GUNS N' ROSES with BABYMETAL Live Report(17/01/21 Kyocera Dome Osaka)

[Category:Live/Event Report・Artist: BABYMETAL / GUNS N' ROSES ・Writer:DENMETA(伝説のメタラー)(漫画家・ライター・編集長)]








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2017年METAL JAPAN最初のライブ・レポート記事!
2017年1月に行われたGUNS N' ROSES ガンズ・アンド・ローゼズの日本ツアーのライブ・レポートです。こちらでは1月21日(土) 京セラドーム大阪での公演の模様をお届け。

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今回のGNRのツアーの最大の見どころはなんと言っても1996年にバンドを脱退したオリジナル・ギタリストのSlash、1998年に脱退したオリジナル・ベーシストのDuff McKaganが復帰しているということ。このリユニオンは2015年から噂立っており、2016年に正式にスラッシュとダフの復帰を発表。以下のラインナップでワールド・ツアーを実施。
Axl Rose アクセル・ローズ – lead vocals, piano
Slash スラッシュ – lead and rhythm guitars
Duff McKagan ダフ・マッケイガン – bass
Dizzy Reed ディジー・リード – keyboards
Richard Fortus リチャード・フォータス – rhythm and lead guitars
Frank Ferrer フランク・フェラー – drums
Melissa Reese メリッサ・リーズ – synthesizers, keyboards


この歴史的大事件とも呼べるリユニオン・ツアー、やはりというべきか動員数は凄まじく、2016年度のコンサート興行収入ランキングでGNRは世界第4位にランクインした。北米限定だと年間2位にランクイン。チケット売上記録は年間6位にランクインしている。そして2017年1月、この話題のラインナップでの日本ツアーが実現。アクセル、スラッシュ、ダフの3人が揃っての来日公演は1993年以来、24年ぶり。GNRの来日公演そのものは2012年以来。
又、この日本ツアーではBABYMETALがサポート・アクトとして帯同。5公演中4公演に出演。1公演のみMAN WITH A MISSIONがサポート・アクトを務めた。

さて、京セラドームの模様だが、会場に着くやいなや上々のにぎわいっぷり。GNRは2009年に同会場で公演を行っていて筆者もそれを観に行ったのだが、あのときとは大きく状況が違う。2009年の4thアルバム「Chinese Democracy」リリースに伴うツアーでの京セラドーム公演はかなり寂しい客入りだったのだ。開場時間が近づいてもほとんど人が集まっておらず、物販は全く並ばずに買えて、入場すると上段席封鎖のため席変更の手続きが行われた。下段席も中央部分しか席が使われず、左側と右側の座席は黒シーツで覆われていた。2009年のここでの公演はキャパシティ3万人ほどに対して1万人ほどの動員だった。あのときは来日が発表されたときから「オリジナル・メンバーがアクセル・ローズのみでドームを埋められるのか?」とファンからよく疑問の声が上がっていたが、人々の予想は的中したのであった。
それが今回はあのときとは違ってキャパシティに見合った動員数。満員一歩手前ぐらいの客入りだ。ライブが始まる前からスラッシュとダフの存在の大きさを思い知るのであった。本当に今回の京セラドーム公演、前回の同会場での公演とは何から何まで違う。同じなのはお互い非常に寒い時期であったことぐらいだ。

-今やどこでも人気のBABYMETAL-

前座のライブもまた前回の京セラドーム公演と大きく違う。前回はヴィジュアル系ロック・バンドのMUCCが前座を務めた(2007年のGNR来日公演も)のだが、これが見事な人選ミスで盛り上がりはほぼ皆無。MUCC目当てに来たごく一部の女性ファンしか声援を送らないという悲惨な光景が観られた。まあこれはまだマシな方で2007年の来日公演では野次を飛ばされたりと散々な仕打ちを受け、MUCC自身がそのときの出来事を今や自虐ネタとして使っていたりするが。
一方で今回の前座は現代のハードロック/ヘヴィメタル・シーンに欠かせない存在にまで地位を高めたグループであるBABYMETAL。日本人アーティストの中では一番の適任の前座であろう。実際、会場にいる大半の客が好意的に受け入れていて、良い具合に盛り上がった。もうこのグループはどこに行ってもよくウケるであろう。

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よく売れているアーティストだが今回はサポート・アクトなので力に随分とリミットをかけている。一切仕掛けを用いない超シンプルなステージ。見せつけるのは歌、ダンス、演奏のみ。それをわずか35分のみ行った。完全にメイン・アクトの引き立て役に徹したBABYMETALだが、初めて観る人々に確かなインパクトを与えたことであろう。特に神バンドの演奏力は初めてBABYMETALのライブを観るGNRファンに効果的であるように思う。
ラストはSU-METALが次にGUNS N' ROSESが控えていることをしっかり伝えて去って行った。いついかなるときもこのグループは他のHR/HMアーティストを際立たせることを欠かさない。
それとこの公演でSU-METALが京セラドームを間違えて東京ドームと叫んでたことがファンの間でちょっとしたネタとなった。
あとこのひと月前に行われたRED HOT CHILI PEPPERSとのUKツアーでレッチリのメンバーがBABYMETALのステージに飛び入りする展開があったので、この公演でもGNRのメンバーの誰かが飛び入りしたりしないか少し期待してみた。数多くのミュージシャンとセッションしてきて稲葉浩志(B'z)やつるの剛士といった日本人とも携わってきたスラッシュあたりがやってくれそうな気がしたが、生憎そんな贅沢な展開は起こりませんでした。

しかし記念写真はしっかり撮ってくる。おそるべしベビメタ

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-BABYMETAL setlist(17/01/23 Kyocera Dome Osaka)-
1. BABYMETAL DEATH
2. あわだまフィーバー
3. メギツネ
4. ギミチョコ!!
5. KARATE
6. イジメ、ダメ、ゼッタイ


