ARCH ENEMY Live Report(2018/02/28 Osaka)

[Category:Live/Event Report・Artist: ARCH ENEMY ・Writer:DENMETA(伝説のメタラー)(漫画家・ライター・編集長)]

   

もう数えきれないほど来日してきたARCH ENEMY アーチ・エネミー。2017年リリースの10thアルバム「Will To Power」を引っ提げてワールド・ツアーを実施。日本へは2018年2月に回ってきた。日本では全7公演実施。
こちらでは2018年2月28日(水)大阪・難波 Namba Hatchでの公演の模様をお届けする。
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洋楽ロックの勢いが随分と衰えてしまった近年、洋楽メタルバンドが日本で7公演も行って大丈夫なのか、そう思った人は少なくないだろう。で、いざ蓋を空けてみればこちらなんばハッチは7、8割ぐらいの客入り。平日でこのご時世にこの動員数はかなり健闘していると言える。

前座は一切なし。MOTORHEADの「Ace Of Spades」が大きな音量で流れだしたら開演の合図。・・・と思ったら時間が押していて「Ace Of Spades」が流れ終わったらまた普通の音量で曲が流れて観客たちズッコケ。10分ほど経って改めて暗転してショウがスタート。

いつもの5人が出てきて熱い歓声が沸いた。マイケル・アモット、シャーリー・ダンジェロ、ダニエル・アーランドソンといった初期メンバーだけでなく、初期メン3人よりずっと在籍期間が短いアリッサ・ホワイト・グルーズとジェフ・ルーミズももうすっかり顔なじみ。前作のツアーではまさかTHE AGONISTの人が、まさかNEVERMOREの人がARCH ENEMYに転生してくるとはと思われていたが、もうARCH ENEMYに完全に溶け込んでいて前のバンドでのイメージが薄れてきた。

ステージングもそれなりに華やか。大きなバックドロップに旗の飾り。アリッサがもう一つ旗を持ってブルース・ディッキンソンばりに振りかざす場面も。

まあとにかく無駄口を一切叩かずガンガン曲を演奏してくれる。エンターテインメント性はあるもののかなりシンプルなライブだ。しかし楽曲がストレートに疾走するエクストリーム・メタルからロックンロール的リズムの曲、ピョンピョン跳ねる曲、ひたすら叙情的な曲など、何かとバリエーション豊かで全然単調にならない。良いことだ。

「Will To Power」からのナンバーも良い具合に過去の人気曲と共に盛り上げている。中でもやはりARCH ENEMY初のクリーンボイスを取り入れた「Reason to Believe」はインパクトが大きい。こういう大胆な試みをすると否定的になるファンがいたりするが見たところネガティブな感じにはなっていない。中々冒険的だと思ったが恐らくうまくいったかと。

終盤はほぼお約束の展開。本編締めに「We Will Rise」。アンコールでは「Snowbound」からの「Nemesis」。古参ファンには見慣れたものだがそれでも名曲の演奏はいつ観賞しても胸が熱くなる。
まさかの展開とかは一切ないライブだったが普通に良いライブだった。勿論「あの曲をやっていない・・・」という不満はある。まあ10枚もアルバムを作ったアーティストのライブは必ず終わった後そう思うものだとわかりきっている。IRON MAIDENとかみたいに新譜のツアーの次はクラシック曲中心のツアーをやってくれたらと思う。

やはり生のライブは何物にも代えがたい楽しみがある。いざARCH ENEMYのライブに来てみると“何度も観てるから”“前回のツアーも観たから”といった理由でパスするというのはなるべくやめておいた方が良いとつくづく思った。ARCH ENEMYは来日が発表される度に「また来るのか」って気持ちにさせてくれるがやっぱりなんやかんやで飽きないものだ。1年後あたりにセットリストをガラリと変えてまた来日公演実施、なんてやってくれたら理想的である。

~SETLIST(Feb 28th Osaka Namba Hatch)~
SE. Set Flame to the Night
1. The World Is Yours
2. Ravenous
3. Stolen Life
4. The Race
5. War Eternal
6. My Apocalypse
7. Blood on Your Hands
8. You Will Know My Name
9. Bloodstained Cross
10. Intermezzo Liberté
11. Dead Eyes See No Future
12. The Eagle Flies Alone
13. Reason to Believe
14. As the Pages Burn
15. Dead Bury Their Dead
16. We Will Rise
Encore:
17. Avalanche
18. Guitar Solo(by Jeff Loomis)
19. Snow Bound
20. Nemesis
21. Fields of Desolation(Outro Instrumental)
SE. Enter the Machine
SE. Vox Stellarum


今回のライブのちょっと笑えた点

柵でサークル・ピットが作れないのにアリッサがサークル・ピットを作れと煽りまくる
なんばハッチでは前方フロアに柵があってピットが作れない。これはよくここでメタルのライブをやる度に客が文句を言う。そしてステージの上からはそれがわからなかったり。なんばハッチあるあるである。

アンコール終了後いかにもまだ何かありそうな雰囲気作っておいて結局何もない
最後にSEに「Vox Stellarum」を流していかにも再びメンバーがステージに戻ってきそうな雰囲気を漂わせていて多くの客が帰らず待っていたが結局何もなく終わってみんな拍子抜け。

GRETA VAN FLEETが読めないお姉さん
終わった後に今後のCreativeman主催の来日公演の宣伝をするがSUMMER SONIC 2018のラインナップを読み上げる際、出演アーティストの一組であるGRETA VAN FLEETをアナウンスのお姉さんが読むことができず詰まってしまったのだった。うん、初めて見たらなんて読むのかわかりづらいよね。


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Artist Information

ARCH ENEMY

『アーチ・エネミー』 
スウェーデン出身。1995年にマイケル・アモットを中心に結成。

 
 
 
 








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