SUMMER SONIC 2018 Report(MASTODON,BFMV,NIN)
[Category:Live/Event Report・Artist: SUMMER SONIC / BULLET FOR MY VALENTINE / NINE INCH NAILS / MASTODON ・Writer:DENMETA(伝説のメタラー)(漫画家・ライター・編集長)]
洋楽アーティストが大集結する夏フェスSUMMER SONIC サマーソニック。開催19回目、2018年度のレポート。
サマソニ大阪Day-2 8月19日(日) 大阪 舞洲スポーツアイランドのロック系出演者の模様をお届け。
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OSAKA Day-1 Report
会場に着いてまずMOUNTAIN STAGEにて前日のサマソニ東京を体調不良でキャンセルしたMARMOZETSを観賞。元気にロックしてました。
その後、OCEAN STAGEでゴールデンボンバーを観賞。キャンセルしたアーティストの代役だった彼ら、ネタ要因として活躍。大阪といえばだんじり祭りってことで“段尻”というネタやったりコンドームのネタやったり。あと思いのほかラウドなロックだった。「女々しくて」のイメージだけ語っちゃいかんな。まあそれでも「女々しくて」の盛り上がりは凄かったけど。
それからMOUNTAIN STAGEに戻ってTHE BLOODY BEETROOTSを観賞。やっぱこの日のマウンテンはしっかりロックで統一されてるなあと感心。セットチェンジに流れる曲はずっとRAGE AGAINST THE MACHINEやNIRVANA、LINKIN PARKだったりするし。まあそれは前日もでしたが。
さて、ここからが筆者にとってサマソニ本番。
MASTODON MOUNTAIN STAGE
日中の暑さで彼らのライブが始まるまで多くの人々が日陰に避難。球場の通路で多くの人々が休憩していたのが印象的だった。
昨年発売した7thアルバム「Emperor of Sand」を引っ提げての公演。このアルバム中心のセットリストに。
このステージに出演した多くのアーティストらと同様にバックのスクリーンに演出映像を流す。ヘヴィでクール、メンバーみんな威厳ある髭親父で実にカッコいいメタルだ・・・なんだが途中で下手ギターのブレント・ヒンズが客に近寄ってアピールしに来たとき、引き返そうとするところで盛大に滑って転んだ。これによって大きな歓声が上がった。ブレント、起き上がって笑顔でガッツポーズ。これはオイシイ!ネタになったね!しかしその衝撃でサングラスが壊れたんだろうか。ここからサングラス外してライブを続けることに。
まあお茶目で微笑ましいシーンがあったが全体的にはやっぱりクールなライブだった。
~Setlist~
1. Sultan's Curse
2. Divinations
3. Crystal Skull
4. Ancient Kingdom
5. Bladecatcher
6. Black Tongue
7. Ember City
8. Megalodon
9. Andromeda
10. Toe to Toes
11. Show Yourself
12. Precious Stones
13. Mother Puncher
14. Steambreather
15. Blood and Thunder
BULLET FOR MY VALENTINE MOUNTAIN STAGE
サマソニ来日はこれで4度目。夕方に新世代メタルとよく紹介されるBFMVが登場。もう彼らは結成から20年になるんで“新”なんて言葉使って紹介するのは本当間違いなんですが。
まあそんなことはさておき、今回のライブは発売して間もない6thアルバム「Gravity」を基調としたものとなった。このアルバム、今までの路線とは違うということでファンの間で評価が随分割れたがライブでの反応は悪くなかった。ライブではより一層ヘヴィでメタリックになっている印象でこれまでのナンバーともすんなり混ざる。
気がつけばデビュー時からメンバーが半分入れ替わっているがまあ大丈夫だ。それにしてもマットはこんな夏に野外で革ジャン着て暑苦しくないのかとちょっと心配になった。
バックのスクリーンには「Gravity」のジャケットが。メンバーがステージ中央に立つとその背景でメンバーに羽が生えたように見えるのが面白い。
まあでもやっぱりBFMVは1stと2ndアルバムからの曲が猛烈な盛り上がりを見せる。ラストのWaking The Demonは毎度のことながら目いっぱい大きなサークルピットが出来上がり、盛大に締めくくった。彼ら、来日頻度は今も高いし、サイン会とかもバッチリやってくれるし、相変わらず日本愛が深いままだった。
~Setlist~
1. Don't Need You
2. Over It
3. Your Betrayal
4. 4 Words (To Choke Upon)
5. Worthless
6. Not Dead Yet
7. Drum Solo
8. Scream Aim Fire
9. Letting You Go
10. You Want a Battle? (Here's a War)
11. Piece of Me
12. Tears Don't Fall
13. Waking the Demon
NINE INCH NAILS MOUNTAIN STAGE
2ndステージの大トリ。幕張会場ではこのポジションをQUEENS OF THE STONE AGEが務めたがこちら大阪会場ではSONICMANIAのヘッドライナーでもあったインダストリアル・ロックの代表格NINがこの舞洲ベースボールスタジアムの特設ステージを締めくくる。彼らサマソニ出演は2009年以来、9年ぶり。
過去にはサマソニもフジロックもヘッドライナーを務めたこともあってその貫禄と迫力は2ndステージでは役不足というぐらいのもの。彼らだけバックのスクリーンは使用せず、白いカーテンで背景を覆った。使ってる楽器も照明演出もこれまでの出演者とは一線を画す。そういえば始まる直前はステージが全く見えなくなるぐらいスモークが炊かれて大丈夫か?なんて思ったり(ライブ始まったらちゃんと煙が立ち退きました)。
終盤のHead Like a Holeなどの盛り上がりは痛快。演奏を終えるとトレント・レズナーはギターをぶん投げた。
アンコールはやはりHurt。強烈で神秘的な照明や音響にみんな虜になっていた。前日のNICKELBACK同様、トリにふさわしいライブをやってくれたのでした。
~Setlist~
1. Somewhat Damaged
2. The Day the World Went Away
3. Wish
4. Less Than
5. March of the Pigs
6. Piggy
7. The Frail
8. The Lovers
9. Shit Mirror
10. Ahead of Ourselves
11. God Break Down the Door
12. Closer
13. Copy of A
14. Survivalism
15. I'm Afraid of Americans(David Bowie cover)
16. Gave Up
17. The Hand That Feeds
18. Head Like a Hole
-encore-
19. Hurt
さあ、次の年の2019年、SUMMER SONICは20周年を記念して10周年のときと同様3日間開催になる予定だと言う。更に3月にはDOWNLOAD FESTIVAL JAPANも控えている。他にも今回のサマソニに出演したNICKELBACKの単独来日公演などなど、楽しみなことが盛りだくさん。この先も熱く盛り上げていきたい。
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