-遅刻魔アクセル・ローズは過去の人-

GNRが変わったのはメンバーだけではない。2016年のツアーから他にも大きな変化がある。それはなんといっても定刻通りにライブを始めるということ。フロントマンのアクセル・ローズといえば“遅刻魔”の代名詞的存在で、かつては公演を定刻より数時間遅れて行うことが当たり前、ファンの誰もがGNRのライブは予定よりも大きく遅れることを前提に捉えていた。
それが今回のリユニオン・ツアーから遂に遅刻魔を卒業したのだ。BABYMETALのライブが終わってから30分後にGNRのライブ開始。GNRのライブが定刻通りに観られる日が来るとは。長年ファンをやってる人からすれば中々信じがたいことである。

・・・と思ったが他の公演では数十分ほど遅刻してきたという。定刻通りに来るかどうかは運次第のようだ。

-オリジナル・メンバーの圧倒的存在感-

ライブ開始前にスクリーンにGNRのロゴのムービーを流して臨場感を高めてからショウは幕を開けた。この公演がアクセル、スラッシュ、ダフ、ディジー・リード、リチャード・フォータス、フランク・フェラー、メリッサ・リーズといった編成でのGNR日本デビューライブ。スペシャル中のスペシャル・ライブに観客は大興奮。早速It's So Easy、Mr.Brownstoneといった往年の名曲が繰り出され、盛大な盛り上がりを見せた。
やはりというべきかスラッシュとダフの輝きが凄まじい。どれだけ演奏力を極めても手に入れられぬものを彼らは持っている。姿を現すだけでその場の空気が一変するこの力。アクセル、スラッシュ、ダフのカリスマ性は半端ない。この3人がこのアリーナを完全に支配してしまっている。やはり彼らはレジェンドだ。スラッシュとダフ、復帰するまでにもソロ活動を一生懸命頑張っていてそちらも好印象だったが、やはり彼らの居場所はここなんだと改めて痛感した。このラインナップで演奏される数々のロックの歴史的名曲群はたまらない。実にプレミアムな体験であった。
このライブ、ステージはスクリーンとスロープを用いていて大物バンドらしくそれなりにシャレてはいるが割かしシンプルな感じだった。だがそれだけで十分過ぎるほど華やかだ。やはりそれは世界的ロック・スターが3人揃っているから。これ以上何もいらないのだ。
ただ主役はオリメンの3人であることは確かだがその他のメンバーも結構好印象だった。特にメリッサは紅一点であることもあってか何気にかなり存在感があり、このバンドの新たな魅力を発見したような気がした。髪型からして初音ミクと評判の彼女、今回のツアーで大きく人気を上げた模様。

-無駄の少ないスムーズな流れ-

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MCを入れることなく淡々と曲を演奏していくGNR。曲数も適度なものだ。オリメンがアクセル一人の時代は無駄に曲数やソロパートが多かったりした。前回2009年の京セラドーム公演なんかは開演大遅刻に加えてやたらめった曲を演奏しまくったため、終電時刻を過ぎても終演しないというぶっ飛んだライブとなり、当時大きな話題となったものだ。それが今回は程よい長さと曲数だ。Chinese Democracyからの曲なんかは発売から数年はツアーでやたら多くやっていたが今や必要最低限に留められている。インストタイムもしっかりあったがダラダラとはやらなかった。
毎度の如くNightrainでライブ本編終了となってアンコールに移るのだが、アンコールで出てくるのも早い。全く客を待たせることのない実にスムーズなショウ運びだった。

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締めもまた毎度の如くParadise City。アリーナに紙ふぶきを散らした。演奏を終えてからのメンバー揃ってのお辞儀は実に歴史的瞬間といった感じがした。
それにしても今回のGNRの公演、前回の同会場での公演から改善してほしいと思っていた点が見事に全部改善されていて驚きを隠せない。

・オリジナル・メンバーを戻してほしい→2人戻った。しかも一番華があって一番復帰が難しい人が戻った
・前座をもっとメイン・アクトとファン層の被ってるアーティストにしてほしい→かなりファン層が被ってるアーティストが起用されて盛り上がった
・遅刻しないでほしい→遅刻せず定刻通りに始まった
・無駄に多く曲をやって予定時間をオーバーしないでほしい→2時間半のショウで21時半に終演

いつもツッコミどころ満載だったGNRが普通にライブをしてくれる日が来るとは。夢のような話である。デビューから約30年を経てこのバンドはとうとうマトモになったのかと驚愕させられた。改善されてないのはせいぜいアクセル・ローズの体k・・・ゲフンゲフン!いや、なんでもない。

時代は変わる。奇跡は起こる。それをつくづく思い知らされたライブであった。

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-GUNS N’ ROSES setlist(17/01/23 Kyocera Dome Osaka)-
1. It's So Easy
2. Mr. Brownstone
3. Chinese Democracy
4. Welcome to the Jungle
5. Double Talkin' Jive
6. Better
7. Estranged
8. Live and Let Die (Wings cover)
9. Rocket Queen
10. You Could Be Mine
11. Attitude (Misfits cover)
12. This I Love
13. Civil War
14. Coma
15. Speak Softly Love (Love Theme From The Godfather) (Nino Rota cover)
16. Sweet Child O' Mine
17. Wish You Were Here (Pink Floyd cover)
18. November Rain
19. Knockin' on Heaven's Door (Bob Dylan cover)
20. Nightrain
Encore:
21. Patience
22. The Seeker (The Who cover)
23. Paradise City



DENMETA作BABYMETALをモチーフとした漫画「ずきゅん!どきゅん!べびめたちゃん」
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