サマソニ2014レポートⅢ PLANT~MEGADETH~A7X

[Category:Live/Event Report・Artist: SUMMER SONIC / AVENGED SEVENFOLD / MEGADETH / ROBERT PLANT ・Writer:DENMETA(伝説のメタラー)(漫画家・ライター・編集長)]



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伝説のメタラーによるSUMMER SONIC 2014 OSAKA Day 2レポート第三章最終章・終盤編です。序盤編はコチラ。中盤編はコチラ

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フェスティバル大詰めということでこのレポートに書く3組のアーティストはどれも世界のビッグネーム、貫禄が物凄かったです。




◎ROBERT PLANT and THE SENSATIONAL SPACE SIFTERS ロバート・プラント・アンド・ザ・センセーショナル・スペース・シフターズ

GHOST終了後、OCEAN STAGEに移動してほんのごくわずかですがロバート・プラントのライブを観ました。ロックの歴史を築いたバンドの一つ、LED ZEPPELIN。そのボーカリストが18年ぶりに来日。サマーソニックの準トリにふさわしい・・・

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と思いきや、なんだこの人の少なさは!?柵付近にしか客がたまってません。そりゃまあ裏でやってるライバルたちは強力ですし(同じ時間帯にマウンテン・ステージでMEGADETH、フラワー・ステージでTOKIOが登場)かく言う自分こそ少ししか観ないで泣く泣くMEGADETH観に行くことになりますけど・・・ツェッペリンの曲やるって凄く話題になってたのにどうしてこうなるのか・・・伝説のバンドですよ!?歴史に残るアーティストですよ!?他の国のライブではいっぱい人集まってますよ!?日本だけですよこんなことになってんのは!!!!


まあ全てタイムテーブルのせいということにしときましょう笑 好きなアーティストが多く出すぎるフェスも困りものですね・・・


ライブの方ですがブルース曲やジャズ曲を流し終わった後に開演。まずはバックバンドとなるTHE SENSATIONAL SPACE SIFTERSのメンバーが登場してアコースティックでの演奏体制に入る。そしてアコースティック・ギターをかき鳴らしたところで伝説のロックボーカリスト、ロバート・プラントが登場。“Babe, I'm Gonna Leave You”を歌いだす。

プラントは今や66歳(このライブの時点では65歳でこの記事を書いてる日が誕生日)で見るからにおじいちゃんですが、歌声はまだまだ現役ロックボーカリスト、ほんの少ししか聴かないで感想書くのもどうかと思いますが、年老いた印象はありませんでした。

そうして“Babe, I'm Gonna Leave You”を半分も聴かないで泣く泣く退散した伝メタ。嗚呼、実にもどかしい・・・もうこうなったらLED ZEPPELINが再結成して一度でもワールドツアーを行ってくれることをひたすら願うしかない。ジミー・ペイジはやる気あるとのことだし、プラントもまだまだ歌えるわけだし、決して不可能ではないはず。

ちなみにロバート・プラントは9月10日にソロアルバム『ララバイ・アンド…ザ・シースレス・ロアー(lullaby and...The Ceaseless Roar)』をリリースするのでファンは要チェック!

~ROBERT PLANT and THE SENSATIONAL SPACE SIFTERS Set List~
1. Babe, I'm Gonna Leave You (Joan Baez cover)
2. Tin Pan Valley
3. Turn It Up
4. Black Dog (Led Zeppelin song)
5. Rainbow
6. Going to California (Led Zeppelin song)
7. Little Maggie
8. What Is and What Should Never Be (Led Zeppelin song)
9. Fixin' to Die Blues (Bukka White cover)
10. Whole Lotta Love (Led Zeppelin song)




◎MEGADETH メガデス

今回のサマソニ出演者の中でも特に愛されてる感があったMEGADETH。スラッシュメタル四天王の一角ということでBABYMETALのショウでも触れられたし、この後に出てくるトリのAVENGED SEVENFOLDには音楽性にも大きな影響を与えメンバー全員から深く尊敬されている。大ファンであるのはFLOWER STAGE出演のCHTHONICとTOKIOも同様。そのTOKIOのボーカルの長瀬智也はMEGADETHと出演時間がだだ被りであることを嘆いていたと聞く。この前日のサマソニでは俳優の谷原章介が会場でMEGADETH及びBIG4について熱く語っていたことも話題に。

