BABYMETAL WORLD TOUR 2014@幕張メッセ 2014/9/14(sun)

[Category:Live/Event Report・Artist: BABYMETAL ・Writer:KD]


iTunes Music Store


ベビメタ初心者の初BABYMETAL Death!

会場入るやいなや耳に飛び込んできたSEはメタリカ、そしてスレイヤー、それもかなり低音出して音量も想像以上にでかい。「これってマジでロックバンドのライブ?」って思ってしまった。
SEのおかげで出音の音圧がどれほどのものになるのか楽しみになった。
客席はメタリカの曲を合唱する場面もあってけっこうな時間待たされて沸点寸前。
しばらくして会場暗転。凄い歓声、俺も叫びまくった。
バカでかいバックスクリーンに映像が流れ動画サイトで観まくったやつのアレンジされたバージョン(だと思う)に客席大興奮。
しばらく映像が流れた後にドラムきた!何だよ「これホントにメタルだ」キックの音作りがロックの何物でもない。しっかりとロックしてる。そこに歪んだ7弦ギター、6弦ベースが絡む。爆音!PAしっかりしてる。
余談だがバンドサウンドのライブの音決めはキックから入る。キックの音を決めてからドラム全体、ベース、ギターの順に行われる。このバンドは正真正銘メタルバンドだ。

そして、いよいよ3人の登場、ステージセンターにスモークの中から並んで現れる。客席超大興奮!叫びまくり。

そして、始まった。
じっくりと味あわせてもらおうか。音源と動画サイトで観てきた本当の姿を目の前で、しっかりとこの眼に焼き付けてやる勢いで。

セトリ
01 BABYMETAL DEATH
02 君とアニメが見たい~Answer for Animation With You
03 メギツネ
04 バンドソロ
05 悪夢の輪舞曲
06 おねだり大作戦
07 Catch me if you can
08 紅月-アカツキ-
09 4の歌
10 ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
11 いいね!
12 ド・キ・ド・キ☆モーニング
13 イジメ、ダメ、ゼッタイ
(アンコール)
14 ヘドバンギャー!!
15 ギミチョコ!!

アイドルとメタルの融合とか言って触れ回ってる訳だけど、それって何とも言えない不可思議な世界観を作り上げている。音は完全にロック(メタル)、でも、もしこれに軽いオケつけたとしたら軽いアイドルになりかねない。でも、メタルを基本に作られてるからロックなんだよね。
面白いのは客がそれをわかってて(少なくとも俺の周辺では)メタルのノリとアイドルのノリを使い分けてると思えた。俺がいたブロックがAだったのでステージが近いからメタルのノリ(モッシュ)になるほうが多かったらしい、というのは後から知った。
一曲目からモッシュ。二曲目からも隙あらばモッシュの連続。
その度に目がうつろになった汗だくの若者がこっちに避難してくる。客席はフリを真似てジャンプはするは合いの手入れるは、まあ忙しいっていうか騒がしい(笑)。いや、俺もほどほどにやったけどね。それはそれは凄まじいノリだった。あれステージから観たら圧巻だと思うよ。

時々PAの出音に耳がいきじっくりと音を楽しみ、最新と思われる進化した照明をじっくりと眺めることも出来た。
PAスピーカーってこんなにコンパクトになって爆音出せるようになったんだぁとか、昔バリライトって呼ばれてた照明は進化して今は何て呼ばれてるんだろうとか。音と照明も存分に堪能出来た。それとステージ上での火(炎)を使った演出があって幕張ってありなんだ、っていうか今時はどこでもやるの?昔禁止されてたのにいつの間に緩くなったんだろう、なんてことも思った。火炎がぶわーーって上がるとその熱風を感じた。

音源を生のバンドで爆音で再現してる様は爽快だった。「君とアニメが見たい」や打ち込みが多かった曲などはバンドアレンジがシンプルにされていたので楽しめたし、バンドメンバーは極上の職人さんでそのプレイはほぼ完璧。文句なしは動画サイト観てるときから思ってた通りだった。

