NAPALM DEATH Live Report(16/09/03石巻)

[Category:Live/Event Report・Artist: NAPALM DEATH ・Writer:DENMETA(伝説のメタラー)(漫画家・ライター・編集長)]



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2016年9月3日(土) 宮城 石巻 BLUE RESISTANCEにて行われたNAPALM DEATH ナパーム・デスの公演のレポート
Written by もりき


Napalm Death JAPAN TOUR 2016 In Ishinomaki Blue Resistance at September 3


~のどかな港町にヘヴィメタルがやって来た!ヤァ!ヤァ!ヤァ!~



2011年3月11日の東日本大震災から5年。東北の街は少しずつではあるが復興への歩みを進めている。今回、埼玉から新幹線とバスで訪れた宮城県石巻市も津波の壊滅的な被害に遭いながらも、街が復興してまた活気を取り戻していた。街を訪れてみて思ったことは、東北の方々は気さくで温かい。あらためて東北の人たちの心が強く、そして優しい心を持っているのだなと感じた。

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今回のNapalm death石巻公演で、彼らは2012年以来に東北地方を訪れてライブを行った。震災の一年後、ヴォーカルのMark Barneyの呼びかけにより震災の一年後には岩手県の宮古市と大船渡市、宮城県の石巻市を訪れ、被災地のファンを励ました。そしてまた今回の日本ツアーで東北の地を訪れることが出来て、メンバーはうれしく思っていたであろう。

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公演の会場である石巻Blue Resistanceは、震災以降に復興事業として建てられたライブハウスだ。過去にはX JAPANがチャリティライブを行い、沢山の人々に勇気を与えたことは記憶に新しい。沢山のアーティストが石巻に来てライブを行い、復興を応援している。また、このライブハウスは募金も行えるのだ。

Blue Resistanceが建てられる以前の場所も、震災当時は勿論津波の被害を被った。写真の壁に記されていた2011年3月11日に石巻を襲った津波の高さは、テレビで見ていた映像より高く、人間などいとも簡単に飲み込んでしまうほどであった。僕は被災地を訪れたことで、身を持って震災の恐ろしさを感じた。しかしながら、悲劇を乗り越えた街の人々の強さも知ることが出来て有意義であり、ライブのみではない貴重な体験ができたと思う。

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Napalm Deathのメンバーもまた日本の被災地を訪れて、音楽を通じて貢献がしたいと思っていたに違いない。また今回の日本でのツアーはスタート地点がこの宮城、ということで大いに気合を入れて臨んでいた。

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昼前からは静かな通りであったが、開演時間の17時が迫るにつれ雰囲気が変わる。会場の前にはちらほらとメタラーが集まり始めた!その時にベンチでお休みをしていた地元のお年寄りの方々は明らかに驚いた顔をしていましたね・・・。(笑)Blue Resistanceはコンビニぐらいの広さであったのが驚いた。X JAPANのチャリティライブの中継を見たことはあったが、想像以上にこじんまりしていた。僕は「モッシュが起きたら間違いなく安全地帯が皆無になるな・・・。(笑)」と思ったが、後々その予感は的中することになる・・・。(笑)
17時から始まったオープニングアクト3バンドの熱演も中々盛り上がった!序盤戦からモッシュ野郎達が台風の目の如く暴れ狂う!一組目のTASTE、二組目のNEUROTICOS、そして三組目のSYSTEMATIC DEATHの白熱したステージは会場をより熱く暖めてくれた!