そんな伝説と崇められしMEGADETHがMOUNTAIN STAGEの準トリで登場。今回のショウはスクリーン演出があり、最初から設置されていた上方の巨大スクリーンに加え、MEGADETH専用のスクリーンを左右に二つ設置。曲ごとにイメージ映像を流す。

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やっとこさデイヴィッド・エレフソンが帰ってきた編成でのMEGADETHのライブが日本で観れて嬉しい・・・んですが、しばらく日本に来ないうちに彼らのライブは音程を下げてしまっていて、ところどころ何の曲を演奏してるのか一瞬だけわからなくなったりもした。特に“Trust”は「これこんな曲だったっけ?」と思えて仕方なかった・・・
しかもデイヴ・ムステイン大佐は以前よりも更に歌うのが苦しそう。幾度も「大佐ももう年か・・・」と思える場面に出くわしてしまった。たった一時間ながら特別なショウをやってくれただけにこういう欠点があったことが実に悔しい。これさえなければサマソニ歴代出演者の中でも屈指の好アクトになれたんじゃないかと。

で、その特別といえる要素とは、終盤の“Symphony of Destruction”の途中でLOUDNESSのギタリスト、高崎晃が飛び入りしたこと。2009年のLOUD PARKエクストラ・ショウ、大阪公演の再現です。今回は何の前触れもなくいきなり登場。スクリーンにはLOUDNESSのなびく旗が流れました。タッカンもBABYMETALと同じく海外の大物ミュージシャン達に愛されています。

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で、いつの間にかMEGADETHのショウは大詰め。ヴィック・ラトルヘッドも登場した“Peace Sells”は最後まで演奏しきらず、“Holy Wars”の演奏に直行。ちなみにこの大阪での公演は東京よりも10分短いので2曲(“Skin O' My Teeth”“Kingmaker”)省かれています。新曲ゼロって一体何のためにアルバム出したんだか・・・前作の『TH1RT3EN』のツアーでは日本来なかったからそこからも1曲ぐらいやってほしいと思ってるぐらいなのに・・・MEGADETHが日本でこんなにも短いショウをやったのはまだアルバムが2枚しかなかった初来日公演以来じゃなかろうか?

まあフェスティバルで「短いなあ、物足りないなあ、単独公演やってー」と思うのはお約束であるわけで。フェスとしては十分楽しいライブ、思い出に残りました。スラッシュメタル四天王万歳!再び会える機会を待っています。

~MEGADETH Set List~
〈Intro〉Prince of Darkness
1. Hangar 18
2. Wake Up Dead
3. In My Darkest Hour
4. She-Wolf
5. Sweating Bullets
6. Tornado of Souls
7. Trust
8. Symphony of Destruction (With Akira Takasaki of LOUDNESS)
9. Peace Sells
10. Holy Wars... The Punishment Due
〈Outro〉Silent Scorn




◎AVENGED SEVENFOLD アヴェンジド・セヴンフォールド

METALLICAやGUNS N’ ROSESが21世紀から登場していたらどうなっていたか?答えはずばり、“AVENGED SEVENFOLDのようになります。”

2000年代に現れてHR/HM界期待の新人と言われたA7XはとうとうHR/HM界の新王者にまで格上げされました。初めて彼らの姿を見たときは“アメリカのイケメンの兄ちゃん5人組”という印象だったのも、今や王者の風格を備えてるという・・・そんな彼らが今年度のサマーソニックMOUNTAIN STAGEのヘッドライナー。初めて日本のフェスティバルでトリを務めます。

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設営中にMETALLICAのアルバム『Master Of Puppets』をそのまま流し、“Leper Messah”まで来たところでAC/DCの“Back In Black”に切り替わって「もうすぐA7X始まるよ!全員集合!」と言わんばかりに合図。その合図に従って大勢の人々が一斉に動き出しました。

ブログでも書きましたが持ってくることを期待していた巨大セットは今回もなしです。もしあれでライブやってたらサマソニ史上最強アクトになれたでしょうに。

が、ライブが進むにつれ十分楽しめる内容であるがために「巨大セットなんてなくてもいいや」と考え方が変わるという。前回2012年時の来日公演でも全く同じことを思いました。あのDEATHBATが描かれた大きなドラム台とスクリーンが1つか2つあればもう十分。
ちなみにこちら大阪公演ではスクリーンに映し出される映像がいくらか追加されてました。東京公演ではDEATHBATの絵が一枚だけだったのが(YouTubeのブートレグ映像で確認しました)、イメージ映像が6、7パターンほど増やされてるという。急きょ準備したんでしょうかね?