で、で、で、JC(女子中学生)とJK(女子高校生)の3人はね、何て言えばいいのかね。決められたことを(または決めたことを)しっかりこなしてて、その姿に魅せられるっていうか、ま、俺自身アイドルを観に行ったことがないので何とも言えないんだけど、テレビで観てるアイドルと比べても劣るところはないし、何たってワールドツアーで各国回ってきた自信みたいなものもあるんだろうね。すっごいしっかりと客をつかむ術を身につけてきているって感じた。
ぶっちゃけ最前列まで行って「ゆいちゃんと目が合った」とか勘違いするのも悪くないなぁって思えたし、三人のあの愛くるしさは独特のものがあると思った。

ベビメタに引き込まれたきっかけになった「4の歌」は超興奮した。ネットで流出したロンドンワンマンの本番前リハ映像の最初に流れてたクリック音だと思ってたやつはじつは外音だった。客を煽っていたものだった。もうその謎が解けただけで一瞬満足しちゃったんだけど「4の歌」はなりふりかまわずステージガン見した。

バックは爆音メタルで歌はコンプでガンガンに持ち上げてるっぽいアイドルってホント面白い。

どんなにモッシュが起ころうとも一瞬たりともステージからは目を離さなかった。ステージで行われていることが俺にとっては一番興味があることだから。いい場所にいたので客の反応や会場の雰囲気は嫌でも目に入るし感じるし。途中でWODが起きたときもそれはただ単に視界の中の風景として楽しませてもらった。

PAさん、最後の曲でマスターフェーダーちょっと突いたでしょ。右耳が数時間やられたよ(笑)

会場から出たらあちこちにぐったりと座り込んでる人たちがいた。モッシュし過ぎて疲れきってるんだけどなぜかみんないい顔してたな。

ここ数年、というか10数年ずっとライブハウスばかりでホールのいわゆるコンサートってのが久しぶりだったからいい刺激になった。楽しかったし、面白かったし、音楽と機材の進化には驚くことばかりだった。音楽の進化、そうだよね。そこなんだよ。彼女たちは今右肩上がりでノリに乗ってる。事務所も力入れてるだろう。ユニークな音楽だから本当にひとつのジャンルになるかもしれない。でも、もしかしたら失速してしまうリスクも抱えてると思った。これからの活動も楽しみなBABYMETALであった。



ボーカルのことについてちょっと触れておこうかな(余談有り)。
じつは俺のTwitterやfacebookではボーカルのことに関してほとんど触れていない、っていうか書いた記憶がない。(ついでに言うならバックの演奏についてもだ)

[前置き・長いよー]
最初にネブワースの動画を発見して音源をゲットして最初に耳に引っかかった曲が「4の歌」だったことはあちこちに何度も書いた。それは、歌詞とメロとアレンジが奇妙なものに思えたからで決してボーカルやバックの演奏に興味を持った訳じゃないんだよね。
音源を一回聴いて他の曲でようやく聴けるだろうと思えたのが「ギミチョコ!!」だった。その他の曲はまったく引っかからなかった。一切興味なし!みたいな感じ、要は捨て曲に思えた。それほどまでに酷い扱いをされた要素はふたつ。

ひとつはメインボーカルの声質が好みではなかったこと。倍音がなくてビブラートもない。歪んだギターには決して似つかわしくないもので(元々自分がHRのギタリストだったからこの辺のことにはわがままだった)ピアノの弾き語りとかやればいいのになどと今考えるとひどいよねー、でもとっかかりは正直そうだった。

ふたつめはアイドル臭さ、王道のロックしか演奏してこなかった者としては許せないメタルの匂いだった。かといってアイドルが嫌いな訳じゃない。AKBやHKTの曲でも聴きまくったものはある。でも、このアイドル臭さにはついていけない壁を感じた。なので、最初は「4の歌」の奇妙さに惹かれて聴きまくり楽曲としての謎解き(アレンジ云々)が納得出来てやっと次の「ギミチョコ!!」を聴き始めた。この時点で二曲だけ。歌を聴いていたのではなくて楽曲そのものを聴いていた。

