hide 20th memorial SUPER LIVE    「SPIRITS」Live Report at 4.28

[Category:Live/Event Report・Artist: hide ・Writer:もりき(ライター)]

Amiliyah - Slight the light [Proud Rose Records]
METAL JAPAN 価格 : ¥3,000 (税込)



 


旅立ってから20年。
これは追悼イベントではない!
hideの音楽が今も愛されていることを祝う日だ!


雲一つもない青空。
4月28日にお台場にて行われたhide 20th memorial SUPER LIVE 「SPIRITS」は最高のテンションと共に幕を上げた。

タイトル



これはhideの音楽を愛する気持ちに世代は関係ないんだ、と身をもって実感させてくれた一日だったことは間違いない。
それは思っていた以上に若い世代のファンの姿が見受けられたからだ。まだまだhideの音楽は未来に紡がれながら愛され続けていく。その事を確信することが出来た。

前述したが、雲一つもない最高の屋外ライブ日和だ。hide本人もこのイベントを空から楽しんでいるに違いない!

この日集まった全バンドは空の向こうにいるhideに届くぐらい、最高に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたことを記しておこう!

タイトル



MUCC

この日のトップバッターは、すっかり今の日本ヴィジュアルシーンを背負うバンドに成長したMUCC!ハードなナンバーだけではなく多才な音楽を繰り出すのが彼らの持ち味だ。

一曲目から「蘭鋳」といったメタルナンバーを演奏し、ライブは幕を上げた。二曲目の「ファズ」ではガラリと色を変え、テクノポップな雰囲気に包まれる。

ヴォーカルの達瑯は「快晴だな!俺たちのステージをhideさんに見せつけに来たぜ!」とこの場に立てた喜びを語った。と思ったら「今日のお客さんは赤や黄色でカラフルですけど、僕たちは黒です。(笑)」と自虐的なMCをするユーモアな一面も。

バンドはhide作詞作曲のX JAPANの「SCARS」をカヴァー!フェスは序盤からハイテンションで始まりを告げた。

タイトル



ZEPPET STORE

二組目は生前hideと親交のあった木村世治氏がフロントマンを務めるZEPPET STOREが登場。

この日の出演者の中で一番ポップかつ爽やかな音楽を届けてくれた彼ら。さっそくhideのカヴァーの「GOOD BYE」を披露してくれた。原曲の雰囲気を壊さないのはもちろん、木村氏の優しくも力強い歌声が印象に残った。

ZEPPET STOREの爽やかな音楽性は晴れの屋外のライブにとてもよく似合うなぁと実感。私もメタルの箸休めにスピッツ、BUMP OF CHICKEN、Mr.Children、桑田佳祐、松任谷由実、The Pillowsといった日本のアーティストを聴くときもあるがZEPPETも同じく心に清涼感を与えてくれる。「FLAKE」といった夏の青空を駆け巡るような楽曲はこの青空にぴったりなものであった。


タイトル



OBLIVION DUST

三組目はSpread BeaverとVAMPSのK.A.Z率いるOBLIVION DUSTが登場!さっきまでのZEPPET STOREの涼しさは何処へ行った?と言わんばかりに暑苦しいインダストリアルメタルを披露!

ゴリゴリのドロップチューニングのヘヴィなリフは、この日の体感温度をグングン上げていくようにも思える。この日の最高気温は27℃であったが30℃を超えるんじゃないかと思いました。(笑)

彼等のカバー曲はなんとZilchの「ELECTRIC CUCUMBER」!もしも生前のhideのZilchでのパフォーマンスを観られたら・・・。と思いを馳せながらもヴォーカルのKENはアグレッシブにシャウトを決め、中盤戦の盛り上がりに花を添えてくれた。


タイトル



D'ERLANGER

インディーズ時代のhideと横須賀サーベルタイガーで共に同じ釜の飯を食べた仲間のKyo&Tetsu率いるD'ERLANGERが登場!

この日一番の攻撃的なギターサウンドを聴かせてくれたのはCIPHERこと瀧川一郎氏!クランチサウンドのカッティングはゲインを歪ませたギター以上に厚みがあり狂気を感じさせた。

Kyoは「熱いぜお台場!ヤキモチ焼くくらいhideは愛されてるね! せっかくだから今日はヤキモチ焼かせてやろうと思います。」とMC。サーベルタイガーを組んでいた時代を思い出しながら、ステージでhideへの思いを叫んだ。

カバー曲は「ever free」!Kyoと共にサーベルタイガーに所属していたTetsuによるドラムが力強く響いていたことはもちろん、どこか切なさを含んでいたことも印象的であった。


タイトル



BUCK-TICK

いよいよこのお祭りも残すところあと二組!
30年以上のキャリアを積みながらも、とどまることを知らないBUCK-TICKの登場!大トリのSpread beaverを喰ってしまうくらい、日本が誇るベテランバンドの迫力満点のステージは圧巻だったと記しておこう!

