DRAGONFORCE Live Report (2017/06/14 OSAKA)

[Category:Live/Event Report・Artist: DRAGONFORCE ・Writer:DENMETA(伝説のメタラー)(漫画家・ライター・編集長)]






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来日頻度が最も高い洋楽ヘヴィメタルのバンドと言っても過言ではないDRAGONFORCE ドラゴンフォース。2017年もさも当然のように来日公演をしに来た。
2017年5月に彼らは7thアルバム「Reaching Into Infinity リーチング・イントゥ・インフィニティ」を発売。そして6月14日に大阪、15日に名古屋、16日に東京と三日間に渡っての単独日本ツアーを実施。
こちらでは6月14日(水) 大阪・梅田クラブクアトロでの公演の模様をお届け。

今回のDRAGONFORCEの日本ツアー、東京と大阪公演はチケットがSOLD OUT。キャパシティ700人の会場はきっちり埋まる。まあ過去にはこれの3倍のハコであるZEPP会場で日本ツアーをしていたこともあるのだから、このぐらいは朝飯前といったところなのだろうが、それにしても彼らは日本での人気が安定してるなあとつくづく思う。今作の「Reaching Into Infinity」も日本でのチャートが14位だったわけだし。

尚、今回のツアー、キーボードのVadim Pruzhanov ヴァジーム・プルジャーノフが欠席。育児休暇中だという。「Ashes of the Dawn」のMusic Videoでも不在だったがまだ休暇は続いている。よって今回キーボードは生演奏が聴けずバックトラックを使用。

というわけで今回はこの5人でのライブとなった。
Vocal: Marc Hudson マーク・ハドソン
Guitar: Sam Totman サム・トットマン
Guitar: Herman Li ハーマン・リ
Bass: Fredric Leqlercq フレドリク・ルクレール
Drum: Gee Anzalone ジー・アンザローネ


開演時刻の19時を少し回ったところでライブはスタート。最新アルバム「Reaching Into Infinity」と同様の始まり方。タイトル・トラックをSEにして「Ashes of the Dawn」で演奏を開始。毎度のことながら熱烈に迎え入れられていて、床が観客が一斉に飛び跳ねたりする衝撃でよく揺れている。
いやあ~それにしてもキャパシティ百人単位だとアーティストと客の距離が密接だ。天井も低いためバックドロップが入りきっておらずほとんどDRAGONFORCEのロゴしか見えてない。
彼らは日本のメタルフェス、LOUD PARKの定番出演バンドで筆者はそこでも幾度となく彼らのライブを観てきたが、ここでライブをやる彼らは同じバンドでも随分違った存在に見える。想像以上に。
あと改めて見ても本当に存在感薄い人が一人もいないなあとつくづく思う。メンバー全員のキャラの濃さを再確認。

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2曲目はハードロック調の「Seasons」。気が付けばもう5年前の曲となっている。これも今やすっかり彼らの人気曲の一つとして定着している。ライブが進むにつれて思うが気がつけば本当にレパートリーが凄く多くなってるなあと思う。
ショウの序盤は新曲とお馴染みの人気曲を交互に披露。新曲のウケは中々のもの。新作の評判がいかなるものか、筆者はネット中を確認して回ってみたが全体的に見て評判はかなり良い方だ。そんなわけでライブでもちゃんと好意的に受け入れられている。

又、MCも見ていて非常に面白い。とにかく彼らは日本愛が物凄く日本語を覚えようという意欲がよく伝わってくる。マークは大阪ならではの台詞「もうかりまっか?」「おおきに!」なんてのも覚えてきていたしフレッドはドリンクを飲んで「おいしい」、終盤の「Cry Thunder」での合唱タイムで「音痴」と言ったり。「Reaching Into Infinity」がイギリスのインターナショナル・ロック・チャートで1位をとったこともわざわざ日本語で説明。その際、イントネーションまでも日本語にしてきたり。アルバムをわざわざ「ALBUM」ではなく「ARUBAMU」と発音。カンペを読みながらであったとはいえ実に手の込んだことをしてくれる。日本国外の人からすれば上級テクニックであろう。彼らはまるで本格的に日本人化が進んでる。あと数年したらマーティ・フリードマンみたいになってるかもしれない。
まあ一番強烈だったのはフレッドがハーマンに対して「イケメン」「ハゲメン」と言ってたことだろう。日本のファンには「ハーマンはイケメン」は合言葉。あと2010年代からハーマンは頭髪が少しマズイことになってることもよくネタにされている。そういうところをいじるあたり、本当に日本のファンに合わせてくれてるなあって思う。

