X JAPAN Live Report at December 4 in Yokohama Arena

[Category:Live/Event Report・Artist: X JAPAN ・Writer:DENMETA(伝説のメタラー)(漫画家・ライター・編集長)]





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2015年12月4日(金) X JAPAN 横浜アリーナ公演レポート
Written by もりき


~バンド史上初の4DAYS達成!それだけではない、過去も現在をも超越したX JAPANの破竹の勢いを体感した一夜であった!~

僕はメタルが好きだ。この激しい、まぁざっくばらんに断言すれば、聴く人を選ぶ音楽を愛聴して約13年は経つ。激しいメタルにハマるきっかけとなったそのバンドは、過去の挫折や悲しみといったマイナスの感情を乗り越えて、また新たな伝説を作ってくれた。生ける伝説、X JAPANはもはや音楽のジャンルといったもの超越し、一つのジャンルやアイコンとして存在しているのだ。数々のへヴィメタルアーティストのライブパフォーマンスを体感した僕ではあるが、X JAPANのステージだけは特別だ。それはリーダー、YOSHIKIのカリスマ性はもちろん、解散やメンバーとの死別、確執を乗り越えて復活を遂げた奇跡的なドラマに感動を覚えるからだ。ここまで長く夢中にさせてくれるロックバンドはX JAPANのほかにはないと思う。そして僕は、人生の一部としてXを応援してきたことは、とても誇りに思っている。
12月4日、22時30頃であろうか?X JAPANは横浜アリーナでの四日間連続公演を完全燃焼で終わらせた。メンバーの目にはもちろん、会場に集まったたくさんの運命共同体の目にも、数々の美しい瞬間が映っていたことであろう。横浜アリーナに集った約17,000人の運命共同体はX JAPANのこれから新しく刻まれる伝説を予想することができるに違いない。メンバーがその先に見据えている未来。HIDEもTAIJIも含めた7人のXでロンドン公演に挑むその心意気を、僕は垣間見ることができたと思う。

~横浜の地を揺らした新生X JAPANの轟音サウンド、運命共同体の思いは一つに!!~

会場時刻を少し過ぎた19時20分頃、会場が暗転!!アリーナのオーディエンスからは「We Are X!!」のコールが繰り返される。すっかり新生X JAPANのオープニングSEとしておなじみになった「Miracle」が会場に響き渡り、いよいよ戦いの火蓋が切って落とされる!と言わんばかりの緊張感が肌で感じられた。オープニングのスクリーンにはこれまでにXが世界ツアーで回っていたライブの映像が映された。日本のみではない、世界を熱狂の渦に巻き込んだXの音楽は、たくさんの興奮を人々に知らしめたことが改めて証明された。そしてステージにYOSHIKI、ToshI、SUGIZO、PATA、HEATHの5人が登場!!ファンの悲鳴のような歓声が横浜の地を揺らし、忘れられない、感動的な一夜がスタートした。
1曲目は新生X JAPANのライブで、もはやおなじみのキラーチューンとなった「JADE」が演奏され、ファンによるサビの合唱が序盤からアリーナに響き渡る。ToshIのコンディションも4日目とは思えないくらい、良好だ。なんと2曲目には長らく演奏されていなかった「WEEK END」が披露。5年ぶりに聴くことができたうれしさもあり、会場のファンのテンションも序盤からヒートアップしていくのがわかる。HIDEの弾いていたリードフレーズも、PATAとのツインギターも難なく弾きこなしていたSUGIZO。彼が実力のあるプレイヤーであるだけではなく、HIDEの背中をこれからも追い続けていこうという姿勢をステージから感じ取ることができた。また、SUGIZOが使用していたレスポールタイプのギターには、HIDEのものと同じ薔薇と髑髏がペイントされていたことも記しておこう。「WEEK END」からバンドはすぐに復活後初の新曲、「I.V」へ。今まではファンの合唱から始まっていたナンバーであったが、そのままバンドパートに突入する始まり方は、また新しい印象を与えた。サビの「In The Rain」のファンによるコーラスも、もはや定番である。
まだ記憶に新しい、6月に開催されたLunatic Festに続き、ニューアルバムに収録される「Kiss The Sky」のサビのレコーディングも、ここ横浜アリーナにて行われた。ToshIは「ファンのみんなとともに世界デビューをしたい」と嬉しそうに語っていた。YOSHIKIは「4日も連続でライブをやるのは初めて」とMC。しかし疲れ切った様子ではなく、むしろ生き生きとして、ファンとともに感動を共有している様にも思える表情を見せてくれた。YOSHIKIがピアノを奏でる「Kiss The Sky」のメロディの美しさは、2016年3月に発売されるニューアルバムへの期待を、より一層大きくしてくれるものであった。続く「HERO」でもYOSHIKIの生み出すメロディとToshIの美しいヴォーカルが記憶に残った。昨年のミュージックステーションでも披露されたこの曲は、より演奏の力強さがパワーアップしていた。また、歌詞のサビの「Hero inside You」と歌われている様に、いつでも僕の心の中にはX JAPANがいるとも思えたのだ。

