THRASH DOMINATION 2016 in January 9 Live Report

[Category:Live/Event Report・Artist: KREATOR / DESTRUCTION / DARK ANGEL ・Writer:DENMETA(伝説のメタラー)(漫画家・ライター・編集長)]





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2016年、最初のMETAL JAPANライブレポート記事。
川崎クラブチッタで開催された2016年度のTHRASH DOMINATION スラッシュ・ドミネーション、Day-1(1月9日土曜)のレポート。

Written by もりき


~今年もメタラーたちを熱狂の渦に叩き込んだTHRASH DOMINATIONが開催!伝説のバンド、DARK ANGELの待望の初来日!~

1月9日の三連休初日、大勢の人々でにぎわう川崎駅周辺はカップルやファミリーといった、俗にいう「リア充」といった人達で溢れかえっていた。

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しかし、おしゃれな映画館や商業施設が周辺に集まっている川崎クラブチッタには、その様なリア充たちとは明らかに空気が違う、黒いシャツを身にまとっている選別されたメタル野郎どもが今か今かと開場時間を待ちわびていた。
一般の人々が周辺の商業施設でショッピングや映画を見たりしている中で、黒いバンドTシャツを着ている集団が開場を待っているこの光景は、なかなか危険な雰囲気を醸し出していたであろう。(笑)(特にお父さんお母さんと映画を見に来たような小さなお子様には、メタラーの厳ついお兄さんの姿はトラウマになってしまうに違いないでしょうね・・・w)

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しかしながら、開場時間を迎えたクラブチッタ内はもう外の世界とは別世界!もうそこは完全にメタラーたちのバトルフィールドになっていたわけである。開演時間が待ちきれない野郎どもが、新年早々から闘志をたぎらせていた。血に飢えたモッシュ野郎どもの狂喜乱舞の宴の始まりである!はようモッシュまみれになろうぜ!

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DARK ANGEL
スラドミの一組目は2013年に復活を遂げたバンド、DARK ANGELだ。往年のメタラーのおじさま達の中でも、日本では絶対に見ることが出来ないと思っていたバンドに違いない。けれどもDARK ANGELが日本に来てくれると聞いただけで、信じられないくらいに彼らは驚嘆したであろう。開演時間の16時ちょうどを迎えた瞬間に会場内は暗転!フロアからはすでにDARK ANGELコールが響き渡った。
ステージにメンバーが現れた瞬間、スタンディングエリアのモッシュ野郎たちが「新年一発目、気合入れていくぞ!」と言わんばかりに巨大なサークルピットで暴れる準備に取り掛かった!そして一曲目からキラーチューン「Time Dose Not Heal」が披露!長いイントロのミドルテンポで溜めに溜めてからのスラッシュパートに突入した瞬間、「待ってました!」と言わんばかりにモッシュ野郎たちが肉体と肉体のぶつかり合いに身を投じる。オーディエンスに応えるかのように、バンドのパフォーマンスも徐々にアグレッシブになっていった。
中でもTESTAMENTでも活躍をしているジーン・ホグランの速さと複雑さを兼ね備えたドラムプレイと、楽曲の中に多くのリフをぶち込んでいくジム・ダーキンと、エリック・メイヤーのギターにはフロアにいた多くのオーディエンスを興奮させたであろう。リアルタイムで聴いていた40代ぐらいのメタラー達だけではなく、DARK ANGELを知らない若いメタラーも今回の公演で熱狂的なパフォーマンスに夢中になっていた様にも思える。
BPM284の速さで突っ走る「The Burning of Sodom」では、モッシュのみではなくダイブもガンガン行われ、まさに燃えるように狂気が生み出されていた。ジーンのツーバスがクラブチッタを揺らした「Death Is Certain」においては、もう立てる場所が無いくらいの巨大なサークルピットが形成され、モッシャー達のテンションもどんどん上がっていく。ラストは「Perish in Flame」でフロアを煽り、ぐちゃぐちゃに掻き回して終了!演奏が終わった後でもDARK ANGELコールがオーディエンスから鳴りやむことはなかった。彼らは2016年にニューアルバムを出す予定だ。新作でも狂気的なスラッシュサウンドで、たくさんのメタラーを熱狂の渦に落としてほしい!

DARK ANGEL Set List
1.Time Does Not Heal
2.We Have Arrived
3.Never to Rise Again
4.The Burning of Sodom
5.Merciless Death
6.Act of Contrition
7.The Death of Innocence
8.No One Answers
9.Death Is Certain
10.Darkness Descends
11.Perish in Flames