いよいよメインアクトのNapalm deathの出番がやって来た!オープニングの3バンドの盛り上がりから会場には熱気が立ち込めていたが、Napalm deathの出番となると小さなライブハウスは溢れんばかりの狂気に包まれる!のどかな港町とは思えないくらいにパンパンに密集した前方フロアには野郎どもの気合が満ち溢れ、メンバーもそれに応えるくらいの勢いでライブの幕が開けた!昨年発売されたアルバム一曲目の「Apex Predator – Easy Meat」から会場は狂喜乱舞、二曲目のキラーチューン「Silence Is Deafening」からすでに安全地帯など無いに等しいくらいのモッシュが発生した。昨年のLOUD PARK 15でもNapalm deathが出演したが、前回は当然大きな会場だ。今回は前述した通り200人程度の小さなライブハウスである。モッシュが起きる度に真ん中のエリアは危険地帯に。(笑) それだけではない、ステージとフロアの距離が近かったのが印象的であった。

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ヴォーカルのMark Barneyの怒りをぶちまけたようなシャウトは、ステージとフロアの近さからか、より一層感情がこもっていたように見える。しかし、MCになると紳士的に改めて日本の東北を訪れることが出来た嬉しさを語ってくれた。 そして「Smash a Single Digit」や「Timeless Flogging」といった人気曲に前半から怒涛のテンションでライブは突き進んでゆく。ステージからクラウドサーファーがどば~っと流れてきた!あぁ~もうたまらねぇぜ!中盤ではNapalm Death最速の「Scum」が演奏された。BPM600以上のブラストパートに、モッシュ野郎どもがサークルピットの中でぐるぐるしている。もう会場中モッシュまみれや!昨年のLOUD PARKでも演奏された「Social Sterility」や「Suffer the Children」でもオーディエンスの盛り上がりは最高潮であった。

しかし、危険な雰囲気は感じられない。東北の土地柄からだろうか?モッシュピットにも温かさが感じられたように思えた。そこに集まったファンたちみんながバンドを歓迎し、そして共に暴れる仲間たちを敬っていたような雰囲気が漂っていた。やはり大勢でモッシュまみれになると最高やで!いよいよライブも終盤戦!ついにあのメタル史上最短一秒の名曲(?)、「You Suffer」が披露された!会場のみんなも待ってましたと言わんばかりに歓声を上げる。友人に「Napalm Deathのライブ行ったよ!」と話すと、「あぁ、あの一秒しかない曲の人か!」と言われるくらいに知名度がある。(笑)
まもなく楽しいモッシュの時間はフィナーレへ!ここがのどかな宮城県である事を忘れさせるほどの狂乱させてくれる夜は間もなく終わりを告げる。ラスト二曲、「Nazi Punks Fuck Off」と新作のラストナンバーの「Adversarial/Copulating Snakes」では東京でのライブに負けないくらいに野郎どもが大暴れ、そしてメンバーたちも再び東北でライブを行い被災地へエールを送ることが出来たことをうれしく思っていたに違いない。

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僕もいつかは再び東北を訪れ、人々の温かさに触れて、そして復興を応援したいという気持ちが強くなった。これからも石巻の地を音楽で盛り上げて、東北を明るい未来へ導いてゆけるようにしてほしい!そして震災の悲しみを忘れず、これから生まれてくる次の世代にも東日本大震災受け継いでいかなくてはならないと実感をすることが出来た一日であった。



東北地方の一日も早い復興、そして東北の人たち全員に笑顔が戻ることを精一杯祈ります。

~One For All!! All For One!! We Are ONE!!~

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~Be Strong TOUHOKU! Stay METAL!~


Set List
1.Apex Predator – Easy Meat
2.Silence Is Deafening
3.When All Is Said and Done
4.Smash a Single Digit
5.Timeless Flogging
6.Continuing War on Stupidity
7.Dear Slum Landlord
8.Scum
9.Social Sterility
10.Deceiver
11.Suffer the Children
12.Breed to Breathe
13.Mentally Murdered
14.Hierarchies
15.The World Keeps Turning
16.Conform
17.Lucid Fairytale
18.How the Years Condemn
19.You Suffer
20.Nazi Punks Fuck Off
21.Adversarial/Copulating Snakes



※今回訪れた石巻Blue Resistanceでは震災のチャリティ募金の企画をこちらのURLにて行っています。
http://blueresistance.com/kifuda
リンク先

ライブハウスへ行かなくても銀行振り込みでも募金が出来ますので、是非とも多くの人に協力をしていただきたいです!




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