~HIDEも含めたことも強調されたソロコーナー、SUGIZOのヴァイオリンもXのサウンドには必要不可欠に!~

ライブはメンバーのソロセクションへ。PATAとHEATHのギターとベースのセッションはPATAが「Stub Me In The Buck」のリフを弾いたり、HEATHが93年のライブのベースソロコーナーのフレーズを弾いたりと、昔からのファンも楽しませていたことが印象に残った。HIDEが作曲した「DRAIN」では彼のコーラスの音声も流される。ToshIも彼の名をコールして、まるでHIDEが、いや、いつでもHIDEが共にステージに立っていることも強調された演奏であった。SUGIZOのヴァイオリンソロでもHIDE作曲の「Love replica」が演奏され、メンバー全員がHIDEとともにステージに立ちたいという思いが感じられた。SUGIZOのソロではスクリーンには宇宙の様な映像が演出として流れており、彼の演奏と相まってまるで本当に宇宙空間をさまよっているような感覚に陥った。そして彼のヴァイオリンから「Rose Of Pain」のイントロが奏でられ、ToshIのソロへバトンタッチ!!2009年でも披露されたToshIのアコースティックギターによる「Rose Of Pain」が披露される!!長い曲ではあるが、ToshIは疲れを見せずにパワフルな歌声を聴かせてくれた。MCでは「これからもXのメンバーとして、ファンとともに前を向いていきたい。」と力強く語っていた。
YOSHIKIのピアノソロは十八番の白鳥の湖や「Miracle」も演奏され、クリスタルピアノから奏でられる美麗な音色に、オーディエンスは深く聞き入っていた。ドラムセットに移動してからのソロでは、ドラムが台ごとにせり上がるとともに、バスドラムの重低音などが会場に大きく木霊した。ピアノを美しく奏でたと思えば、ドラムを命を懸けながら叩き続けるYOSHIKIの二面性が心に焼き付いた。もちろんYOSHIKI本人はドラムを悔いなく奏でて、120%以上のパフォーマンスを行おうという意思であったに違いない。会場に響き渡るドラムのサウンドも、バシバシと体にぶつかってくるような感覚でもあった。ラストは全力でツーバスを連打しながら、自らの身体を叩きつけるようなドラムプレイをした後、倒れこんだ。

~HIDE、TAIJIとともにいざ世界へ!まだまだXの快進撃は止まらない!~

満身創痍のYOSHIKIの身体を包み込むように歌われた、ToshIのアカペラから始まった「Forever Love」。97年の「The Last Live」を彷彿とさせるシーンに、会場には涙ぐむ人の姿も見えた。演奏中のステージのスクリーンにはHIDEやTAIJIとともに過ごした日々の映像や写真が流され、改めてX JAPANの軌跡は感動的なドラマのようなものだ、と僕は気づかされた。また、「Forever Love」の演奏中、ToshIが感極まり涙を流し、言葉が詰まり歌えなくなりかけていた様にも見えた。この曲を聴くたびに、たくさんの忘れられない思い出が走馬灯のように駆け巡る人は多いはずだ。中にはHIDEとの最後の別れを思い出してしまう人も少なくはない。しかし、復活を遂げて帰ってくることができたX JAPANがこうして僕たちの前にいる。このことが奇跡なのであろう。YOSHIKIのピアノとSUGIZOのヴァイオリンから「紅」へ。もちろんToshIの「紅だ!!」の叫びも健在!ステージから銀テープの特効が発射!会場も怒涛のテンションで大いに盛り上がる。SUGIZOももちろん、HIDEのリードフレーズを演奏していた。紅の大合唱が横浜の地を包み込んだ瞬間、この日の大きなハイライトを迎えた様にも思える。
演奏終了後のYOSHIKIとToshIによるMCでは「ファンとともに前へ進めて、そして再結成をすることができたことが奇跡」と語っていた。そう、僕もXに出会い、たくさんの感動を経験することができた。たくさんの奇跡の様な瞬間を味わうことができたのだ。復活は絶望的ともいわれていたが、今こうしてまたX JAPANは戻ってきてくれた。復活したことにより、たくさんの人に勇気を与えたといっても過言ではないと思う。「みんな、自由になるために生まれてきたんだぜ!!」のMCから始まったBorn To Be Freeでオーディエンスの一体感が最高潮に達した。サビの「Nobody can Steal my life away(誰も俺の人生は奪えない)」のフレーズは、まさに今のToshIを象徴しているようだ。彼だけでなく、だれもが過去の痛みや悲しみを乗り越え、そして自由を得るために戦い続けている。
本編ラストはもちろん「X」!この横浜の地を、17,000人の運命共同体によるXジャンプが揺らした。メンバーだけではない、ここにいるファン誰もが無限の可能性を信じて生きているのだ。「感じてみろ 叫んでみろ」という歌詞通り、自分自身を感じて人生を生きていきたいとも思えた。ギターソロ後のメンバー紹介ではしっかりとHIDEとTAIJIの名も呼び、改めて7人のXといったことが実感された。全員が叫んだであろう「We Are X!」のコールもToshIとYOSHIKIは天まで届かせるくらい叫んでいた。悔いを残さず、メンバー全員は演奏を終えて本編が終了した。
アンコールを待つファンの「We Are X!」のコールはもちろん、スタンド席のウェーブも見ることが出来た。アンコール開始前のスクリーンにはなんとX JAPANのドキュメンタリー映画の予告が!!世界中を熱狂させたX JAPANがどのように世界展開をしていったかはもちろん、再結成ライブでギタリストとして参加した、Limp BizkitのWes BorlandとGuns N' RosesのRichard Fortusのインタビューもこの予告ムービーで見受けられた。その後に流された「World Anthem」ではHIDEとTAIJIの名前もコールされ、会場は大歓声が巻き起こった。そして演奏された「Rusty Nail」では花火の特効が打ちあがり、一層ファンのテンションも、終盤とは思えないほどに熱気を帯びていた。メンバーの気合もより一層、パワーあふれている様にも見えている。

