LOUD PARK Memorial ~2006年編~

[Category:Feature / PickUp・Artist: LOUD PARK ・Writer:DENMETA(伝説のメタラー)(漫画家・ライター・編集長)]




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今や毎年恒例行事となっている日本最大規模のハードロック/ヘヴィメタルに特化したフェスティバル、LOUD PARK ラウドパーク。これを書いてる年の2016年も当然の如く開催される。2016年度は開催通算11回目、初開催から10周年である。
と、ここで過去10回のLOUD PARKをとことん振り返ってみる。まずは記念すべき初開催、第1回目、2006年度の初代LOUD PARKから。


LOUD PARK 06 
2006年10月14日(土)/15日(日)
千葉・幕張メッセ9-11ホール

Day-1(14th Sat) Line Up
-GIGANTOUR STAGE-
MEGADETH/ANGRA/DIR EN GREY/BAKYARD BABIES/HARDCORE SUPERSTAR/ANVIL
-BIG ROCK STAGE-
ANTHRAX/ARCH ENEMY/CATHEDRAL/DRAGONFORCE/OPETH/FLYLEAF
-ULTIMATE STAGE-
NAPALM DEATH/UNITED/LEGEND OF ROCK/FIREWIND/ZEROWIND/NORA

Day-2(15th Sun) Line Up
-THE UNHOLY ALLIANCE TOUR STAGE-
SLAYER/CHILDREN OF BODOM/IN FLAMES/MASTODON/LAMB OF GOD/BLOODSIMPLE
-BIG ROCK STAGE-
DIO/KILLSWITCH ENGAGE/HATEBREED/UNEARTH/WITHIN TEMPTATION/AS I LAY DYING
-ULTIMATE STAGE-
NEGATIVE/SURVIVE/MUCC/THE BLACK DAHLIA MURDER/COCOBAT/LOYAL TO THE GRAVE

Cancelled:BULLET FOR MY VALENTINE/KORPIKLAANI/MINISTRY

LOUD PARK 06 OSAKA
大阪 ZEPP OSAKA
10/16(月) Line Up:MEGADETH/DIO/ANTHRAX
10/17(火) Line Up:SLAYER/IN FLAMES/MASTODON

◎EXTRA SHOW
SLAYER with MASTODON:10/16(月)新木場スタジオコースト
MEGADETH:10/13(金)川崎CLUB CITTA' , 10/17(火)名古屋 Zepp Nagoya
HARDCORE SUPERSTAR:10/17(火)名古屋 Club Quattro , 10/18(水)広島 Club Quattro
BACKYARD BABIES:10/16(月)広島クラブクアトロ , 10/17(火)大阪 心斎橋クラブクアトロ , 10/18(水)名古屋クラブクアトロ
FLYLEAF:10月12日(木)東京・原宿ASTRO HALL


運営はSUMMER SONICなどでもお馴染みの大手プロモーターCreativeman Production。この2006年にCreativeman社はSUMMER SONICから派生したジャンル別大型フェスティバルを初めて開催。パンク・ロック限定のPUNKSPRING、ヒップホップとR&B限定のSPRINGROOVE、そしてハードロック/ヘヴィメタル限定のLOUD PARKが生まれた。

初開催のLOUD PARKは2001年と2002年に行われた大型ヘヴィミュージックフェス、BEAST FEASTの後継としてよく語られた。

初開催の会場は千葉県の幕張メッセ9・10・11ホール。同会場でLOUD PARKが行われたのは2006年度と2009年度の2回のみ。これを書いている時点ではLOUD PARKの開催地はさいたまスーパーアリーナで定着しているが、開催5回目(2010年度)ぐらいまでは、幕張メッセとさいたまスーパーアリーナのどちらで行われるのか予測がつかなかった。幕張メッセ9-11ホールは、2010年代半ばにおいては日本のHR/HMファンからH.I.P.社による日本開催のOZZFEST及びKNOTFESTの会場としてお馴染みとなっている。

又、出演アーティストを3組に絞った大阪版LOUD PARKというのがあった。ZEPP OSAKAで開催。この大阪ラウパは2006年と2007年のみ行われた。

ステージ数は3つ。メイン・ステージ(GIGANTOUR/THE UNHOLY ALLIANCE TOUR STAGE & BIG ROCK STAGE)である2つとサブ・ステージ(ULTIMATE STAGE)が1つ。会場内は
|メイン・ステージ|ブース・エリア|サブ・ステージ|
の3つに区切られていた。

この初開催のLOUD PARKはサブ・ステージ名がULTIMATE STAGEであった。この次以降からはメイン・ステージ名にULTIMATE STAGEの名が使われる。
因みに、この年のみに使われたステージ名、GIGANTOUR/THE UNHOLY ALLIANCE TOUR STAGEの由来は、当時行われていたMEGADETHとSLAYER、それぞれのツアー名から来ている。MEGADETHはGIGANTOURという名のツアーを、SLAYERはTHE UNHOLY ALLIANCE TOURという名のツアーを行っており、ヘッドライナーの彼らが行っていたツアー名がそのままステージ名となったというわけである。

2日通し券は一般発売から数日で完売した(7月30日に一般販売開始、8月3日に公式サイトから完売のアナウンス)。

この年に出演をキャンセルしたバンドは3組。BULLET FOR VALENTINEとKORPIKLAANIとMINISTRY。MINISTRYは16日(月)のLOUD PARK 06 OSAKAも出演予定で、更にエクストラ・ショウとして単独公演の日程も組まれていた。尚、BFMVとKORPIKLAANIは翌年2007年に来日公演を行った。


