WATAIN and ANAAL NATHRAKH Japan Tour 2019 in TOKYO Live Report

[Category:Live/Event Report・Artist: ANAAL NATHRAKH / Evoken de Valhall Production / WATAIN ・Writer:もりき(ライター)]


 

弥生の宴に、邪悪なる戦慄が鳴り響きたる・・・。
~Hail Satan~


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2019年2月のCHTHONICに続き、私は2019年3月1日のWATAIN&ANAAL NATHRAKHとブラックメタルを飽きることなく堪能した。両バンドとともに昨年発売の最新作を発表したばかりだ。それらを引っ提げたライブも強烈な印象を脳裏に焼き付けてくれたことは間違いない。

ブラックメタルの範疇を越え、より爆発的な音をぶつけてくれたANAAL NATHRAKH。暗黒であり、グロテスクかつ暴虐的なサウンドを響かせたWATAIN。両者ともにダイナミックなパフォーマンスを脳裏に焼き付けた!


・ANAAL NATHRAKH


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新譜から『Obscene as Cancer』でアッー♂とスタート!フロアはすぐにモッシュピットが開始された。ハッテン場の如く(笑)熱い盛り上りである!8thアルバムから『Monstrum in Animo』と9thアルバムの『Depravity Favours The Bold』の時点でフロアはもはや危険地帯。もちろん、Dave Hunt(Vo)は狂気を秘めたシャウトとメロディックなサビのクリーンボイスを器用に使いこなしていた。

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四曲目『Hold Your Children Close and Pray for Oblivion』においては私もりきもステージダイブしました!(笑)

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DUOのステージに上がるのは2017年のFLESHGOD APOCALYPSE以来ですね・・・。(笑)

最新作『A New Kind Of Horror』からMick Kenney(Gt)によるメタルコアチックなギターリフが痺れる『Forward!』も披露!ただ一つ言わせてもらうならば最新作からの披露が二曲だけであったのは少し残念。しかしながら前回の来日でも演奏された『In the Constellation of the Black Widow』や『Forging Towards the Sunset』といった定番曲はバッチリ盛り上がった!

前回の来日公演で私は1stアルバム『The Codex Necro』の曲もやらないかなと思っていたが、なんとバンドはその中の1曲『Submission Is for the Weak』を演奏してくれるというサプライズが!



初期の楽曲の披露に会場のモッシュピットはさらにヒートアップ!次回来日する際は同じ1stから『Pandemonic Hyperblast』あたりでWall Of Deathとかやりたいなあ・・・。と思ったのでした!(笑)

Daveは「この後WATAINが控えているぜ!あと3曲!お前達やれるか!?」とMC!バンドは『Do Not Speak』、『Idol』、『The Joystream』とキラーチューンを三連発お見舞いしステージを締めくくった。

2016年の初来日から3回目、ANAAL NATHRAKHは日本のメタルヘッズ達の熱意は最高に手応えがあったと確信しているであろう!


ANAAL NATHRAKH
Set List
1.Obscene as Cancer
2.Monstrum in Animo
3.Depravity Favours the Bold
4.Hold Your Children Close and Pray for Oblivion
5.Forward!
6.In the Constellation of the Black Widow
7.Bellum Omnium Contra Omnes
8.Forging Towards the Sunset
9.More of Fire Than Blood
10.Submission Is for the Weak
11.Between Shit and Piss We Are Born
12.Do Not Speak
13.Idol
14.The Joystream



・WATAIN

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※写真はバンドのFACEBOOKからです。WATAINのライブは写真撮影厳禁でしたので、画像の掲載はありません。ご容赦下さいませ。

不穏な空気が辺りに漂い始めた。先程までのANAAL NATHRAKHの暴動はどこに行ったのかと思えるくらいに、WATAINのショウは暗黒に満ちていたのだ。

ANAAL NATHRAKHの時のステージの上にはアンプといった機材だけといったシンプルなステージとは反対に、WATAINはバンドロゴがデザインされたセットが組まれていた。

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またWATAINのメンバーはコープスペイントに動物の血液を混ぜていることも知られている。3月5日の東京での単独公演では、その血液をフロアに撒き散らしていたとのネットからの情報が・・・。おっかないですね・・・w

1曲目、2007年発表の『Storm of the Antichrist』、そして最新アルバム『Trident Wolf Eclipse』から『Nuclear Alchemy』が演奏される!



Erik Danielsson(Vo)の悪魔に魂を売ったかの様なシャウトに、まるで身体全体が憎悪に蝕まれてゆく感覚に陥った。昨年のGORGOROTHと同様、本来の派手なセットは無かったものの世界観は充分に堪能できる。泣きのギターフレーズが耳に残る『The Child Must Die』ではブラックメタルとは思えないメロディックな演奏が印象的であった。

さて、WATAINはオールドスクールな昔ながらのブラックメタルを追求し、メロディアスな要素も取り込んでいるのが特徴だ。2006年に31歳の若さでこの世を去った鬼才Jon Nödtveidt率いるDISSECTIONと比較される事が多い。(実際にEricもベーシストとして参加していた。)私は残念なことに世代的にもDISSECTIONは通ってないのだが、改めて聴いてみたいと思った。

途中メンバーがフロアを指差し、「サークルピットしろ!」といった風に指示をしたのが驚きだった。WATAINでまさか!?とは思ったがほどよい具合に外国人客がモッシュピットを形成する。さすがにクラウドサーフしてメンバーにボコられに行く強者はいませんでした・・・w



後半に差し掛かり、人気楽曲『Malfeitor』が演奏され会場はより儀式感を高めてゆく。海外のダイナミックな演出の様に炎を使うことが出来ない、日本の消防法は如何なものか・・・。(笑)

バンドは彼等が強く影響を受けたであろう北欧ブラックメタルの始祖、BATHORYのカバーで『The Return of Darkness and Evil』を演奏!BATHORYも2004年に中心人物のQuorthonが他界しているため、楽曲を聴くことが出来るのは貴重であろう。



ラストは7分近い『The Serpent's Chalice』が演奏された。まるでオペラの様に起承転結な曲の展開に会場の全員が引き込まれていく。楽曲演奏後、暫く荘厳なSEが鳴り響きアンコールがあるのか?と思いきやGORGOROTHの時と同じく、そのまま終わってしまった・・・。
True Black Metalのバンドのメンバーさんは焦らすのが好きなんですね!(笑)

異なる二つのブラックメタルを堪能できた一夜であった。次回、もしもWATAINを観る機会がまた訪れるのであれば炎を使ったパフォーマンスを是非観てみたい。動物の血液を浴びに行く勇気は・・・僕にはありません!www



WATAIN
Set List
1.Storm of the Antichrist
2.Nuclear Alchemy
3.The Child Must Die
4.Puzzles ov Flesh
5.Furor Diabolicus
6.Sacred Damnation
7.Underneath the Cenotaph
8.Malfeitor
9.Towards the Sanctuary
10.Sworn to the Dark
11.The Return of Darkness and Evil(Bathory cover)
12.The Serpent's Chalice




   


 

 
 

Artist Information

ANAAL NATHRAKH

『アナール・ナスラック』 
イギリス バーミンガム出身。1998年結成。

Evoken de Valhall Production

日本のプロモーター/イベンター。

WATAIN

『ヴァーテイン』
スウェーデン ウプサラ県出身。
1998年結成。