LOUD PARK Memorial ~2010年編~

[Category:Feature / PickUp・Artist: LOUD PARK ・Writer:DENMETA(伝説のメタラー)(漫画家・ライター・編集長)]




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2016年度のLOUD PARK ラウドパーク開催前に、過去10回のLOUD PARKを振り返る特集記事。
開催5回目である2010年度のLOUD PARKはこのようになってました。
2006年編
2007年編
2008年編
2009年編

LOUD PARK 10 
2010年10月16日(土)/17日(日)
埼玉・さいたまスーパーアリーナ

Day-1(17th Sat) Line Up ※カッコ内は出演回数。表記のないものは初出演。
-ULTIMATE STAGE-
KORN/STONE SOUR/RATT/DIR EN GREY(2)/AMON AMARTH/ENGEL
-BIG ROCK STAGE-
HALFORD/ACCEPT/HELLYEAH/EDGUY/CHTHONIC/HOLY GRAIL

Day-2(18th Sun) Line Up
-BIG ROCK STAGE-
OZZY OSBOURNE/MOTORHEAD/SPIRITUAL BEGGARS/ALEXISONFIRE/HALESTORM/TRASH TALK
-ULTIMATE STAGE-
AVENGED SEVENFOLD(2)/ANGRA(2)/KUNI/TURISAS/RECKLESS LOVE/3 INCHES OF BLOOD

LOUD PARK 10 KOBE
2010年10月16日(土)
兵庫・神戸ワールド記念ホール
Line Up:OZZY OSBOURNE/MOTORHEAD/AVENGED SEVENFOLD/ANGRA/SPIRITUAL BEGGARS/KUNI/LOUDNESS/TURISAS

Cancelled:FIVE FINGER DEATH PUNCH

◎EXTRA SHOW
OZZY OSBOURNE:10.13(水)東京国際フォーラム ホールA
KORN:10.14(木)大阪 ZEPP OSAKA , 10.15(金)東京 新木場STUDIO COAST
HALFORD:10.15(金)名古屋 CLUB DIAMOND HALL


会場がまたさいたまスーパーアリーナに変更。2ステージ制で1日12組出演。2007年度仕様に戻った。ここからLOUD PARKの会場はさいたまスーパーアリーナで統一される。

この年の大きな特徴は神戸でも開催されたこと。本家Day-1の日に本家Day-2出演アーティストから7組抜粋 + LOUDNESSというラインナップで行われた。2006年と2007年に行われたLOUD PARK OSAKAよりも規模は大きい。しかしそれでも本家の規模には遠く及ばず。サイン会といったサブ・イベントは無し、クロークはただのビニール袋、屋台のメニューはカレーと中華丼しかなかった。この神戸で開催されたLOUD PARKはこの年が唯一である。

lp10kobe


前年のLOUD PARK 09終了からこのLOUD PARK 10開催日までに4人ものLOUD PARK出演経験者が亡くなった。
2008年出演AVENGED SEVENFOLDのThe Rev(2009年12月28日没)
2006年DIOで出演、2007年HEAVEN AND HELLで出演したRonnie James Dio(2010年5月16日没)
2008年出演SLIPKNOTのPaul Gray(2010年5月24日没)
2009年出演GOTTHARDのSteve Lee(2010年10月5日没)

これによりさいたまスーパーアリーナの入場口付近にこの4人の追悼パネルが飾られた。又、アリーナのモニターには亡くなった4人それぞれの出演時の映像がセットチェンジ中に流れた。

出演をキャンセルしたアーティストは1組、Day-2と神戸ラウパに出演予定であったFIVE FINGER DEATH PUNCH。神戸ラウパの代役にLOUDNESSが出演した。LOUDNESSは前年に続いて出演をキャンセルしたアーティストの代役を務めたため、この時期に観客たちから「困ったときのLOUDNESS」と称されたりしていた。


Day-1はカルフォルニア出身の若手HOLY GRAILから始まり、IN FALMESのNiclas Engelin率いるENGEL、2009年にもラウパ出演オファーが来ていたが既に決まっていたヨーロッパ・ツアーのためにキャンセルしてこの年に繰り越したAMON AMARTHと続いたが、Day-1序盤は台湾メタルCHTHONICが特に反響が大きかった(主にDoris Yehのハミ尻が)。


中盤はAVANTASIAでも大いに活躍するTobias Sammet率いるEDGUY、2006年出演時とは違ってすっかりメタルヘッズにも受け入れられるようになったDIR EN GREY、PANTERAとDAMAGE PLANの魂を受け継ぎしHELLYEAHが盛り上げる。
続くRATTは同年発売した7thアルバム「INFESTATION」が好評で上り調子に見えたが、その後の活動がうまくいかず2014年にStephen Pearcy(Vo)が二度目の脱退、それに伴いRATTの活動も止まってしまう。


Day-1終盤、ACCEPTはヴォーカルがUdo DirkschneiderからMark Tornilloに交代しての日本公演だったが、非の打ちどころのない人選で好評を博した。LOUD PARK 10のベストアクトにACCEPTの名を挙げる人は多い。


