BABYMETAL@さいたまスーパーアリーナ LEGEND "2015" ~新春キツネ祭り~ 2015/1/10(sat)

[Category:Live/Event Report・Artist: BABYMETAL ・Writer:KD]




iTunes Music Store
1/10 BABYMETAL@さいたまスーパーアリーナ
LEGEND "2015" ~新春キツネ祭り~

【二度目のベビメタはSSAで圧縮SU-METALにダメ出しされた】

寒風吹きすさぶ中、ブロック組はTシャツ姿で待った、待った、待たされた。待たされていたけど気持ちは既にアリーナにあったから耐えることが出来た。

開場時間が押しまくってやっと屋内へ。
あったかーい、でかーい、メタルかかってるー。いくぜいくぜ、そそくさとブロックの中へ。ぅおー!最前隙間発見!やったね!確保ー!噂の圧縮体感してやろうじゃないか、このブロックの最前で心ゆくまでガン見させてもらおうじゃないか、この柵から絶対に離れないからな。

センターからほんの少しだけ上手側のとってもいい場所を陣取った。それにしてもSSAってでかい。何度も会場全体を見渡して飽きない光景。後ろにどんどん人が詰め込まれてくる空気を感じながら天井席までびっちり埋まった客席、あれテレビカメラだよな、見えるだけで4台ある。やっぱりメタリカ流れると盛り上がるなぁ(メタリカさん)。

ステージの左右に朱色の橋がある。骨の人が旗を振って会場を盛り上げて練り歩いている。照明が一瞬ステージセットを照らすと歓声が沸き起こる。左右両サイドのスクリーンに何度かベビメタを使ったCMが流れコアなファンがその度に反応する。

ここからステージまでどれくらいあるのかでかすぎて距離感がつかめない。豆粒だと覚悟はしてきたから心の準備は出来ている。それでも遠視の力で観るのだ!3人と4人を悔いなくこの目に焼き付けるのだ。準備はOK、いつでもこいやー!
両サイドと後ろを怖いもの知らずの20代後半の若造に囲まれ条件は更に良くなった。俺はここに自分で自分に喝を入れに来たのだ。俺の実年齢を知っている人であればこれがどんなに無謀なことかわかってもらえるだろう。90年代のメタルも今のメタルも知ったこっちゃない、これから始まるこのどでかい会場での出来事を体と心に杭を打ち付ける材料にさせてもらうのだ。そのためにここに来た。

客電暗転、SE、大歓声とフォックスサインのシルエット、と同時に「どーーーん!」圧縮きた!右腕は振り上げているものの左手は柵を握って下っ腹をかばっている。ステージ後方に棺が下りてきてその中からナレーションと共にMOAMETAL,YUIMETAL,SU-METALが現れアリーナ大興奮。
一曲目が始まると圧縮は更に激しくなり左右と後ろの若者は悲鳴に近い歓声と雄叫びを上げすぐさま振りコピを始めるが圧縮で思うように動けないのに動こうとするから尚更ひどい状況になっていく。そして、ステージ中央の客席側に天井から橋が下りてくると大歓声。あそこを歩くのか。そんな中俺も雄叫びを上げフォックスサインを振りかざしていた。

センターの橋を渡ってサブステージに3人が来ると「近い!」SU-METALの表情がはっきりとわかる。ゆいもあの顔も見える、区別がつくぞ「近い!近い!」盛り上がらないわけがない。若者たちは既に熱狂の渦の中だ。俺はそこそこ気持ちよく、しかし密着度200%のうねりの中でガン見しながら耳は爆音の洪水に浸りプログラミングされた最先端の照明を楽しんでいた。

セットリスト
01. メギツネ
02. いいね!
03. 新曲:あわあわふぃーばー(仮称)
04. 紅月 -アカツキ-
05. おねだり大作戦
06. Catch me if you can
07. ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
08. 4の歌
09. 悪夢の輪舞曲
10. ヘドバンギャー!!
11. ギミチョコ!!
12. イジメ、ダメ、ゼッタイ
-アンコール-
13. BABYMETAL DEATH
14. ド・キ・ド・キ☆モーニング
15. Road of Resistance