LOUD PARKの幕開けは2日前に原宿ASTRO HALL「NEW BLOOD」に出演したFLY LEAFから。
次に出たANVILはSUPER ROCK 84出演以来の22年ぶりの来日。ANVILのこのLOUD PARK 06でのライブの模様は後に彼らのドキュメンタリー映画「アンヴィル!夢を諦めきれない男たち」に収められる。映画といえばこのLOUD PARK 06ではSam Dunn監督ドキュメンタリー映画「GLOBAL METAL」の撮影も入っていた。


OPETHは結成から16年目、デビューから11年目にして初来日公演となった。

洋楽アーティストが大半を占めるフェスだが、中盤には日本からDIR EN GREYが登場。しかし、この時点ではまだ人々からヴィジュアル系として見られていて、メタルバンドとしてはほとんど評価されていなかった。そのためフロア全体としてはあまり良い反応は得られず。彼らは後に2010年のLOUD PARKで会場を沸かせることになる。

終盤からはメタルヘッズからお馴染みのバンドが盛り上げる。後にラウパ最多出場バンドとなるARCH ENEMYはChristopher Amottの後釜としてFredrik ÅkessonがMichael Amottの傍らでギターを弾いていた。そしてFredrik Åkessonは後にOPETHに加入。またFredrickの前にARCH ENEMYのサポートギタリストを務めていたGus.GがサブステージでFIREWINDとして出演していた。

Day-1サードビルのANGRAは6thアルバム「AURORA CONSURGENS」発売を目前に控えており、その宣伝も兼ねてこの公演でオープニングトラックであるThe Course Of Natureを演奏した。

Day-1準トリにはANTHRAX。前年にJoey BelladonnaとDan Spitzが復帰し、黄金期のラインナップでのライブとなりメタルヘッズを沸かせた。が、この公演後ほどなくしてJoeyもDanも再び脱退。この頃のANTHRAXはバンドのキャリアの中でも特にメンバーが不安定な時代だった。

Day-1のトリ、LOUD PARK最初のヘッドライナーはMEGADETH。この頃のMEGADETHはDave MustaineとDavid Ellefsonが袂を分かちあった時期。Ellefsonは2010年にMEGADETHに戻るが、EllefsonのいるMEGADETHがLOUD PARKに出るのは2015年度が初めてとなる。この2006年時、Mustaine以外のメンバーは皆MEGADETHに加入してまだ数ヶ月~1年ほどと短く人々から馴染み薄な顔ぶれだった。又、この来日時に後にMEGADETHのメンバーとなるANGRAのKiko Loureiroと運命的な出会いを果たした。MustaineとKikoは2人でBURRN!誌の表紙を飾る。


Day-2は米メタルコアのAS I LAY DAYINGからスタート。AILDは翌年2007年にもLOUD PARKに出演。
2番手のBLOODSIMPLEはこれが最初で最後の来日公演。彼らは2008年に解散する。
そこから更に初来日組が続く。3番手にWITHIN TEMPTATIONが登場。この日のラインナップはエクストリーム系の割合が多かったためキレイな音楽のWITHIN TEMPTATIONはかなり異質な印象を受けた。
続く初来日のLAMB OF GODは凄まじい爆音でのライブであった。その後もずっと轟音でガナるタイプのバンドばかり続いた。

後半にはまだバンドにJesper StrombradがいたIN FLAMESが登場。この年に彼らが発売した8thアルバム「COME CLARITY」は大好評。元からの人気も合わさって大勢の観客が集まっていた。それ以前までのメインアリーナのフロアは後方が寝転がれるほどの余裕があったが、IN FLAMES登場時にはそんなスペースに余裕は無いほど人が密集していた。

次にはKILLSWITCH ENGAGEが登場。KSEといえばこの記事掲載後ほどなくして、2016年度のLOUD PARKに出演する。KSEのラウパ出演はこの初開催時以来10年ぶり。ラウパ史上最も再度出演までのブランクが長いアーティストとなった。尚、このときのヴォーカルは今とは違いHoward Jonesであった。

Day-2サードビルのCHILDREN OF BODOMはこの年二度目の来日。Roope Latvara以外のメンバーは皆当時20代。まさに人気若手バンドで、ライブも血の気盛んな若者が多数集まって大暴れ、フロアは凄まじい押し合いとなった。

そして準トリに大ヴェテランのDIO。この日唯一のクラシックなメタルでアリーナは一気に渋くなった。しかしRonnie James Dioの歌唱、パフォーマンスは年代問わず通じる魅力があり、フロア全体が盛り上がった。

Day-2のヘッドライナー、大トリはSLAYER。Dave Lombardo完全復帰作でもある10thアルバム「CHRIST ILLUSION」を引っ提げての来日公演。本作はこれまでで最も高いチャート成績を記録したのだが、ライブでは本作からCultの1曲しかプレイすることはなかった。尚、この来日でKerry Kingがテレビ番組「ROCK FUJIYAMA」に出演し、話題となった。

因みにこのLOUD PARK 06の二ヶ月前に行われたSUMMER SONIC 06にはMETALLICAが出演しており、2006年はスラッシュメタル四天王、BIG4と呼ばれし4組が全て来日した年となった。
それとこの年のLOUD PARKのOfficial Tシャツ、裏に描かれている出演ラインナップでSLAYERの名前が載らないという痛恨のミスがあったりもした。

尚、このLOUD PARKでの公演の映像付きカラオケが1年ほど限定で配信された。配信されたアーティストはMEGADETH、ANTHRAX、ANGRA、ARCH ENEMYといったDay-1出演バンドのみであった。
当時、筆者DENMETAが歌ったときの写真。2007年撮影。

lp06karaoke1

lp06karaoke02


この初開催のLOUD PARKは2日間で2万9000人を動員し、大成功したイベントとなった。以降、毎年恒例のフェスとして定着する。

開催2回目2007年編に続く。

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