ところがだ、次々と入ってくる新しい情報は海外公演のファンカム映像ばかりな時期。海外大好きだから嫌でも観るよね。ネブワースの映像はネブワースだからこそ引っかかったからでMVだけだったらスルーしてただろう。ファンカム映像はネブワースの他にフランス、ドイツ、ロンドン、ガガのサポートとアップされ続けて、ここがポイント!「慣れちゃったんだよね」海外でやってるこいつら何者?っていう純粋な疑問がどんどん膨らんでいった時期。当然映像は可能な限りチェックして音源も聴き直していた。慣れって恐ろしい。一曲一曲の良さが発見出来ていった。映像がないと聴くことが出来ない曲が曲単体でも聴けるようになっていく様は自分にとってそれはそれはキテレツだった。一音一音納得しながら聴けるようになるまでに相当な時間がかかった。でも、時間がかかった分ハマり具合は半端ないものになった。SU-METALのメインボーカルは曲に溶け込み、合いの手を入れるYUIMETALとMOAMETALのコーラスもいい味わいを感じるようになった。(かみさんに「平気になっちゃった」って言ったら「新しいジャンル開拓したね」って言われた程だ)。それは当時のlastfmのデータを見れば一目瞭然だ。まんまとプロデューサーの罠にかかったと実感したが悔しくないというのがむちゃくちゃ悔しかった。

海外のファンカム映像の影響はかなり受けた。ビジュアルが自然と気になり始め映像も画像も「この角度からのこの表情はいいよな」とか思えるようになった。苦手だったIDZもイントロのゆいもあダッシュのおかげで大丈夫になったのがいい例だ。
ベビメタをアイドルとメタルの融合っていう言葉じゃなくて、日本のロックバンドの進化系って捉えると納得出来るんだ。日本語で本気の8ビートって俺の中では四人囃子以来かもしれないし(ジャパメタは聴いたけど影響は受けなかった)。とんでもないことが自分の中で起きてるんだよ。

[本編・短いよー]
幕張メッセで観た聴いたボーカル、姿は動画サイトから現れて音は音源から現れて、すぅちゃんは想像以上に音源に近くて、でも、時々フラットしたり揺れたりしてたけどそれはギターの爆音でほとんど気にならないしフリもあるから初めての俺的には満足のいくものが聴けたと思っている。16才であれだけのステージングを観せて聴かせてくれたので言うことなしだ。ただ、PAがすぅちゃんの高い音の処理に惜しいと感じた箇所はあった。
そして、ゆいちゃんともあちゃん。何あの動き、いくら振り付け師があの人だからとはいえあまりにもハマりすぎてる。いや、そんなことは動画サイトで知っていたのに目の当たりにして改めて「こりゃ、やられるわ」と痛感。歌もきっちり聴こえてきてあのマイクってどこの?今ってそんなに性能良くなったの?とか思いながら聴くことが出来てBLACK BABYMETALでノックアウト(笑)。

話は前後するけど、一曲目が始まってすぐにわかったこと、この3人声質が良くてマイクのりがいい。デビュー当初口パクだったのが嘘のよう。相当ボイトレやってきたんだな、っていうのがうかがえる。
すぅちゃんは爆音の中ホールの隅々まで届く透き通った透明感のある声質。ゆいちゃんともあちゃんは音源では加工されていた声がはっきりと生声で歌えている。これには驚いた。この3人のボーカルは実際に体験しないと音源や動画サイトだけではわからないものだ。それにキュートなフリがついてるもんだから、だからファンはライブに通うに違いないと納得出来た。

三人とも同じ曲をいったいどれくらい歌い踊ってきたのか、かなりの数になるはず、それだけ歌が好きで踊りが好きで、好きで好きで好きでたまらないんだろうなって思った。じゃなかったらあんなステージ何年も続けていけないもんね。やっぱり幕張体験して思ったのはきっちりとプロ根性を持ったJCとJKだったってこと。

俺は爆音の中でアイドルする進化した日本のかっこいいロックを体験してきた。

BABYMETAL Official サイト
BABYMETAL Official YouTube
BABYMETAL Official Twitter
BABYMETAL Official Facebook
BABYMETAL Official Instagram


ハードロック/ヘヴィメタル系の音楽の情報サイト「METAL JAPAN」にて連載しているWEB漫画「メタル生徒会長」の単行本化プロジェクト!







Copyrlght (c) 2014 METAL JAPAN All rights reserved. Produced by ZETA-FACTORY .
Play