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遊び心に余念がない彼ら。ジャム・セッションがまた面白い。ジーとベースからギターに持ち替えたフレッドでゲーム音楽をプレイ。スーパーロコモーティブのメインテーマに使われてるYMOのライディーン、ストリートファイターⅡのケンのテーマ、夢工場ドキドキパニック/スーパーマリオUSAのメインステージ曲にソニック・ザ・ヘッジホッグ・・・。元々ゲーム好きであることが音楽やパフォーマンスにもよく表れている彼らだが今回のライブでもそれを発揮。これらのゲームを知らない、プレイしたことない人からすればただのジャム・セッションだがプレイした人間にとっては実にツボだ。

「Cry Thunder」の合唱会で本編を締め、アンコールに移るのだが、アンコール明け一発目、日本人のためのカバー曲をやると言うから新作のボーナス・トラック収録の「Gloria(ZIGGYのカバー)」をやるんだな、と思いきや、やったのはファミリーマートの入店音のメタルアレンジという。これが笑わずにいられるか!この演奏のインパクトがでかすぎて多くの人にスルーされているがこの演奏中にハーマンがサムの後ろでひっそりとBABYMETALのキツネのお面、黒く塗られたバージョンをかぶってノッていた。ここでも仲良しであるBABYMETAL愛を発揮。尚、名古屋公演でのこの演奏ではそれがもっと顕著に表れ、ハーマンは堂々とキツネのお面を被って踊っていた。又、客からMOAMETALのお面が贈られる場面もあり、ネット上でも話題に。東京公演ではBABYMETALから花束が贈られていた。残念ながらBABYMETAL自身はUSツアーに出かけているところなので対面はなし。またこの二組で何かやってるところを見てみたい。
で、この後にGloriaのカバーもちゃんとやりました。最後はやはりバンド最大のヒット曲、「Through the Fire and Flames」。盛大に痛快に締めくくってくれた。

-SetList-
1. Ashes of the Dawn
2. Seasons
3. Judgement Day
4. Heroes of Our Time
5. Curse of Darkness
6. Three Hammers
7. Fury of the Storm
8. Black Fire
9. The Edge of the World
10. Cry Thunder
Encore:
11. GLORIA (Ziggy cover)
12. Through the Fire and Flames

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いやあ~フルセットのDRAGONFORCEのライブ、エンターテインメント性、遊び心満載、実に楽しい内容だった。過去のライブもそうであったが、今回もまた全く違った良さがいっぱいあった。
概ね良かったとは思うが不満点がないとは言えない。セットリストに対して物申したいことはある。「Valley of the Damned」を始め、「この曲やらないのは納得いかない!」ってのが結構ある。けど彼らのことだ。いつもの調子でいけばここから1年と経たないうちにまた日本公演をしに来るだろう。DRAGONFORCEは本当に日本での人気が高い。彼ら自身も日本が世界で一番居心地が良いと思ってて日本のことを重点的に考えてることはこのライブを観ても明らかだ。

うん、DRAGONFORCE、このライブを観て人に勧めたくなったりした。洋楽初心者、入門にも適してると改めて思う。何せ彼らは
●キャッチ―でわかりやすい楽曲群
●日本人ウケしやすいパワーメタル系の音楽
●メンバー全員キャラクター性豊か
●エンターテインメント性豊かなショウ運び
●日本語を多めに喋る
●来日頻度が高くて観れる機会多し

という特徴を持つ。これは実に入りやすいはずだ。勿論、玄人だって大いに楽しめる。DRAGONFORCE及びヘヴィメタルの良さを広めねばと今一度気持ちを固める筆者であった。

ハードロック/ヘヴィメタル系の音楽の情報サイト「METAL JAPAN」にて連載しているWEB漫画「メタル生徒会長」の単行本化プロジェクト!







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