最大の圧縮がきたのは「ギミチョコ!!」だった。体の力を少しでも抜くと体形がひん曲がりそうになる。叫びながら無理矢理体をリズムに乗せてやる。額からは汗が流れTシャツの両腕と背中はもらい汗で濡れて体の芯から暑さを感じていた。
新曲のRoad of Resistanceでのコーラスを客に歌わせる部分、女性keyなのに男共に歌わせようったって上が出ないんだよ。だからかすれちゃってリズムが狂ってしまいにはSU-METALがニヤッと笑って歌い出して修正した。そのニヤッとした表情が脳裏に焼き付いている。17才の女の子にダメ出しされる気分は複雑な感覚で個人的には今回のライブのハイライトだった。2万人相手に、ばっかやろー、ご機嫌じゃーん!

SU-METALの喉は前回の幕張よりも強化されているように聴こえた。喉の開きが良くなっていてピッチやブレも改善されている箇所が多々あった。紅月-アカツキ-の出だし「いくせんもの〜」の「い」、イジメ、ダメ、ゼッタイの「きみをまもるから〜」の「ら〜」の部分がいい例で、喉がはっきりと音程を記憶しているように思えた。
目が慣れてきて間近に来ると口の動きとPAから聴こえる歌がシンクして何とも醍醐味がある。

YUIMETALとMOAMETALの二人の合いの手とボーカルは幕張のときよりはっきりと聴くことができた。「4の歌」でどっぷりハマった者としては武道館ライブをデロリアンで知った「よんよんっ」の煽りが加えられていて舞い上がった。しかしこの二人の振りは間近で観ると凄い。どんなに映像で知ってるとはいえあのキレッキレの振りは間近で観る価値ありだ。ま、ベビメタ自体が生で観ないとその迫力の一部しか伝わらないんだけどね、だから俺はベビメタはロックだと思っている。60年代後半の忌まわしい時代背景から生まれた音がここにきてこんなにもご機嫌な音に変化してきた。何て素晴らしいんだ!

3人とも実は上手いんだね(失礼)とても数年前まで口パクだったのが嘘のよう。実践積んでボイトレや振りのレッスンとか本当に楽しく歌って踊ってきたんだろうなぁというのが改めて良くわかった。
そろそろ後続の後輩が湧いて出てくる時期だよね。先頭走っちゃったからこのままぶっちぎりで突き進んでもらいたい。いや、安心してこれからも楽しませてもらうよ。

バックの4人はベビメタで集結するんだよな。それぞれが有能なセッションミュージシャンだから何の不安もない。ただ敢えて言うならば不安がなさ過ぎるとも言える。ソロ回しなどもう少しハラハラドキドキがあってもいいんじゃないかと思ったけどそれは年寄りの欲張りかな。

表現者は受け手に夢を与える職業でもあり非日常の時間を提供するアーティストでもある。ベビメタはここまできた。これからどこに向かって突っ走っていくのか益々楽しみになった。2万人相手に見事なステージを観せてくれたチームベビメタの今後の躍進に期待したい。

最前は最後までキープした。俺は周囲の若者に混ざって大騒ぎして盛り上がり十分に喝を入れることに成功した。目標達成だ。
当然MCなしのぶっ通し。俺は3人の女の子と彼女らを支える4人のミュージシャンを心ゆくまで堪能した。ぶっちゃけ「もう圧縮はいいや」次はスタンドで余裕かまして見下ろしてやりたい。

自分の汗ともらい汗が混ざって汗だくで会場の外に出ると真冬の風にTシャツが体に沁みる。爆音でまた少し耳がやられたかな。気分上々で会場を後にした。

肘と膝に赤タンが出来ていたのを発見したのは風呂に入ったときだった。そんなに暴れてなくても汗と一緒で周囲の若者パワーでもらっちゃったんだよな。最前楽しかった、面白かった。
ハードロック/ヘヴィメタル系の音楽の情報サイト「METAL JAPAN」にて連載しているWEB漫画「メタル生徒会長」の単行本化プロジェクト!







Copyrlght (c) 2014 METAL JAPAN All rights reserved. Produced by ZETA-FACTORY .
Play