一曲目はhideのカバー曲の「DOUBT」をいきなり披露し会場は最初からクライマックス!アラフィフとは思えないヴォーカルの櫻井敦司氏の力強い歌唱が魅力的であった。またなんといっても長いキャリア中で、正規メンバーの変更は一切行われていない。バンドにおける結束力の強さも垣間見る事が出来た。

hideも注目していたギタリストの今井寿氏の摩訶不思議なシンセギターのパフォーマンスもあり、独特な雰囲気を醸し出していたBUCK-TICK。最新アルバム「No.0」の収録曲を中心に演奏されていた。櫻井氏は「今日このステージに立てるのはhideさんのおかげなので、感謝したいと思います」とMC。

日本屈指のベテランバンドはSpread beaver前にしっかりと会場全体の熱気を暖めてくれた!


タイトル



hide with Spread beaver

2016年以来、約1年半年ぶりに宇宙からの怪人たちがここお台場に集結した!

会場を最高に熱くしていた太陽も西へゆっくりと沈み、夕焼けが辺りを優しく照らしていく中でhide with Spread beaverのライブがスタート!

イベントロゴのボードが上がり、スクリーンが現れ、「A STORY」をBGMに在りし日のhideの写真の数々が映し出され、舞台の中心にはhideの愛器である通称“イエローハート”モデルのギターが設置された。

入場SEはもちろん「Spread beaver」!メンバーが次々とステージに登場し、会場のテンションも頂点に達していた。一曲目はもちろん「ROCKET DIVE」!

特効の花火が爆発しライブはスタート!真ん中のスクリーンに映るhideの歌に合わせてバンドは正確なパフォーマンスを見せてくれた。続く「DICE」でもその熱気は引き継がれていく。ソリッドなバンドサウンドにより日が沈み涼しくなった会場も暑くなる。

珍しく1stソロアルバムから「SCANNER」も披露!サビのコーラスがオーディエンスとの一体感を高めていく。スクリーンのhideが「お客さん! やっちゃってくださいな!」と煽り、「ギター石塚智昭!」とPATAを招き入れた。バンドは大歓声に迎え入れられたPATAのリフで始まった「CELEBRATION」を披露し序盤一番の盛り上がりに!続くバラードナンバー「FLAME」は夜空を駆けていくような爽やかさと共に、優しい歌詞が胸を打つ。

優しい余韻の後にハードな「ピンクスパイダー」で中盤戦がスタート!キーボードのD.I.Eによるイントロから始まり、会場全体も大合唱に包まれた。続けてライブの定番曲である「DOUBT」&「POSE」も披露!この盛り上がりにhide本人も大変嬉しく思っているに違いない。

真由子さんに捧げられた「MISERY」はこの日、より一層力強く、かつ切なく感じられる演奏であった。しかし我々は後ろを振り返らず、前だけを向いて生きて行こうと言う思いを決意させてくれるような気がした。

「遊び足りねぇよ!」というhideのMCからドンチャン騒ぎの「OBLAAT」へ!
会場には巨大なバルーンが飛び交い大盛り上がりであったが、それが外に飛んでいかないように頑張っていたスタッフさんも大忙しで、私は心の中でがんばれーと応援していました。(笑)

ギタリストのKiyoshiは「hideのために集まってくれてありがとう! 怪人の紹介をします!」と1人ひとりメンバーを紹介。そして「お台場まだいけるよな! hide、いくぞ!」と叫び、「ever free」へ!サビの「君の夢の続きはまだ胸の中で震えてる」といったフレーズは、今でもhideが残してくれた作品はこれからも沢山の人々を魅了していくことを暗示していたのかもしれない、と考えさせられた。

ラストはもちろん「TELL ME」!ベーシストCHIROLYNは「ひっさびさでチョー楽しいぜ! hide! ラストソングいくぞ!」と演奏前にMC。この時間が永遠に続いてほしい。誰もがそう思っていたに違いない。しかし、hideが残してくれた宝物はこれからの未来へまだまだ生き続けることは確かだ。

20年はもちろん、30年40年たってもこうしたメモリアルライブは続いていくであろうし、何よりもhideやX JAPANは若い世代のファンは絶え間なく増え続けている事は間違いない。

全てのセットリストを演奏し終えたSpread beaverのメンバーの表情は、また皆で集まってhideと一緒に音楽を絶対にファンに届けてみせる!といった決意に満ちたものにも見えた。そしてhideを今も応援してくれてありがとうといった思いは会場のオーディエンス全員にも伝わったはずだ!

こちらこそ最高の一日をありがとう!



俺は今なお、ドキドキしてるぜ。
どんなドキドキが明日っから、あるんだ?
ってな感じで。
じゃなかったら、昨日までの日記で終わっちまうからな。 THANX!
そんでもって、HELLO!!
これで、いくぜ、スピードつけてガンガンいくぜ。
ノってけるヤツらだけ連れてくぜ。


Set List
SE. A STORY
01. Spread beaver
02. ROCKET DIVE
03. DICE
04. SCANNER
05. CELEBRATION
06. FLAME
07. ピンクスパイダー
08. DOUBT
09. POSE
10. MISERY
11. OBLAAT
12. ever free
13. TELL ME




   


 

 
 

Artist Information

hide

『ヒデ』 
本名:松本秀人(まつもと ひでと) 1964年12月13日生まれ。1998年5月2日没(享年33歳)。神奈川県出身。活動歴はX JAPAN、ソロ、hide with Spread Beaverなど。X JAPANでは大文字で「HIDE」、ソロ活動では小文字で「hide」と、表記を区別している。

 
 
 
 








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