤は2007年以来6年ぶりの出演THERION、2000年代後半に大きな話題を呼んでいた怪物コスチュームLORDI、開催日の約一週間前に出演が決まったLYNCH MOB、満を持して登場したサタニック・メタルBEHEMOTHが場内を熱くさせた。


2008年時と同じポジションで出演となったCARCASS。メンバーが半分ARCH ENEMYで、ただツアーをしていただけの2008年時とは違い、この年は再結成時とは違うラインナップで作られた17年ぶりのアルバム「SURGICAL STEEL」を発売してのライブであった。尚、同作は世界中で絶賛され、BURRN!誌の2013年度読者人気投票アルバム部門で1位に輝いた。更にBill Steerもギタリスト部門で1位を獲得している。前回出演時同様の注目・期待度の高さと盛り上がりだった。


Day-1サード・ビルのANGRAはヴォーカルがEdu FalaschiからRHAPSODY OF FIREのFabio Lioneに交代して初めての来日公演であった。RHAPSODYは2002年以来、一切来日しておらず、Fabioは11年ぶりの来日であった。尚、RHAPSODY OF FIREは2014年に12年ぶりの来日公演を行う。


準トリはEUROPE。前年発売した9thアルバム「BAG OF BONES」によるツアーであった。やはりというべきか人々がこのバンドに特に期待を寄せていたのはメガヒット曲The Final Countdownで、いざ演奏すると予想通り盛大に盛り上がった。


Day-1ヘッドライナーSTONE TEMPLE PILOTSは1993年以来、実に20年ぶりの来日公演。ヴォーカルはLINKIN PARKのChester Bennington。コラボレーションという形なのでバンド名義もSTONE TEMPLE PILOTS with Chester Benningtonに。STPとChesterのコラボ期間は2013年から2015年まで。因みにChesterはLOUD PARK 13の2ヶ月前、8月にLINKIN PARKでSUMMER SONIC 2013に出演。2013年、二度目の来日となった。
話題性十分なバンドなのだが、グランジやオルタナティブ・ロック系統に分けられるSTPはLOUD PARKに来る観客とは相性が悪く、大半の観客がSTPのライブを観ずに退出。2011年度のLIMP BIZKITの悲劇再来と言われた。それでもバンドは腐らずライブを遂行。観た人の評判は良かった。



Day-2のトップバッターはアイドル好きメタルヘッズであるMarty FriedmanとCHTHONICのFreddy LimによるももいろクローバーZのメタルカヴァー・プロジェクトMETAL CLONE X。しかし、演歌歌手の八代亜紀が登場して自身の代表曲「雨の慕情」とマーティ・フリードマン作曲の新曲「MU-JO」を披露したりと、ももクロと無関係の場面もあった。

二番手にはSIAM SHADEのDAITA(Gt)によるアメリカ人と結成したバンドBREAKING ARROWS。三番手、同年5月に開催されたLOUD & METAL ATTACKに出演し早くも日本に戻ってきたMOKOMAはライブ後、会場の通路に突如現れ個人的に観客と記念撮影に応じるサービスも行い話題となった。4番手にはアルバム「CIRCLE」を引っ提げ6年ぶりのラウパ出演となったAMORPHISが出演し、Day-2序盤を盛り上げた。

そして中盤、BABYMETALは革命的なライブを実施。今でこそBABYMETALはメタルシーンに無くてはならない存在となっているが、当時はアイドルとしてのイメージが強くてメタルヘッズにはほとんど受け入れられておらず、出演が発表されたときは苦情殺到。2011年度のLIMP BIZKITと並び、酷く害悪扱いされた。上述のももクロのメタルカヴァーバンドMETAL CLONE Xがいたり、この年には日本初開催のOzzfestにももクロが出演したことから、このときメタルヘッズから「最近はメタルフェスにアイドルを出させるのが流行ってるのか?」なんて言われたりも。
前評判は最悪であったのだが、いざライブをやるとたくさん客を集めるわサークルピットを起こすわ大盛り上がり。このライブを境にBABYMETALは一気にメタルヘッズを虜にし、メタルの常識をどんどん覆していく。


裏ではBABYMETALと対談取材も行っていたTRIVIUMもBABYMETALに続いて盛大に盛り上げた。同年発売したDISTURBEDのDavid Draimanプロデュースでも話題となった6thアルバム「VENGEANCE FALL」を引っ提げての来日。KING DIAMOND出演キャンセルによってこの日の出演アーティストらの出演時間が延びたため、Shogunといった長尺ナンバーも急遽セットリストに取り入れた。


前年、珍しく出演しなかったMichael Amottが2年ぶりにラウパに帰還。二度目のSPIRITUAL BEGGARSラウパ出演。しかし前に出演したBABYMETALとTRIVIUMがあまりにも盛り上げすぎて観客が疲れ果ててしまったのか、Mr. LOUD PARKのライブにも関わらずアリーナは寂しい客入りに。

そしてDay-2サード・ビル、開催8回目のラウパにして遂にSTRATOVARIUSが登場。同年発売した14thアルバム「Nemesis」を引っ提げての来日公演であった。又、このLOUD PARK出演時の模様が15thアルバム「ETERNAL」の完全限定生産盤の特典DVDに収録された。


Day-2準トリはDIOのメンバーによるDIOトリビュート・バンドLAST IN LINE。見ての通り偉大なるメタルヴォーカリストで初期のLOUD PARKを盛り上げた故Ronnie James Dioの魂を受け継ぎしバンドで、Ronnieの偉大さを後世に伝えるかのようなライブとなった。

そしてそして遂に大トリ。KING DIAMONDキャンセルによって実質Day-2ヘッドライナーの役割を担うこととなった王者YNGWIE MALMSTEENが降臨。ライブが始まる前からステージに設置されているアンプの数の多さが早速人々からネタにされていた。
しかし、その多すぎるアンプの調子が安定せず、いざライブが始まっても一向にノイズが鳴り止まない。それに伴ってイングヴェイ自身も実に落ち着きのないカオティックなパフォーマンス。やたら弾きまくったかと思えば肝心なパートを弾かずじまいにしたり、メロディーを弾くパートを速弾きにして曲を台無しにしたり、本番中に何度もギターテックと機材を直したり、途中で演奏をやめて舞台袖に引っ込むこともあった。そんなボロボロなコンディションの中でもサポート・メンバーは健気に頑張っており、キーボード・ヴォーカリストは演奏が止まっている間も懸命にイングヴェイを引き立てた。が、彼のその頑張りも虚しくステージ上でイングヴェイに文句を言われたり。
ライブそのものが突如中止になってもおかしくないほどの混沌とした状態だったがなんとか無事最後までライブは行われた。イングヴェイのライブはLOUD PARK史上屈指のカオティックさであった。



開催9回目の2014年編に続く。

ハードロック/ヘヴィメタル系の音楽の情報サイト「METAL JAPAN」にて連載しているWEB漫画「メタル生徒会長」の単行本化プロジェクト!







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