~未来への可能性を見せてくれた2時間30分のステージ!!いざ、ウェンブリーアリーナへ!!~

「Endless Rain」演奏前のYOSHIKIのMCではX JAPANがこうしてツアーができたこと、そしてファンと出合えて応援してくれたことが奇跡だと涙を浮かべながら語っていた。演奏された「Endless Rain」では、たくさんの思い出たちを頭に浮かべた方々も多いことであろう。ミラーボールが流れ星のように会場を優しく照らしていく。そしていよいよ物語は最終楽章へ、SUGIZOのヴァイオリンとYOSHIKIのピアノによる「ART OF LIFE」が演奏された。
第二楽章で、「I'm running to freedom. No matter how you try to hold me in your world.」と歌われている詩は、まさに今のX JAPANを表しているといってもいいだろう。シューベルトの「未完成」をフィーチャリングしたギターソロもより一層、世界へ挑む事への不安や葛藤と戦うYOSHIKIの心情を表していたのかもしれない。今でもX JAPANという無限大の可能性を持った、壮大なドラマが未来へ果てしなく続いていることが、今初めて実感できた。
「Art of life. An Eternal Bleeding heart. You never wanna breathe your last」 決して終わらない、心の旅はこれからも運命共同体とともに築き上げていくに違いない。「X」という、無限の可能性を持った男たちの戦いは、すでにイギリス公演に向けて火蓋が落とされようとしているのだ。
演奏を終えたYOSHIKIは大きくドラムセットから崩れ、倒れた。しかし、すぐに起き上がり会場を見渡し、ファン全員の歓声や拍手を体に浴びるようにエールに答えた。カーテンコールにて、最高の笑顔で観客への感謝の気持ちを見せるメンバーの目には、どのような景色が映っていたであろうか?たくさんの考えが浮かぶが、ただ一つ、世界一美しい光景が周りに広く映っていたであろう。
2016年に向けて、X JAPANはすでに動き出したのだ。3月11日に発売される、完全新作のアルバムはたくさんの人々が期待をしている。そして12日はイギリス、ウェンブリーアリーナ公演が控えている。ここでX JAPANの歴史が新たに刻まれることになるであろう。生ける伝説として、世界中のファンを熱狂の渦に巻き込んでくれることを、期待してやまない。

「PSYCHEDELIC VIOLENCE CRIME OF VISUAL SHOCK!We Are X!」


Set List
SE.Miracle
01.JADE
02.WEEK END
03.I.V.
04Kiss The Sky -Recording-
05.HERO
06.PATA Guitar & HEATH
07.DRAIN
08.SUGIZO Violin Solo
09.ToshI Solo Rose Of Pain
10.YOSHIKI Piano solo
11.YOSHIKI Drums solo
12.Forever Love
13.紅
14.Born To Be Free
15.X
Movie.X JAPAN DOCUMENTARY MOVIE TRAILER
SE.WORLD ANTHEM
16.Rusty Nail
17.ENDLESS RAIN
18.ART OF LIFE -2nd movement-

SE.Tears - English ver.
SE.Forever Love - Last mix







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