DESTRUCTION
 二番手はトリのKREATOR、昨年度のSODOMとともにジャーマンスラッシュ三羽烏であるDESTRUCTIONの登場だ。昨年のSODOMと同じ三人体制のバンドではあるが、三人とは思えないくらいの迫力のある音楽性とハードなスラッシュサウンドを聴かせてくれた。
三羽烏の中でも一番多く来日しているバンドでもあるので、メンバー全員が日本のファンと再会できたような喜びの表情を見せてくれたように思う。一曲目から定番ナンバーの「Curse The Gods」を披露!先ほどのDARK ANGELからの疲れを感じさせないくらいにもモッシュ野郎たちもいい意味で狂いまくっている。二曲目も「Thrash Till Death」といった人気曲が演奏された。(言うまでもなく、ダイブする人口も増加しています。(笑))バンド名の通り破壊的なサウンドにも関わらず、ベース&ヴォーカルのマクセル・シュミーアが一生懸命に勉強してきたであろう、日本語でMCを行ってくれるというユーモラスさも見られた。「コンニチハ!ワタシタチハDESTRUCTIONデス!」といったMCにはほっこりさせられる。
なんと彼らは、2015年12月29日に天国へ旅立ったMOTORHEADのレミー・キルミスターに捧げる名目で「Ace Of Spades」を披露!まさかのカヴァーに会場のオーディエンスは大興奮!前半戦一番の盛り上がりを見せてくれた。きっとその時、天国にいるレミーは「日本のメタラーは熱い奴らばかりだ。俺が下界からいなくなっても、まだまだ未来は明るいじゃないか。」とジャックダニエルを飲みながら思ったに違いない。  
シュミーアのMCも「ワタシノ、ニホンゴハ、バカ!」と日本語で笑いを取った。(笑)中盤でも「Release From Agony」と「Hate Is My Fuel」とキラーチューンを続けて演奏!モッシュ&ダイブ人口も確実に増えていき、怒涛のテンションのまま突き進んでいった。そして終盤では切れ味のあるリフが印象的なデビュー当時のナンバーの「Total Desaster」も披露された。そしてラストの「Bestial Invasion」の演奏後に見せた笑顔からわかるように、彼らは再び日本を訪れることができることを願っていたに違いない。そしてDESTRUCTIONは2016年にはニューアルバムの発売も決定している。新しい破壊的なサウンドで我々を熱狂させてほしい!

DESTRUCTION Set List
1.Curse the Gods
2.Thrash Till Death
3.Nailed to the Cross
4.Mad Butcher
5.Armageddonizer
6.Ace of Spades(Motörhead cover)
7.Eternal Ban
8.Life Without Sense
9.Release from Agony
10.Hate Is My Fuel
11.Carnivore
12.The Damned(Plasmatics cover)
13.Invincible Force
14.Total Desaster
15.The Butcher Strikes Back
16.Bestial Invasion

KREATOR
LOUD PARK14で日本のメタラーたちを熱狂の渦に巻き込んだあのKREATORが、また日本に戻ってきてくれた!
あえて先に申し上げよう。2016年ライブ初め、最高のステージを見せてくれて、そして白熱させてくれてありがとうと感謝を述べたい!年始からなんと素晴らしいライブを見ることができたのだろう、という気持ちでいっぱいだった。前の出番のDESTRUCTIONとともに三羽烏に数えられるバンドではあるが、実力やパフォーマンスとともにトップクラスのバンドなのだと実感した。
19時をちょうど回ったところだろうか。DESTRUCTION終了後にもかかわらず、疲れを知らないモッシュ野郎たちがKREATORコールを響かせていた。往年のメタルファンとLOUD PARK14でKREATORのファンになったであろうモッシュキッズの気合いの熱気が、真冬のクラブチッタの温度を上げていく!会場が暗転し、入場のSEが鳴り響いた瞬間に、この日最もブルータルでカオスな時間が幕を開ける。戦いの火蓋が切って落とされた!
一曲目の「Enemy Of God」からフロアは大乱闘が巻き起こる。絶対に悔いは残すな!と言わんばかりの暴れ様だ。そのまま二曲目の「Terrible Certainty」にテンションを保ち続けていた。さて、KREATORといえばギター&ヴォーカルのミレ・ペトロッツァのトップクラスの速さともいえるギターリフの刻みとカミソリのように鋭いシャウトと、暴虐な音楽性の中にもドラマティックな哀愁漂う雰囲気が生かされている所にあるだろう。三曲目の「Phobia」ではゴシックテイストな心地がよいグルーヴが印象的であった。また、ステージの演出もCO2や炎を用いたパイロがより一層我々のテンションを高めてくれた。
「Endless Pain」、「Warcurse」、そして「Phantom Antichrist」といったキラーチューンの連続にモッシュ野郎どもの暴れ具合はピークに!会場内には安全地帯など無いくらい巨大なサークルピットだけではなく、ウォール・オブ・デスが出来上がっていた。ドラマーのユルゲン・ヴェンター・レイルの、まさに鬼人ともいえる超高速ドラミングも音源以上にタイトだ。
「From Flood Into Fire」と「Violent Revolution」ではフロアのファンが拳を突き上げ、一体感のあるステージングが魅力的だった。いよいよモッシュ祭りもクライマックス!終盤ではSLAYERを凌ぐ超高速ナンバー「Pleasure To Kill」を披露!もう全力を惜しむな、ぶっ倒れるまで暴れてやろうと言わんばかりにモッシュ野郎たちがサークルピットで乱闘&サーフで飛ぶ!やはり大勢でモッシュまみれになると最高やで!
ラストはミレが旗を振りかざす「Flag Of Hate」からラストの「Betrayer」へ!狂気に満ちたモッシュ野郎たちは最後の力を振り絞った。いやぁ、新年からこんなにモッシュができるなんて、めでたい!もっと日本のメタラーの中でもKREATORの人気ぶりが浸透してほしいと思う。それこそARCH ENEMYやChildren Of Bodomぐらいに親しまれてほしいだろう。そして最後になるが、2016年度もたくさんのメタルアーティストのライブに参戦したい。今年はKalmahの初来日やIRON MAIDENの来日も決定しており、今年もたくさん盛り上がる一年になるであろう。

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~HAPPY NEW YEAR!STAY METAL FOR 2016!~

KREATOR Set List
SE.Choir of the Damned
1.Enemy of God
2.Terrible Certainty
3.Phobia
4.Endless Pain
5.Warcurse
SE.Mars Mantra
6.Phantom Antichrist
7.From Flood into Fire
8.Extreme Aggression
9.Suicide Terrorist
10.Hordes of Chaos
11.Civilization Collapse
SE.The Patriarch
12.Violent Revolution
13.United in Hate
14.Pleasure to Kill
15.Flag of Hate
16.Betrayer








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