Day-1サード・ビルはSLIPKNOTでお馴染みのCorey Taylor(Vo)とJim Root(Gt 2014年脱退)率いるSTONE SOUR。同年発売の3rdアルバム「MISSION STATEMENT」を引っ提げての来日。上述の通りSLIPKNOTは同年5月にPaul Gray(Ba)が亡くなる悲劇が起こったが、元気よくパフォーマンスを行った。


Day-1準トリはメタルゴッドJUDAS PRIESTのRob Halfordのもう一つのバンドHALFORD。Rob Halfordは2年連続でのLOUD PARK出演となった。


Day-1ヘッドライナーは4年半ぶりの来日であったKORN。同年発売した9thアルバム「Korn III: Remember Who You Are」を引っ提げての公演。このときは何故かJonathan Davis(Vo)のトレード・マークである女体マイク・スタンドが無かった(他のツアーでもたまに使われないことがあったりするが)。



Day-2は3 INCHES OF BLOOD(2015年解散)とTRASH TALKがそれぞれのステージのオープニングを飾った。
続くRECKLESS LOVEとHALESTORMはこれが日本デビューであった。


中盤にはフィンランドが誇るバトルメタルバンドTURISASが登場。このライブで更に日本での人気が向上。神戸ラウパではトップバッターであった。
カナダのポストハードコアバンドALEXISONFIREは日本ではMailbox Arsonの「嫁ブサイクでした」の空耳でも人気を博していたりするが、そのことがバンド自身には伝わっていないのか演奏することは無かった。
長らく音楽活動から身を引いていたKUNIはこのライブで突然の復活。22年ぶりの本格的なライブであった。神戸ラウパでは三番手。この後にボックスセットをリリースしたりもするがそれ以降は何の音沙汰もなく復活の熱が消え去ってしまう。しかし2016年になってKUNIは二度目のLOUD PARK出演を発表。引退ライブになるとのこと。

そしてARCH ENEMYのMichaal Amott(Gt)とSharlee D'Angelo(Ba)率いるSPIRITUAL BEGGARS。前年ARCH ENEMYがラウパ出演での来日中、バンドのインタビューでAngela Gossowが「今年(2009年)はARCH ENEMYで来年(2010年)はSPIRITUAL BEGGARSが出演よ」と冗談交じりにも発言していたが実際にそうなった(尤も観客にもそうなることが十分予測できたのだが)。Michael Amottはこれで5年連続ラウパ出演。ここで唯一の皆勤賞プレイヤーとなった。

2006年以来、二度目のラウパ出演となったANGRA。7thアルバムで5thアルバム以来再びコンセプト作となった「AQUA」を引っ提げての来日。ヴァイオリニストがライブに参加するようになった。この時期からEdu Falaschi(Vo)の声の調子の悪さが浮き彫りになる。当の本人もこのときのライブのコンディションの悪さをよく自覚していてオーディエンスに申し訳なく思っていたと後のインタビューで公言している。Eduの喉の調子の悪さは改善されることなく2012年にバンドを脱退する。


Day-2サード・ビルは同年公開した映画「極悪レミー」が話題となっていた今はなきMOTORHEAD。当初は準トリで出演するとアナウンスされていたが後にAVENGED SEVENFOLDと順番が変更。しかし神戸ラウパでは準トリのままだった。この公演の次、2015年のFUJI ROCK FESTIVALがMOTORHEAD最後の来日公演となる。しかし開催場所からして行く人がかなり限られるため、MOTORHEADのライブを観たのはこのLOUD PARKが最後だという日本人が多い。


Day-2準トリ、神戸ラウパのサード・ビルはAVENGED SEVENFOLD。このときのA7Xは話題満載。
・The Revが亡くなってから最初の来日公演。
・そのRevの代役ドラマーがDREAM THEATERのMike Portnoyというビッグネーム。
・同年8月にDREAM THEATERはSUMMER SONICに出演。Portnoyはわずか二ヶ月ぶりの来日。
・そしてサマソニ出演直後にPortnoyはDREAM THEATERを脱退。
・Portnoyのいる編成でレコーディングされた5thアルバム「NIGHTMARE」はA7Xのキャリア初の全米チャート1位を記録。世界各地のアワード、媒体で賞を獲得。
と、A7Xはこの年世界で最も活躍が目覚ましかったメタルバンドであった。Revの声を使ったり、バックドロップを飾ったりとRevを追悼する内容のこのライブは大きな興奮と感動を誘い、数あるA7Xの来日公演の中でも最も反響が大きいものとなった。


Day-2ヘッドライナー、LOUD PARK 10を締めくくったのはご存じOZZY OSBOURNE。同年発売した11thアルバム「SCREAM」を引っ提げての来日。お得意のバケツに溜めた水をぶっかけるパフォーマンスも欠かさず、大暴れ。同年Zakk Wyldeに代わって加入したGus Gも大いに話題となり目立っていた。またこの来日での取材でオジーは日本でOZZFESTを開催したいと発言していたがこの3年後、2013年にそれは実現する。



開催6回目の2011年編に続く




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