IRON MAIDEN Live Report(16/04/21:両国国技館)

[Category:Live/Event Report・Artist: IRON MAIDEN ・Writer:DENMETA(伝説のメタラー)(漫画家・ライター・編集長)]











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英国が誇るモンスターバンド、IRON MAIDEN アイアン・メイデンが8年ぶりの来日公演を実施!!2016年4月21日(木) 東京・両国国技館にて行われたIRON MAIDENの公演のレポートをお届けいたします。

20日と21日の2日間に渡って行われた今回のメイデンの来日公演。私が行ってきた2日目の21日の方は雨が降っていて開場前が中々憂鬱だった。
集まっている人々だが1980年代、90年代からのファンであろう40代~50代の男中心。でもそれ以外の層もちゃんといた。

開場して中に入るが、入り口付近から既にもう客たちは撮影しまくり。中でも一番の見ものはやはりBABYMETALから送られてきた花。凄い数の人々が撮影していた。

babymetal

でもって席、やはりと言うべきか“異様”だった。まさかロックのコンサートを靴脱いで升席で観るとは(筆者はサイド席で観賞)。そんなことになったのは筆者は勿論これが初めてだし、この先もこんな機会はそうないであろう。

そして18時頃にサポートアクトのTHE RAVEN AGEが登場。スティーヴ・ハリスの息子ジョージ・ハリス率いるバンド。三回連続でメイデンのメンバーの子供が日本公演の前座をやったことになった(2006年と2008年の来日公演でスティーヴ・ハリスの娘のローレン・ハリスが前座を務めた。ついでに言うと中止になった2011年の来日公演ではブルース・ディッキンソンの息子率いるRISE TO REMAINというバンドが前座を務める予定だった)。

theravenage

で、今回の前座THE RAVEN AGEはモダンなヘヴィサウンドでこの時代の若手バンドらしい音楽を奏でた。人々の反応も良い感じで結構な大きさの歓声が上がっており、サポートアクトの役目をうまく果たした。

THE RAVEN AGE終演後から約30分、19時5分にメイデンのライブ開始の合図であるU.F.Oの“Doctor Doctor”が大音量で流れる。この曲もファンにはお馴染みで合唱が起きた。

doctor

それにしても凄い歓声、耳に強烈に響く。久々に彼らのライブを観れるからということもあるのだろう。観客の熱意が物凄~く伝わってくる。“Doctor Doctor”の後、モニターにムービーが流れショウの幕が開けた。

2015年に発売した16thアルバム「THE BOOK OF SOULS」発売に伴う今回のツアー。最初に演奏するのは勿論その最新作から、“If Eternity Should Fail”だ。ブルース・ディッキンソンがステージセットの上段にいる。ファンタジーの世界観のセットといい、パイロの演出といい、まさに“召喚の儀式”といった感じの始まり方だ。

maiden1

そしてメンバー全員がステージに登場。誰もが思ったことであろうが6人共、全く年齢を感じさせない元気っぷり。特にブルース。少し前まで癌の闘病生活を送っていたことが信じられない動きだ。

maiden2

それで今回のライブ、新作「THE BOOK OF SOULS」が主題であり、セットリストの15曲中6曲が同作からのナンバーだったわけだが・・・色んなことを思った。改めて聴くとやはり“長い”。いや、長くない曲だってあるのだが。強く印象的だったのはこのライブで演奏した中で最長の“The Red and the Black”。Wow~の合唱が圧巻だと思った一方、やたら長い間奏に置いてけぼりを喰らったような気持ちにもなったり。いやあ~長かった。でも良く出来たメロディーがあちらこちらに入ってて、長いけどなんだかんだでTHE BOOK OF SOULSは良いアルバムだと再確認できた。因みに今回のライブ、タイトルトラックで定番のエディ・ザ・ヘッドが降臨した。

eddie

そして後の9曲は歴史の長いナンバー。勿論、フロアは大いに熱くなり盛り上がった。このライブ、たくさんバックドロップが用意されていて曲ごとに変わっていったのだが、“The Trooper”のバックドロップが出たときなんかはもうまさに「待ってました!」と言わんばかりの反応が起こった。往年の人気曲での人々の熱い反応と合唱には圧倒された。