それにしても彼らの楽曲のパワーは凄い。多くの曲が極上の反応が返ってきます。“Nightmare”ではこれ以上は考えられないほどの大きな合唱が起こりましたし、“Bat Country”では激しいモッシュが発生。この日、coldrainのレポートでも触れましたがアリーナの前方に広くぬかるんでいる箇所があり、誰一人そこに立ち入ろうとしなかったんですが、この曲ではそんなことお構いなし。多くの人々が我を忘れてぬかるみに突っ込んでいきました。

そして王者になっても兼ねてから愛する者は忘れぬA7X。M.シャドウズは相変わらず故ザ・レヴの話はするし、共演者で尊敬する大先輩MEGADETHについて触れるし、ツアー仲間のGHOSTにも触れる。かつて初めてこのサマーソニックに出演したとき(2006年時)のことも語る。「METALLICAがヘッドライナーのときに出たなあ」と言った具合に。

で、前回、前々回の日本公演と全く同じ展開の“Buried Alive”→“So Far Away”→“Afterlife”で気分は中盤戦だったんですが、次の“This Means War”でもう本編終了。観客たちの熱いSEVENFOLDコールでアンコール。最高に素晴らしい名曲だが尺が長いせいでこれをやると1曲分犠牲になるという欠点を持つ“A Little Piece Of Heaven”でショウを再開。それで大合唱を誘った後は“Unholy Confessions”で激しくストレートに終了。

最後はシニスター・ゲイツが物凄い量のピックを観客に投げてました。が、全部と言っていいほどプレミアム・シートのエリアにしか届いてません。あのエリアにいた人々の3分の1ぐらいの人は何かしら拾って持って帰れたんだろうなあ・・・

歌唱力、演奏力、どれをとってもパワフルでした。日本で新メタル王者誕生の瞬間を目の当たりにした気分です。A7Xはこの後、新たなるアルバムの製作に取り掛かる予定とのことですが、その前に9月に2ndアルバムの『WAKING THE FALLEN』をDXエディションとして再リリースするとのことなんでファンは要チェック!

~AVENGED SEVENFOLD Set List~
1. Shepherd of Fire
2. Nightmare
3. Bat Country
4. Hail to the King
5. Almost Easy
6. Buried Alive
7. So Far Away
8. Afterlife
9. This Means War
[Encore]
10. A Little Piece of Heaven
11. Unholy Confessions



いやあ~・・・大変でしたね。この日は雨上がりで会場のあちこちが泥臭くて・・・疲労と汗臭さと泥臭さを背負って帰るという・・・散々でした笑

それでいて最高の中の最高のフェスティバルでした!今回はですね、かつてない素晴らしいフェスティバルのだったと思いますよ。何が素晴らしいってベストアクトが決められないということが!!

いつもはフェスに行くと大概「今回のベストアクトはコレ!」と割とすんなり決められるんですがこのサマソニ2014は全く無理!どのアーティストも自分たち独自の魅力で最高に面白いショウを見せてくれました。

私が感銘を受けたのは5組。
単純に最も歌や演奏が巧くエネルギッシュだと感じられたのはA7X
四天王の貫禄で特別なライブをしてくれたMEGADETH
日本と台湾の絆を感じたCHTHONIC
未だ進化し続ける日本の誇りBABYMETAL
とにもかくにも斬新すぎるGHOST


人生の思い出となるライブでした。そして自分が観れなかったアーティストの中にも素晴らしいライブを披露したのが大勢いることも承知してますよ。

本当今回のサマソニ、チケット代の倍額以上の分を楽しめたように思います。次もまたこんな風に最高に楽しめることを期待してます。

次回、伝メタのライブレポートは10月18日(土)/19日(日)にさいたまスーパーアリーナで行われる『LOUD PARK 14』の模様をお届け予定!


以上、伝説のメタラーによるSUMMER SONIC 2014ライブレポートでした!
SEE YOU♪

bab








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