X JAPAN Live Report (July 12th 2017 OSAKA)

[Category:Live/Event Report・Artist: X JAPAN ・Writer:DENMETA(伝説のメタラー)(漫画家・ライター・編集長)]






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日本が誇るスーパーバンド、我らがX JAPANが2017年7月、6日間に渡る日本ツアーを実施!大阪城ホール2DAYS、横浜アリーナ4DAYSという日程。こちらでは7月12日(水)大阪城ホールでの公演の模様を書きつづる。
この後にもう一人のMETAL JAPANライターもりきによる横浜アリーナ公演のレポートも掲載。X JAPANの公演関西版と関東版両方をお届け!

今回のツアーはファンなら皆周知の通り大将YOSHIKIが自身の手術の影響で彼の持ち味であるドラムプレイがしばらくの間不可能になったためドラムを封印した全編アコースティックという内容に。

このツアーは彼らのドキュメンタリー映画「WE ARE X」を題しているということで開演まで本作をアリーナ内で上映。人々はすっかりこれに見入っており、開演までフロア内はかなり静かになっていた。

映画の終わりに近づくと観客は次々とペンライトをつけ始める。そして19時40分、映画本編終了(エンディングは省かれた)と共にライブがスタート。それまで静かだった場内は大歓声が鳴り響いて激変。映画がSE代わりとなって「Forever Love」を演奏。前列にToshI(vocal、時折Guitar)、HEATH(Bass)、PATA(Guitar)、SUGIZO(Guitar)、後列には中央にYOSHIKI(Piano)、それぞれの横にオーケストラ隊がいてクラシカルな演奏が披露された。

XJAPAN1

全編アコースティックと聞いてギターもアコースティックのみになると思ってたら通常通りエレキギターを使用。というわけで「Forever Love」と2曲目の「Tears」といったバラード曲なんかはドラムがないだけで原曲と大差ない感じに。

HEATHのソロ、PATAのソロもまた通常通り“ロック”な演奏で、「DRAIN」の演奏も通常通り。元々ドラムが打ち込みということで何も変える必要がないのだろうがここだけやたらヘヴィなロックで中々戸惑った。全編アコースティックと聞いて終始クラシックのコンサートになるものと想像していたら、いくらか予想と違っていた。

個人的なハイライトは中盤あたりの「Silent Jealousy」だ。原曲はド迫力のメロディックスピードメタルなのがブルージーなアコースティックアレンジとなったのが面白い。見ていてこれこそこのアコースティックライブの醍醐味といった感じがした。

「Miracle」ではゲストヴォーカルにオペラ歌手を起用。YOSHIKIのクラシックコンサートにも参加した人物だ。5ヶ国語を喋れるがその中に日本語はないのが惜しいところ。それはさておき実に“プロ”といった歌唱力だった。

再結成してから今年で10年となるX JAPANだが再結成からのナンバーもすっかり浸透している。「WE ARE X」の主題歌となった「La Venus」はこのライブのハイライトの一つとなったし、YOSHIKIが「何の曲が聴きたいか」という問いかけには「Hero」を上げる声が上がってそのまま演奏。X JAPANは今やヴェテランのバンド。ヴェテランはついつい昔の曲ばかりライブで求められがちだがX JAPANはそうではない数少ないアーティストだ。
あと話を巻き戻すが序盤で演奏された「Kiss the sky」が未発売にも関わらず観客が皆ちゃんと合唱できるあたりが驚異的だと思えた。2015年のLUNATIC FESTで公演中にレコーディングしたことで話題となったナンバーとはいえ、こういうことは20世紀ではありえないことだろう。X JAPANの熱狂的なファンとネットの発達が合わさってそれを可能にしているのだが、実に時代の流れ、21世紀を感じる場面だった。

「Without You」ではやはりバンドのメモリアルのビデオがスクリーンに流された。何度観ても目頭が熱くなる。特に故HIDEが飴玉を咥えてYOSHIKIをおんぶしてまわるシーン。ここであちこちから鼻をすする音が聞こえる。観客が何人も泣いているのだ。
それから間髪を入れずに「紅」に入るがここで登場するHIDEの映像にも胸が熱くなる。物凄く熱いHIDEコールが鳴り響く。映像のみの出演なのにこのえげつないほどの存在感。改めて日本が誇るミュージシャン、スーパースターだと思える。
それから「ART OF LIFE」の後半パートで本編は幕を閉じる。アンコールが始まるまで観客は熱烈な「WE ARE!!」「X!!」コールをかまし続けた。