trooper

それから本編締めのセルフタイトルナンバーの“Iron Maiden”。毎度この曲で巨大なエディのセットが登場するわけで私も楽しみに構えていたが・・・想像以上にでかくて驚いた。進撃の巨人を彷彿させるようなどでかいエディが登場。

bigeddie

これも凄かったが、この次の曲、アンコール一曲目の“The Number of the Beast”では更にまたもう一つ、二本角の怪物の巨大セットが登場。隙を生じぬ二段構えだ。

big

このツアーでバンド専用旅客機ED FORCE ONEのスケールをアップさせた理由を納得。過去最高に大規模なステージセットだ。なんだか近年のHR/HM系大物アーティストはステージセットをより派手にすることに力を注いでるような気がする。SLIPKNOTしかりAVENGED SEVENFOLDしかりMOTLEY CRUEしかり、誰が一番お金のかかったセットができるか合戦してるかのよう。

ともかく、ド派手な演出は“The Number of the Beast”が最後だった。締めの2曲、“Blood Brothers”と“Wasted Years”は割かしシンプルに決めた。

maidenfinale

メンバーが引っ込んで、尚且つスタッフが後片付けを始めても客電はなかなか点かず、観客は長いこと第二アンコールを求め続けた。でも結局何もなく客電が点いてそのまま終演。会場を後にしようとすると通りかかった客が私に一言
「Aces Highやってほしかったっすね~」と。
私と共にこのライブに来た仲間も
「Aces High期待してたのに・・・」と。

みんなして同じ不満を持っているという。そういえば2006年の公演のときもこれと似たような光景を観た。全曲終わったけどまだ物足りず、更にアンコールを求めたけど結局何もなし。あれやってほしかった、これやってほしかったという声が相次ぐ。まあ人気アーティストのライブではお約束の如く見られる光景ではあるが、メイデンの場合はその傾向が一際強いような気がする。人気曲があまりにも多すぎるバンドだし。

~Set List~
1. If Eternity Should Fail
2. Speed of Light
3. Children of the Damned
4. Tears of a Clown
5. The Red and the Black
6. The Trooper
7. Powerslave
8. Death or Glory
9. The Book of Souls
10. Hallowed Be Thy Name
11. Fear of the Dark
12. Iron Maiden
Encore:
13. The Number of the Beast
14. Blood Brothers
15. Wasted Years

まあセットリストは新譜リリースツアーとしてはこんなもんじゃないかと。悪くはない。勿論、筆者も他に聴きたかった曲がわんさとある。それは次の機会のお楽しみだ。ここのところメイデンは新譜リリースツアーとクラシックナンバーばかりやるツアーを交互に行っている。なので来年か再来年に往年の名曲ツアーをやるんじゃないかと。そのツアーでAces Highやら2 Minutes to MidnightやらRun to the HillやらThe Evil That Men Doなんかを復活させるんじゃないかと。思いっきり個人的な予測なのだが。そのツアーで2年後あたりに来日、なんて展開を勝手に期待している。メイデンは元々来日頻度の多いバンドだし。今回かなりブランクが空いた来日は異例のこと。次は8年も待つことはないはずだ。

それにしても上述の様にメイデンのメンバーの元気っぷりに感服させられた。特に今回のライブ、ブルース・ディッキンソンが面白すぎた。ちょんまげの帽子かぶったり猿のダンス踊ったり・・・本当に癌が治って復活してくれて良かった!

この日のライブは筆者の人生の中でも特に思い出深いものとなった。これまでに数えきれないほどのアーティストのライブを観てきたが今回のメイデンのライブは自分の中の歴代TOP10に入る。会場が相撲の名所というのがまた想定外すぎて素晴らしい。今回の来日公演は会場をおさえるのに苦労したとのことだが、本当に両国国技館でやってくれて良かった。この日のライブは深く心に刻みつけられたのでした。




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