アンコールではまず先ほどの「Silent Jealousy」のときと同様、YOSHIKI以外の4人でアコースティック演奏を披露。「Say Anything」から始まり、そこからPATAいじりが始まる。今回のライブ、PATAから「リハーサルをやろう」と言い出すという大変珍しい出来事があったということでそれを記念して(?)PATA作曲の「White Wind From Mr.Martin ~Pata's Nap~」が久々にXのライブで演奏された。この辺りがまた、このライブならではの場面って感じがした。

又、この公演日、7月12日は故TAIJIの誕生日であった。「今日は何の日か知ってる?」と問いかければ観客は大きな声で「TAIJIの誕生日―!!」と返す。そんな愛されしTAIJIの誕生日を祝って歌う場面がまた微笑ましかった。
さて、となればやはりここでTAIJIが作った「Voiceless Screaming」をやってもらわねば・・・と思ったがそこでやったのは「LONGING」。そこでそれは「違うだろおおおお!!(某議員風叫び声)」って気持ちに一瞬なりはしたが、すぐに感動をもらえるように。ライブでやるのが久々過ぎて色々思うことがあるのかToshIが泣き出したのだ。そんなわけでところどころ歌えず。そんなToshIにまた熱烈な歓声が。愛を感じる場面だった。

最後の演奏曲は「ENDLESS RAIN」。このライブを締めくくるにふさわしい選曲だ。毎度のことながら美しい大合唱が繰り広げられた。

それと合間合間にやるトークがまた面白くてたまらない。ToshIとYOSHIKIによる幼馴染の会話は和やかでアットホーム感があって聞いていて楽しい。アルバムが一向に出ずToshIはYOSHIKIに何度も歌のレコーディングのやり直しに呼ばれるといった話、お笑いコンビのコントにも似た感じだ。
それから大阪でのライブということでBOROの「大阪で生まれた女」とワンコーラス演奏したり、関西弁を使ったりするもエセ関西弁と罵られるいうことでバンドメンバーで唯一関西人のHEATH(兵庫県出身)にお手本を見せてもらったり。トークショーでも結構な営業ができるだろう。

演奏終えた後はメンバーがスマフォを用いて記念撮影しまくり、最後はYOSHIKIの要望によりみんなでXジャンプ。Xジャンプをやる曲「X」をやらなかった代わりだ。再びドラムを叩けるようになることを約束して彼はステージを降りたのであった。

XJAPAN2


全くもってXのライブの見どころは上げだすとキリがない。演奏する曲もMCも非常に“濃い”。結構長く書き綴ったが、それでもかなり色々と省いている。百聞は一見にしかず。愛に満ち溢れたXのライブ、こんなライブレポートを読むよりも(おい)是非自分の目で確かめるべきだ。と言ってもこんなこと既にXのライブを観たことがある人に言っても無意味なことだ。まだXを知らぬ後世の人々に是非教え広め語り継がねばと改めて実感。

今回は通常とは違う形式のライブだったが「これはこれで良い」「たまにはこういうのも良いな」と思える内容だった。勿論またYOSHIKIのドラムプレイも見てみたい気持ちはあるがそれは後回しで大いに結構。体を回復させつつ出来ることを無理なくやっていただければと思う。運命共同体は気長に待っている。

-SetList(July 12th 2017 OSAKA JO HALL)-
1. Forever Love
2. Tears
3. Kiss the sky
4. HEATH Solo (Standing Sex)
5. PATA Solo (CELEBRATION・Desperate Angel)
6. DRAIN
7. SUGIZO Solo (Love Replica)
8. Silent Jealousy
9. YOSHIKI Solo
10. Miracle
11. La Venus
12. Hero
13. Without You
14. 紅
15. ART OF LIFE
encore
16. Say Anything
17. White Wind From Mr.Martin ~Pata's Nap~
18. Rusty Nail
19. WORLD ANTHEM
20. I.V.
21. Longing ~跡切れたmelody~
22. SCARS (1Chorus)
23. ENDLESS RAIN
SE. Forever Love(Acoustic)



~おまけ X JAPAN Art Gallery~
Illust by DENMETA

HIDEデッサン

hideデッサン


YOSHIKIデッサン

YOSHIKIデッサン


TAIJIデッサン(追悼絵)

TAIJIデッサン


YOSHIKIデフォルメ

YOSHIKI


HIDEデフォルメ

HIDE


HEATHデフォルメ

HEATH


PATAデフォルメ

PATA


TOSHIデフォルメ

TOSHI


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